串柿の 隙間上りて 息上がり [串柿ツーリング下見]
10/7の淡路島ライド以降、新フレーム「猛虎四號」の組み立てやサイクルモード出張が続いた。10/27に猛虎四號の試走で短距離を走った以外、ほぼ1ヶ月まともに自転車で長距離を走っていない。
ようやく身体の空いた週末だが、サイクルモード開催中からセキが出て、実は病み上がり。薬をもらってだいぶマシになったが、いまだにノドがいがらっぽく、時折りセキが出る状態で本調子ではない。
とは言え、再来週の11/23には私の企画した串柿ツーリング2012が迫ってきている。そろそろルートを最終決定しなければいけないので、今週末は試走をしておきたい。多少の不安を抱えながらも、6:30頃自宅を出走した。
未完成ながら、とりあえず走れる状態になった猛虎四號。本調子でない身体でも、気持よく進んでいく。難点だったブレーキにも、下りでは当て効き気味にして初動を早くするなど、だいぶ慣れてきた。
前週末に鍋谷峠は気温4度というビチコルサ アヴェルの阿部店長の情報もあり、ウェア類はほぼ冬装備。それでも、シューズカバーまでは着けなかったら、結構足が冷える。着込みすぎたかと思った上半身も、4枚重ねでちょうどよいくらい。ついこの間まで暑さに悩まされていた印象が強すぎて、低温をナメていたようだ。
家からさほど離れていない、荒山公園の駐車場。普段は無料で堺ICからも近いので、串柿ツーリングに車でやってくる方のデポ地に想定している。
「本調子でないので抑え気味に」と思いながらも、猛虎四號の快適な走行性能のせいで、アプローチからついつい踏んでしまう。出走して小一時間、すでにかなり消耗して7:30頃鍋谷峠道の入り口、父鬼集落に到着。気温計は6度を表示。気温ヒト桁の中を走るのは今シーズン初めてなので、やっぱり寒い。
いつもの製材所前の鍋谷橋から、軽くアタック。登る途中でロードバイク2台に立て続けに抜かれ、火が付きかけたが、自制。鍋谷峠には8:15頃到着。タイムは32分06秒。猛虎四號の乗り心地が良かったので、もう少し良いタイムかと思ったが、イマイチの体調ではまずまずのタイムだろう。
鍋谷峠の気温もふもとと同じ6度。晴れていることもあって、寒さはまだマシ。峠の周辺も、ところどころ紅葉している。
ひと休憩してから、脇道に入らずそのままR480を和歌山側へ下りはじめた。西方の下津川方面の集落に串柿を吊るしているのが見える。本番ではその先にある三重の滝方面にルートを取ることも考えていたが、道が荒れており距離も伸びることから諦めようかと思っている。
一気に300mほど下って、平の集落。ここから東方の定福寺方面につながる細道があるのだが、昨年からかなり長いこと通行止めになっていた。恐らくもう復旧はしているだろうが、確実に通れることを確認して、ルートに入れることも考慮しようと思ったのだ。
分岐を曲がると、いきなり急坂が待受け、串柿が吊るされていた。まだ吊るされたばかりのようで、鮮やかなオレンジ色。
フルインナーでコンクリート舗装の細道を上って行くと、こんな柿と菊の組み合わせも拝めたが、実はここは行き過ぎ。ちょっと戻ってさらに細い急坂を上る。
集落が途切れた先は、これが、もう、暗峠クラスのとんでもない傾斜。数年前に軽自動車で逆ルートを通ったこともあるのだが、自転車で上ると道の荒れもあって、予想以上の厳しさ。
暗峠は何とかクリアした私だが、これだけの急坂になると、猛虎四號がしっくりこない。どうやら、猛虎参號よりアップライトなポジションになっていたようで、前に体重が掛けにくいのだ。今日は本調子でないし、早々に諦めて足をつき、急な所は素直に押し上げた。これだけキツいと、上りはもちろん、下りでも本番のルートに入れるのは厳しい、
ようやく上り切った付近にあった、この崖。路上に現れたボルトが真新しい所を見ると、ここが通行止め箇所だったのかもしれない。崩落した道路下に鉄骨を入れて補強してある。
そのすぐ脇にあった表示。付近にイノシシ用の「くくりわな」が仕掛けてあるらしく、注意を呼びかけている。まさか路上に仕掛けられてはいないだろうけれど(^_^;)。不注意に茂みに入らないようにしないと。
ようやく、定福寺付近の分岐に到着。険しい道を乗り越えてきたがここも「平」らしい。昨年はここにバリケードがあった。
ここからは昨年も通ったルート。集落内の串柿を拝みながら先に進む。
少し雲はあるが概ね晴れ。串柿だけでなく、もみじの紅葉と青空の対比が美しい。
文蔵の滝付近まで、急坂を下り、突き当たった分岐を左折して堀越観音方面へ向かう。
さっきよりはマシだが、ここからも結構な急坂。すでにかなり消耗しているのでヘロヘロフルインナーで上る。ぐんぐん高度を上げる道は、下に見える景色が美しい。吊るし棚はまだ空きが目立ち、今日まさに串柿を吊るす作業をしておられた。来週ぐらいが一番の見頃だろうか?
急傾斜をほぼ上り切ると、昨年昼食を摂った茅葺き茶屋「月空」の入り口。時間は10時近い。11:30からの営業なのでまだ準備中だが、店長さん(?)が庭で作業されていたので、本番を予定している11/23と、雨天順延日の11/24の営業予定を確認。両日とも問題なく営業予定とのことで、ひと安心。
月空からも見える堀越観音に着くと、ロードバイクの女性がいた。挨拶をして話を聞くと、和歌山市内から蔵王峠を上って来たとのこと。当然その前に他の峠を超えて大阪側に来ていることになる。女性一人でここまで来るのが驚きだが、自転車もウェアも本格的。ひょっとすると有名な選手なのだろうか?
これから和歌山市に向けて帰られるのかと思ったら、「天気がいいので、高野山に行こうかと思って」とのこと。すごい健脚だ。真似できない・・・(^_^;)。
堀越観音からゆるい坂をあと少しだけ上ると県府境。大阪側にはごほうびのゆるい下り坂になっている。ひと下りして蔵王峠には10:20頃到着。昼までに戻るためにはそろそろ時間が厳しい。そばの葛城蔵王権現社にも立ち寄らずに、急ぎ足で府道61号線を下り始める。
相変わらず荒れた箇所も多い急な下り坂で、ここを本番のルートにすることはためらいもある。とは言え、なかなか他に良いルートもない。滑り止めの輪っかがあるコンクリート舗装はまだ可愛いもので、終盤には大石が埋め込まれたコンクリート舗装があり、石畳のよう。
乗り始めたばかりの新フレームに不安もあったが、挙動が安定しているので安心して下れた。ただ、シュパーブプロのブレーキは力がいるので、下り終わるとかなり手が疲れた。慣れの問題もあるだろうが、ここは改善した方がよい課題だ。
この後は一路堺へ。滝畑ダムから、府道218号線を経由して天野街道に入った。
さらに府道38号線を下って、櫻井神社の前を過ぎたところで、往路と同じルートに合流。帰宅したのは11:59。何とか午前中に帰宅できた(^_^;)。
今日の試走で、平のR480沿いから定福寺の間を結ぶ道が難路であることがわかった。この情報も加えて、本番のルートを検討しよう。
今日は、表題以外にもう三句。
「山間に 和らぐ日差し 吊るし柿」
「小春日に 蒼天と競る 柿の朱」
「空の蒼 柿の橙 秋の末」
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2012/11/10 6:28:42
完了: 2012/11/10 11:59:39
バイクタイム: 3:28:04
停止時間: 2:02:46
距離: 69.19 km
平均スピード: 時速19.95 km
登り: 3207 メートル
カロリー: 1679 kcal
POLAR CS200CADの記録
走行距離: 71.5 km
消費カロリー:—-kcal(心拍計不調)
計測時間:5:31:00
平均心拍数:—
最大心拍数:—
平均速度:17.5km/h
平均ケイデンス: 69
最大ケイデンス: 110
心拍数ターゲットゾーン:130-152
ターゲットゾーン以下時間:——-
ターゲットゾーン内時間:——-
ターゲットゾーン以上時間:——-
走行時間:4:06:12
累計走行距離:5181.5km(2010年12月10日より)
■本日のフォトアルバム