鶯の 美声が背押す 峠道 [千早峠(金剛トンネル)-水越峠]
ゴールデンウィークはカレンダー通りの勤務体制なので、昨日から後半の休みに突入したが、予算的に遠出は前半の琵琶湖ポタリングで精一杯。そこで今日は平常の自宅出走&帰着のトレーニングライドに出かけた。
今日はナロータイヤに換装した猛虎参號。自宅を6時過ぎに出走したが、どうにも体がダルく脚が回らない。毎年5~6月の体調不良が悪化したかとも思ったが、ふと思い当たった。昨晩、ワインボトルを半分以上空けた。呑み過ぎで二日酔い気味なのだろう。
河内長野駅で小休止。駅裏の石川を渡る諸越橋からアタックを開始したが、トレーニングを再開したばかりで二日酔い気味となれば、ペースが上がるはずもない。
観心寺近くの温度計は10度。5月になっても気温の低い日が多く、今日も上下ともロングウェアで薄手のグローブもしている。以前は、ゴールデンウィークの頃は結構暑かったものだが・・・。
ダンシングで精一杯追い込んでも、シッティングのロードバイクにサクッとぶち抜かれ、ヘコみつつ千早峠(金剛トンネル)到着。タイムは52′12″。好調時の50分切りには及ばないが、身体の状態の割りにはまだマシか?
奈良側に下って行くと、今日はやや霞んでいるが、晴天。
五條に降りてからは、R24を避けるルート。五條道路の側道を通っていると、今降りてきた金剛山が、まさに山笑う新緑に青空。
北宇智駅付近を抜けてR24を越え、県道120号線を進む。近鉄薬水駅近くにある煉瓦造りの鉄道橋にちょっと寄り道。道路と薬水川をまたぐ、2つのアーチが目を惹く。この近辺は近接するJRを含め、風情のある鉄道風景がたくさんある。
R309に入って、大口峠をパス。標高140m程度の低い峠ながら、千早峠で疲れきってしまい、結構疲れる。
今日は交通量が少ないので、脇道に逃げずにR309をそのまま進む。真正面にこれから越える水越峠が見えてくる。金剛山と大和葛城山に挟まれた写真中央の凹みがそれだ。
峠道に差し掛かってからはさすがに旧道に逃げ、本格的に上り始める。すっかり消耗して身体が重く、低いギアをカラカラ回して必死で上る。9時を過ぎるとさすがに気温も上がり、汗が吹き出す。脚が止まりそうになるが、うぐいすの声に励まされ、上り続ける。
県道30号線を越える地点から33′43″もかかって、水越峠に到着。久々にある程度の標高のある峠を2本上ると、もうフラフラ。
久々に峠の清水で喉を潤す。寒い時には冷たい水に手を触れるのもためらわれたが、今日はとても気持ちよく、美味い。表題以外に二句ばかり頭に浮かんだ。「眼に若葉 耳に鶯 喉清水」「汗ばみて 峠の清水 喉に染み」季語重ねの駄句、おそまつ様。
水越峠にはたくさんの自転車乗りが上がってきていたが、そのうちの1台が目を惹いた。パナソニックのスチールフレームに、サンツアー シュパーブプロ初期型を中心にしたコンポーネント。リムはマビックGL330シートポストとペダルだけはシマノデュラエースという考えられた仕様。
私よりかなり年配の方で、峠からはトレッキングシューズに履き替えて山に入っていかれた。きちんと整備されて状態はかなり良く、大事にされている様子。それでいて、かなり乗り込んだ跡がクランクなどに残っている。ハイキングのアプローチに使われているようだが、コンパクトでないクランクで上ってくることといい、実は只者ではないと見た。
ここからは峠を下り家路につくが、富田林の石川沿いで鯉のぼりを上げているという情報をネットで見たので、ちょっと寄り道してみた。
川西大橋(R309)の少し北側の石川東岸、川西グランドのある河川敷に、何十本もの竹竿が立っていた。向かい風になる西風がやや強く、走るにはツラかったが、お陰で何百匹もの色とりどり鯉のぼりが青空を泳いでいた。
居合わせたロードバイクの方とも「なかなかスゴイですね」と声を交わした。サイクリングロードを走っている自転車乗りも、みんなこちらを眺めている。ここでも二句「風受けて 川辺彩る 鯉のぼり」「銀輪に 負けじと泳ぐ 鯉のぼり」。浮かばないときは表題に四苦八苦するが、浮かぶときは次々浮かぶ。不思議なものだ。
そこからは富田林寺内町をかすめて、PL教団本部のある丘を越えて帰宅したが、ちょっとした上りがかなりツラかった。クタクタになって、今日はなんとか正午前にたどり着いた。この程度のトレーニングで疲れきってしまうことは残念だが、地道に走り込むしかない。これからも、がんばろう。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2013/05/04 6:05:00
完了: 2013/05/04 11:43:34
バイクタイム: 4:59:04
停止時間: 0:39:22
距離: 84.27 km (誤停止のためルートラボの数値を使用)
平均スピード: 時速 15.48 km
登り: 1657 メートル (ルートラボの数値。Cyclemeterは2477mを記録)
カロリー: 2281
※一部誤停止あり