秋日和リハビリライド [月輪寺-下赤阪の棚田-富田林寺内町]
公私の多忙に加えて新型コロナ発症と後遺症で倦怠感が続き、結局9月は一度も週末ライドに出られなかった。未だにしつこい咳が残っているが、これは風邪系の疾患のあとはほぼ毎回陥る咳喘息と思われる。ようやく倦怠感も抜け、今日はノリクラ後初めてTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)に跨った。そんな訳ですっかり脚力・体力が衰えているので、今日は秋を探すポタリングレベルのリハビリライド。
久々の出走に加えて、気温がかなり下がったのでウェアの準備に手間取り6:54に自宅出走。ニーウォーマーは結局脱いだが、ウィンドブレークベストとアームウォーマーを装着してちょうどよいくらい。走り出すとすぐに久世小学校の先で平井地区のだんじり(地車)に出会った。今日明日は在所の東八田地区を含む久世だんじり祭りが行われている。2021年に東八田に引っ越したがコロナや雨や仕事でなかなかだんじり祭りを見物することがなかった。今年も試験曳きの先々週は仕事だったので、他町ながらようやく地元のだんじり曳行を観ることができた。
少し進むと、高山地区のだんじりが東山交差点を曲がっていった。と、「ゴンッ」と大きな音が響いた……。「あ~」と皆の嘆き声が響き、見ると道路端の鉄柱がひしゃげて傾いている。一度だんじりを後退させて全員の無事を確認し、また進んでいった。まあ、よくあることだ。けが人がなくてよかった。
少し脇道に入ると陶器地区の田んぼは稲刈り間近の黄金色。薄雲が浮かぶ高い空の下、秋らしい風景が広がっていた。
今日の秋探しライドのひとつめの目的地は月輪寺。ネットで検索したら大阪の曼珠沙華(彼岸花)の名所のひとつとして上がっていたのだが、自宅と同じ堺市中区にあるので、まずはここにやってきた。
境内には曼珠沙華がたくさん咲いていた。大阪では例年9月中頃に咲くので、走りに出られない間に盛りが終わってしまったのかと思っていたが、今年の異常な暑さのせいか開花が遅れたようで、10月に入っても枯れていないものが多い。白い曼珠沙華を大阪近辺で見かけることはほとんどないので、興味深い。白い曼珠沙華は交配種で日本では主に九州で自生しているとのこと。繁殖力が弱いので、赤い曼珠沙華ほど広まっていないそうだ。月輪寺の方が球根を入手して栽培しているのかもしれない。
月輪寺の次は下赤阪の棚田に向かうことにした。途中で狭山池のそばを通ったので、土手に上がってみた。気温が下がったせいだろうか、ランニングや散歩の人がかなり多い。
Googleマップのガイドに従って進むと国道309号線に誘導された。自転車の車道通行禁止の区間や自転車通行禁止のトンネルがあるので普段は避けているが、今日はトレーニングではないのでそのまま進むことにした。富田林の丘陵地帯を越えてひと下りして石川を渡り、西板持町にはこんな看板が立っていた。この地区では2週間先にだんじり祭りがあるようだが、アルファベット表記の氏名に團長の似顔絵は斬新。秋祭りは伝統を受け継ぐ古臭いものだと思われがちだが、南大阪では若者主体でどんどん変化している。これを進化と呼ぶのか伝統への冒涜と取るのかは人それぞれだろうが、伝統は続けてこそ意味がある。若者の意見を置き去りにして古臭い因習を押し付ければ、やがて担い手はいなくなって伝統は途絶える。地域によってはだんじりに拡声器や明滅するLED電飾を取り付けている例もあり、さすがにやり過ぎと感じることもあるが、子供や若者がやりがいを持って参加する南大阪の祭りは、すぐに廃れることはないだろう。
佐備川を過ぎると自転車通行禁止のトンネルがあるので、寿美ヶ丘遊園を通り抜けてトンネルの上を乗り越える丘越えをしてまた国道309号線に戻る。神山南交差点で右折して旧道に入ると千早赤阪村に入り、西楽寺を過ぎたら、下赤阪城址に向かうこの脇道に入る。復路に下りに使うことはあっても、往路で上ることはなかった細道で、入り口からいきなりの激坂。
その先も断続的に超激坂が立ちはだかり、「坂の上の雲」目指しての登坂を強いられる。もっとも、TORACLE-COZ2は前40x後34Tの反則級のローギアに加え、20インチWO(ETRTO451)なので700C換算で0.73倍ギア比が下がる。つまり700Cに前29x後34Tの一対一未満のギアを装着しているのと同じなので、ひと昔前のMTB並みのギア比。ゆっくりなら足を着くこと無く上っては行けるのだが、筋力と心肺能力がガタ落ちしていることは実感させられた。
下赤阪城址付近まで上ると、手足の筋肉がプルプルいう始末だったが、何とか上りきった。見下ろす棚田が一部は稲刈りが終わり、今日も稲刈り中の棚もあったが、黄金色の段々が美しい。遠景に赤い花は目についたが、近辺に写真映えする曼珠沙華(彼岸花)が見当たらないのは少し残念。
思ったより身体へのダメージが大きいので、ここで引き返すことにした。引き続き多忙が続くので、脚力や体力が回復するまではかなりかかりそうだ。実は、毎年出場していた信貴山サイクルロゲイニングも、とても上位入賞を狙える状態ではなさそうなので、エントリーを断念した。
北西の大阪平野側を観ると少し霞んだ町並みと、PLの塔(大平和祈念塔)が見渡せる。
下赤阪城址のすぐ近くにある棚田の一番上の方では、稲刈りの準備中? 曼珠沙華を探しに棚田の下の方まで降りてみようかと思ったが、農耕車の通行も多く農作業のジャマになりそうなので遠慮した。
同じ道を引き返すのも面白くないので、逆方向の道を進む。普段はそちらからやって来ることが多いが、用水路に並走するほぼ等高線に沿った道なので、平坦で気楽に走れる。この道沿いの棚田もあちこちで稲刈りが行われている。
自転車と一緒には撮れなかったが、稲垣と曼珠沙華の秋らしい風景も拝めた。
富田林市消防署千早赤阪分署を回り込むように、府道705号線に入ってUターン。多くの場合はここから金剛山ロープウェイ乗り場までヒルクライムをするのだが、今日はそこまでできるほど回復していない。先ほど上から見下ろした棚田を逆方向から見上げると、空に向かって田んぼが伸びているようだ。
もう少し秋らしい風景を楽しみたかったので、新旧の国道309号線の間の道を北上してみたが、曼珠沙華の群生は概ね盛りを過ぎて枯れかかっているものが多かった。写真映えする風景には出会えずちょっと残念だが、小さな秋はあちこちに感じられた。
富田林市の別井まで北上してから西進し、石川を渡って富田林寺内町に立ち寄った。富田林興正寺別院前も通行人はまばら。良い気候になったといっても観光客がごった返すようなことはないので、静かな町並みがほっとする風情。
寺内町でひと休みして帰路につき、10時前には在所に帰ってきた。自宅近くでだんじり曳行のかけ声が聞こえたので、先回り。地元の東八田のだんじりかと思ったら、往路に会った平井のだんじりだった。ちょうど休憩に入るタイミングだったようだ。
9:55に自宅帰着。峠上りの無い40kmちょいのポタリングだったが、予想以上に疲れた。体力回復までの道のりは遠く、先が思いやられるが、信貴山サイクルロゲイニングもエントリーを見送ったので急ぐ理由も無くなった。秋祭りやスタンプラリーを楽しみながら、のんびり取り組もう。
■STRAVA
秋日和リハビリライド [月輪寺-下赤阪の棚田-富田林寺内町] | ライド | Strava
■Ride with GPS
秋日和リハビリライド [月輪寺-下赤阪の棚田-富田林寺内町] – でのサイクリング 堺市, 近畿地方
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2023/10/07 6:54:37
自転車完了: 2023/10/07 9:55:31
バイクタイム: 1:59:34
停止時間: 1:01:20
距離: 41.84 km
平均スピード: 20.99 km/h
登り: 261 m
カロリー: 1140 kcal
平均心拍数: 115 bpm
最大心拍数: 162 bpm
平均ペダルペース: 53 rpm
最高ペダルペース: 140 rpm
今月の走行距離: 160 km
今年の走行距離: 6011 km
先月の走行距離: 502 km
昨年の走行距離: 9256 km