五月雨を集めてしまう雨男 (あるいは雨蛙?) [鍋谷峠]
今日は激坂トレライドと銘打ち、鍋谷峠を越えて紀の川沿いまで降り、名手駅付近から和泉葛城山を登り返して(通称中尾ルート)で帰阪するという計画を立てた。獲得標高1700メートル超というだけでもなかなかの難コースだが、中尾ルートは平均10%の勾配というだけでなく、部分的に20%を越える勾配も待ち構える厳しいコースだ。
そもそもは滋賀在住のみわっちさんがリアコグをロー側27Tの登坂仕様に組み替えるというので、工具をお貸しするついでに大阪で走るかというところから計画が始まった。結局、みわっちさんは工具も購入して交換作業を終えたので、目的は急坂で登坂仕様ギアを試すことに変わった。
最初はあの伝説の暗峠なんて案も出したが、さすがに過酷すぎるので、今回の計画に落ち着いた。お互いに周囲に声を掛けて参加者を募り、今日は5人が集合場所のJR鳳駅に集まった。私の方は、得意先のショップさんの常連さん2人が参加。以前も串柿ツーリングでご一緒したT本さんと、今回初めて一緒に走るK田さん。みわっちさんの方は、mixiを通じてご縁ができたメロー=イエローさんを滋賀からお連れ頂いた。私は初めてご一緒する。
ご挨拶の上で、簡単なコース説明。午後から降水確率が高まる予報もあり、極力観光を省略して昼食を大阪に戻ってから摂ることを目指すことにした。実は私は子供の頃から雨男として知られている。中学卒業式は大雪、高校は入学式の豪雨に始まり、行事での雨多数。大学時代は北海道合宿に台風を呼び、私がコースリーダーの日には大豪雨。社会人になってからは少し落ち着いたように感じていたが、「自転車を整備した翌日は雨」のジンクスはまだまだ生きており、昨日は自転車に触らないようにしていたのだが・・・。
まずは泉北ニュータウン内を抜けて南下していく。私以外はみなさんロードバイクなので、走り慣れた方ばかりなのでペースは結構早い。コースリーダーでなければ置いていかれたかも(^_^;)。
光明池堰堤で小休止。今日は気温が高く、空は青空で、今のところは雨が降るとは思えない天気。「意外と大丈夫なんじゃないか?」と言葉を交わしながらも、そばに雨乞蛙(写真を撮り損なったのでこちらのサイトをご参照下さい)が鎮座していたのを発見。「縁起が悪いなあ」と話しながらも、その時点では笑っていられたのだが・・・。
交通量の多い道を避け、間道を繋いで進んでいく。寄り道したい寺社などもあったが、先を急ぐので素通り。
国分峠に上る坂で、みわっちさんが急停止。チェーンがフロントギアのインナーに脱落してしまったとのこと。
すぐに再出発し、槙尾中南交差点のコンビニに立ち寄ろうとしたら、何と改装中で休業。鍋谷峠前の最終コンビニだったのでしまったというところだが、幸い皆さんの装備がしっかりしており、水分だけ自販機で補充することになった。
みわっちさんのフロントチェンジはその後も何度か脱落を繰り返したので、一時停止してフロントディレーラーを調整。プレートの角度が外を向いているように見えたので、固定ネジを一度緩めてギアと平行になるようにした。多少改善したのかもしれないが、応急措置では不調を根絶はできなかったようで、その後ももうひとつのようだった。「フロントディレーラーのプレートが曲がってたりして?」と話しかけると「それは困るな。デュラは高いんだ」とのやり取り(^_^;)。
R480に入り、ひとっ走りすると父鬼の集落を抜けて鍋谷橋に到着。ここから本格的な山道で、多くの人がタイム計測の起点とする地点。ここまでくると日が陰り、ちょっと雲行きが怪しくなってきた。
心配しながらも、とりあえず鍋谷峠に上ってから今後のコースを考えることにした。峠まではフリー走行にして、三々五々スタート。
私は勝手知ったるコースなので、皆さんを見送ってからスタート。ジモティーの強みでペース配分がわからずセーブしている方々をパスしながら上っていくが、最初にスタートしたK田さんには最後まで追いつけなかった。
峠到着時点ではラップタイムをチェックし損なったが、あとで確認したら今日のタイムは28分ちょうど。前回27分45秒よりはタイムダウンしたが、まずまず。アタック中の平均心拍数175と、ハイレベルをキープできた。ラストスパートで出た最高心拍数は189。やはり、同行者がいると気合が入る。
K田さんは27分くらいと仰ってただろうか? それでは追いつけないわけだ。さすがブルベもこなすご健脚。
ほどなく、T本さんご到着。和泉葛城山を年間100本上ったという猛者は、シッティングでさして息も上がらずに余裕でゴール。
メロー=イエローさん、みわっちさんも到着し、全員揃ったのが10:30頃。その頃には小雨がパラつきだした。スマホで雨雲レーダーをチェックすると、まだ活発な雨雲は来ていないようだが、ここで雨なら普段から雲をかぶりがちの和泉葛城山はさらに厳しいと予想される。いずれにしても雨雲が早めにやってくるようなので、和歌山側に降りるのは断念。大阪側に引き返し、山を降りて雨が降っていないようなら牛滝や蕎原あたりで昼食でも、ということに計画変更。
途中で小止みになったりもしたが、鍋谷橋まで戻っても雲行きはやはり怪しく、雨がぱらついている。これは早めに戻った方が良いということになり、一応、その場で解散。ほとんどのメンバーは急ぎ足で鳳駅に向かって引き返し始めた。
帰路は少しルートを変え、府道226号線で春木川集落を抜けて行く。近隣の方が花を植えて整備しており、雨でなければ気持ちの良いルートなのだが、小雨が止まない。T本さんとはR170旧道と交差する春木川出口交差点でお別れ。
残る4名は急ぎ足で北上を続けるが、徐々に雨脚は強くなってきた。レインウェアを着るかどうか悩んでいるうちに、次第に本降りになってきた。非防水のカメラも取り出せる状態でなく、撮影不能。私の雨男パワーか、それとも雨乞蛙か、いずれにしても神通力を遺憾なく発揮したようだ。
ところが、鳳駅が近づくと雨がピタリとやんだ。雨が降りだしたのは山沿いだけということだろう。駅に到着する頃にはウェアも自転車も乾いた。
一日かけた激坂トレーニングのはずが、結果として正午直前にゴールする朝練になってしまった(^_^;)。雨男パワーに加えて、うっかり雨乞蛙のいるコースを組んでしまったせいで、参加者の大事な自転車を雨中走行で汚してしまった。特にわざわざ滋賀からお越しいただいたお二人には、中途半端な走りになってしまい、申し訳ないことだった。いずれリベンジする機会を設けたい。
せっかくなので近くのショッピングセンターで昼食をご一緒し、自転車談義に花が咲いた。すっかり長居をして、店を出ると鳳駅周辺も本降りの雨・・・。また一緒に走る機会を頂けるようお願いして、皆さんとお別れ。どうせ一度濡れた体だし、自宅までわずか3.5km。レインウェアを一度出すと干したりする手間が面倒くさいので、ずぶ濡れになりながら帰宅した。
帰宅後は濡れたついで、雨を利用して洗車した。自転車のついでに、今年はじめて自家用車も洗車(笑)。自転車は大事にするが、自動車は雨ざらしで放ったらかし。主に使うのはヨメさんだし、走って曲がって止まれば良しという扱いだ。メカとして興味が無いわけではないが、入り込んだらキリがないし出費もかさむ。自転車でさえやりたいことのほんの一部しかできていないので、あえて車には興味を持たないように心がけている。
洗車注油を終えて、シートポストを抜き、逆さして水抜き乾燥。クロモリバイクはできるだけ濡らしたくないが、クリーニングするいい機会なったと思うことにしよう。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2012/06/30 8:15:01
完了: 2012/06/30 12:05:48
バイクタイム: 2:36:23
停止時間: 1:14:16
距離: 53.76 km
平均スピード: 時速 20.62 km
最高スピード: 時速 48.83 km
登り: 1153 メートル
カロリー: 1363 kcal
POLAR CS200CADの記録
走行距離: 56.7km
消費カロリー:1908kcal
計測時間:5:01:33
平均心拍数:129
最大心拍数:189
平均速度:20.3km/h
最高速度:47.4km/h
平均ケイデンス: 79
最大ケイデンス:109
心拍数ターゲットゾーン:130-152
ターゲットゾーン以下時間:3:44:14
ターゲットゾーン内時間:0:39:23
ターゲットゾーン以上時間:0:37:56
走行時間:2:47:04
累計走行距離:3885.8km(2010年12月10日より)
■本日のフォトアルバム
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