新しき 友駈け出した 秋の午後 [新フレーム乗せ換え作業その4]
【部屋籠り 天高き空 我れ誘い [新フレーム乗せ換え作業その3]】からの続き
今日もまたまたまた、新フレーム「猛虎四號」の組立作業。朝8:30頃から、まずはRメカのインデックスが合わない件の解明作業。最終的には、パーツ類を順番にこれまで使用していたものに戻していこうと思ったが、それに先立ち、ワイヤーを緩め、ハイロー位置の調整からディレーラーの調整をやり直してみた。
その過程で、もう一度ダブルレバーを6S用(レギュラー)に設定してみた。どうも先日のグリスアップ作業が、自分の事ながら信用できなかったのだ。すると、インデックスが一部シンクロした。最終的にはテンション調整で、ほぼ正常に変速するようになった。
恐らく、グリスアップ時に内部のパーツを誤った位置にセットしたために、6S(レギュラー)の位置で7S(ウルトラ)のピッチで動作しているのだろう。昨日試した際に、なぜシンクロしなかったのかははっきり分からないが、Rメカのトップ位置のズレ等があったのかもしれない。
ひとまず解決したが、猛虎参號に比べるとチェーンの異音が気になる。Fメカプレートのクリアランスもタイトで、リアをちょっと変速するとすぐにチェーンが接触する。異音については各パーツが馴染んでいないこともあるだろうが、リアセンターが短くなってチェーンが斜めになりやすいせいもあるのかもしれない。元々、Rメカのキャパを超えるギア比など、ムチャな使い方をしているし、チェーンがかなり張っているので、負荷がかかっているだろう。しばらく走って馴染まなければ、対策を考えなくては。
続いて、短すぎたフロントブレーキのアウターワイヤーの再セット。
ミスの連続で、無駄な作業を繰り返している。これでは時間がかかるのも道理で、さすがにもどかしく感じてくる。
ようやく、各ワイヤーの長さが決まったので、末端のほつれ止め処理。私は20年以上前から、電工用の熱収縮チューブを愛用している。
チューブを被せ、ライターで炙って、カットすればすっきりとした外観に仕上がる。パーツによるが、外さなくてもブレーキやディレーラーの中を通すことができることも多いので、メンテナンス性もアップする。価格も安い(1mで100円くらい)。
続いて、バーテープ巻き。もちろん、黄色と黒の虎柄。プロファイル・デザイン製。
フーデットレバー付近用の短片以外は裏面に両面テープが付いていない。ズレにくいという事なのだろうが、念のためアウターワイヤーを固定したプラスチックテープの上に両面テープを貼ってから巻き始める。
ブレーキレバーより下や、上面のフラット部分はできるだけ薄く、体重を預けることの多いバーの肩付近は厚く巻くのが私流。巻き終わりはプラスチックテープで固定する。ビニールテープはいずれべたついてずれてくるし、バーテープに付属のエンドテープは伸縮性がないので使いづらい。プラスチックテープは何年経ってもベタついたり固着することなく、キレイにはがせるのもありがたい。
無事に左右のバーテープを巻き終わり、バーエンドの保護に付属のキャップは使用せず、右側は勤務先のBIKE’N ROLL バーエンドミラーを装着し、左側はタイガースマーク入りのキャップを挿入。
これはキャップはキャップでも、「清酒タイガース」一升瓶のものを転用している。そろそろ傷だらけになってきたので、新調しなければ。
お次はチェーンの脱落防止小物の調整。BBラグのヒゲがじゃまになって、あるべき位置に装着しづらいので、裏側を削って凹みを作り、ヒゲを覆うように装着した
リアキャリアに乗せているのは大型サドルバッグ装着用のベルクロシート。いずれサドルバッグ共々新調するか、装着方法自体を変えるつもりだが、ひとまず猛虎参號で使用していたシートを装着。
裏面にベルクロテープを縫いつけたサドルバッグを装着。サドルレールから吊り下げるストラップを止める2箇所のバックルを開閉するだけで簡単に着脱できるが、強い振動には弱いのでオンロード専用。
ボトルケージも装着。猛虎参號でも1個使用していた勤務先の商品BIKE’N ROLL ステンレスボトルケージをもう一つ購入して使用ケージを統一。重量増になるが、これまで使っていたカーボン製ケージはお蔵入り。細身のスチールバイクには、やはり細身のケージが似合うと思う。
ここで重量測定。ボトルケージやペダル、キャリアがついた状態で9.215kg。
245gのキャリアを外せばギリギリ8kg台になる計算。今となっては珍しくもない数値だが、スチールバイクとしてはまずまず優秀だろう。決戦用ホイールを履かせれば、猛虎参號と同様に8kg台前半は間違いないし、少しいじれば7kg台も不可能ではないと思われる。
さらに実装に向けて各装備を装着していく。PORAL CS500cadのスピードセンサーは、最初前向きに付けたが、やはりハンドルバー上の本体まで電波が届かない。
猛虎参號と同様に後ろ向きにつけて、ギリギリまで上にセットしたら、かろうじて電波を拾った。
ケイデンスセンサーは特に問題なくコネクト。どちらも黄色のタイラップで固定。
ハンドルバー周りにはCS500cad、某社のデジカメケース(兼iPhone用外部バッテリーケース)、AKSLENコブラ(ライト)、スマホルダーを装着。相変わらずゴチャゴチャしている(^_^;)。
まだマッドガードという難物が残っているが、ひとまず走行に必要な装備は整ったので、いよいよテスト走行。
走りだしてすぐに違和感。まず予想通り前傾がキツい。ステムは手持ちのもので猛虎参号のポジションより10mm長いはずだが、それどころではない気がする。これは20mmくらい縮めたほうがいいかもしれない。
その影響もあるかもしれないが、ブレーキレバーの位置もしっくり来ない。位置が下過ぎるような気がする。
そして何より、ブレーキの引きが重くて、しかも全然効かない。これでは安心して走れず、インプレどころではない。
引きが重いのはスプリングのせいのなので仕方ないが、以前、シュパーブプロのブレーキアーチを使っていた時に、こんなに効かなかった印象はない。
さて、どうするか? まず、シューのハの字を少なくして、ほとんど並行にしてみた。
少しはマシになった。
さらに、新品のブレーキシューに交換してみた(最近入手したシュパーブプロの中古品を装着していた)。これでもまた少し改善。
それでも、同年代のカンチブレーキに負けるストッピングパワー。うーむ、どうも何かがおかしい。
不満は残るが少しはブレーキがマシになったところで、改めて新フレームの様子を探ってみた。猛虎参號と比べて、重量はそれほど変わらないので、マシンが見違えて軽快になったとは感じない。ただ、大型サドルバッグに一眼レフなどを収めているにもかかわらず、ダッシュをかけてもリアがぐにゃぐにゃせずにしっかりついてくる。フォークの角度やオフセットが変わっているので、低速でのハンドリングはちょっと違和感がある。慣れの問題もあるし、スピードが上がれば、安定してくるのかもしれない。乗り心地はやや硬質だが、身体に不快な振動が伝わってくるほどではないようだ。
まだポジションがしっくりこないし、最終的には長距離を走って上り下りしてみないと確かなことはわからないが、やはりロードバイク的な乗り味に仕上がっているようで、遠出が楽しみだ。
ブレーキに関しては、別のブレーキシューをセットして試してみたいとこだが、最近のデュラエースなどに対応するシューは、取り付ける部分のシャフトが微妙に太い(約0.5mm)。残念だが、そのままでは装着できない。写真は、左がシュパーブプロのブレーキシュー、右がデュラエース互換のSCS ブレーキシュー605A。
SCSのシューは娘のロードバイクについているシマノRSXのブレーキアーチに取り付けようとしたが、シュパーブプロ同様に装着できなかった。サイドプルブレーキの規格がいつの間にか変わっていたようだ。シュパーブプロに合うブレーキシューを調達しなければ。
問題はありながらも、とりあえず走れるようにはなったが、まだまだ完成ではない。次はマッドガード関連。
猛虎参號ではここ数年ダルマネジを使っていなかったので、まず手持ちのダルマネジやクランプバンドを集めてみた。結構数だけはあった(^_^;)。ところが、大多数は5mm径のステー用。今回は細身のマッドガードに合わせてステーも4mm径なのだが、環付の輪行用ダルマも当然5mm径用だ。
猛虎参號は輪行に時間がかかったので、周りのロードバイクに迷惑を掛けることがあった。今回は素早く輪行できる仕様にするつもり。取りあえずは間に合わせのものを使用しておいて、いずれ環付ダルマを4mm用に加工しよう。
続いて、マッドガードの末端処理。購入状態のマッドガードは、強度アップとケガ防止のために先端が折り返されている。お陰でラインが野暮ったくなっているので、ヤスリで整形する。
傷付き防止に布テープを貼っておき、ヤスリをかけていくと、折り返し部分が自然に外れる。
最後にカーブを整えて、目の細かいヤスリで仕上げ。これを前後両端計4箇所で繰り返す。
時間切れで、今週末はここまで。何とか走行状態にはなったので、マッドガード関連は後回しでもよいだろうが、短いステムの調達と、ブレーキを何とかしなければ。
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