伊勢志摩合宿1日目 [伊勢神宮-二見浦-鳥羽-パールライン-相差]
この5/12~13は、ノリクラ仲間との伊勢志摩ツーリングを以前から予定していた。4/30に事故を起こしてしまってから参加を迷っていたのだが、静養に努めた成果か肉体的にはかなり回復した。顔など各所の傷も絆創膏で済む程度になり、二日酔いのような頭の違和感もほぼ完全に無くなった。
精神的にはまだショックから完全に立ち直れずにいるし、仲間に迷惑をかけたばかりの人間がのほほんと参加して良いのかという気持ちもある。加えて、毎年6月頃にやってくる体調不良が今年は早めにやってきて、しつこい空セキや身体のだるさを感じている。とは言え、私が誘った初参加のメンバーもおり、これまた私が不参加では申し訳ない。そんな訳で結局、参加することにした。
まずは5:30過ぎにJR三国ヶ丘駅から輪行。天王寺で環状線、鶴橋から近鉄に乗り換えるが、追加料金の必要な特急を避け、6:17発の快速急行に乗車。伊勢に向かう近鉄大阪線は自転車でよく並走していたが、自走ではずいぶんと時間のかかった所をあっという間に通過していく。自宅出走で最長不倒の桑名も1時間ほどで通過。
8:15には集合地の伊勢市駅に到着。鶴橋から2時間ほどで到着するので、感覚的にはずいぶん早い。
輪行袋を抱えて近鉄側改札を出て、自転車を組み立てようとしてハタと気付いた。工具その他を一切合切収めた大型サドルバッグを車内に置き忘れた・・・。サドルバッグは網棚に上げていたので、「忘れないように気をつけなければ」と自分に言い聞かせていたのにこのザマだ。実は過去にも何度か列車内に置き忘れをしたことがある。大学1年生の時にサイクリングサークルの新歓ランで荷物を忘れ、先輩から借りたランドナーをヘッドリテーナーのない状態で走行するという暴挙をしたこともある(リテーナー脱落防止でないマイクロアジャストヘッドだった)。
アチャーと空を仰いだが、何度目かだけに対応は慣れている。すかさず駅員に事情を説明し、荷物の確保を依頼。終点の鳥羽駅まで車内捜索はできないとのことだったが、幸い無事にそれらしき荷物が発見された。伊勢駅の一つ先の宇治山田駅まで回送してもらい、受け取りに行くことにした。
すでに駅前に来ていたK野さんに工具を借り、荷物が回送される間に自転車を組み立てたが、ボトルを忘れていることにも気付いた。ウーム、ポカの連続に頭が痛い。ボトルはペットボトル飲料を買ってしのぐことにした。自走で宇治山田駅に向かい、すぐに到着した宇治山田駅の駅長室で、事情を話すとちょうどホームに荷物が届いたとのこと。
しばし待っていると、駅員さんに抱えられて懐かしき我がバッグが現れた。お礼を言いつつ受取書に署名して、失礼した。このサドルバッグは20年前に愛車猛虎参號の完成に合わせて自作したもの。普段は一回り小さなオーストリッチ製サドルバッグを改造して使用しているが、この自作バッグは一泊分の荷物くらいは余裕で入る大容量なので、今回久々の出番だった。かなりくたびれているが、今となっては再度自作する気合はとてもない。ともあれ、思い出の詰まったバッグを無事回収できてヤレヤレ。
取って返して伊勢市駅へ。集合時間の9:30をわずかに過ぎたところでJR側の駅前に到着。仲間たちもほとんど集まっており、K野さんの報告ですでに事情を知っている仲間たちにさんざん冷やかされる。先日の事故といい、迷惑を掛けてばかりで冷や汗モノだが、笑いで済むようなトラブルだったのが幸いだった。
集合写真を撮影して、10:00過ぎに駅前を出走。関東や関西の大学サイクリング部OBを中心としたノリクラ仲間が若き日のノリで始めた「大人の合宿」も今回が3回目。一昨年はビワイチ(琵琶湖一周)、昨年はしまなみ海道、そして今年の伊勢志摩合宿には9人が集まった。
時間の都合で駅からすぐの外宮を素通りして、伊勢神宮内宮へ。過去2回来たことがあるはずだが、前回の式年遷宮以前の話だ。久々の内宮は五十鈴川の清流も心地良く、多くの参拝者で賑わっている。
急ぎ足で本殿のみ参拝。家内安全と旅の無事を祈願してお守りも購入。外宮を素通りの急ぎ足だったので、来年に迫る次回の式年遷宮に絡めてもう一度来られたらなあ、というところ。
参拝後は、おはらい町で早めの昼食。お約束の伊勢うどんと、てこね寿司のセットを賞味。伊勢うどんは確かにコシはないが事前に脅されていたほどマズイわけではなく、美味しく頂いた。てこね寿司は上々。
食後は自転車を押して見物しながらおはらい町を通過。伊勢市中心部にも見所はたくさんあるのだが、のんびりもしていられない。次は二見浦に向かって出走。
この時期にしてはかなり寒く、風が強い。アームウォーマーでは力不足で長袖ジャージで来れば良かったと思ったが、空はやや雲が多いものの晴れ。風も幸いに追い風でペースはマズマズ。とは言え、あおられて走りやすいとはいえない。吹きさらしになる所では、仲間のヘルメットのバイザーが、あまりの強風に外れてしまうほど。
二見浦駅を通過し、夫婦岩が近づいたところで、コースリーダーのみわっちさんが停止。何かと思えば娘さんが数日前に修学旅行でこの宿に泊まったのだそうだ。宿の前で記念撮影していたので、家に帰って話のネタにされるのだろう。
夫婦岩は折からの強風で、荒海に浮かぶ風情。晴天とのギャップが印象的だ。
先を歩く仲間が、風にあおられてくるくる回るというギャグをかましていたので「何を大げさな」と思っていたら、予想以上に風は強く、私も同じ場所で回ってしまいました(^_^;)。風の集中する岬の先端だったせいでしょうが、波しぶきもかなり飛んできますし、カメラを構えても風で揺れてしまう。
しばしの観光の後は走り再開。私を含めた「ロードバイク以外」班が先に走り、強風とアップダウン、そして交通量の多さと闘いながら先を急いだ。疲れる道のりだったが、鳥羽水族館もミキモト真珠島も素通りし、追い風のお陰で意外といいペース。
鳥羽を過ぎてさらにアップダウンが厳しくなったので、ややペースを落とし、小休止を取ったりもしたが、後ろの「ロードバイク」班がさっぱり追いついてこない。「何かあった?」と仲間が連絡を取ってみると、夜の宴会に備えて鳥羽で買い出しをしているとのこと。
荷物運搬能力の低いロードバイク班なのに申し訳ないが、スピードの劣る「ロードバイク以外」班は後ろに感謝しつつ先を急ぐのがマナー。14:20頃、麻生の浦大橋で小休止を取った後、本日のメインイベント、パールラインに突入。ペースを合わせづらい上りで、迷う道でもないので、各自のペースでフリー走行。
これまでもときおりいい景色が見えていたが、パールラインは標高が上がることもあって絶景。海の博物館のそばの展望台で小休止を取っていると、ロードバイク班が追い付いてきた。
あらためて、ここからピークの鳥羽展望台までフリー走行。標高は170mとそう高くはないが、何度かアップダウンがあり、最後にはずい~と下った後で延々と上る、ほとんど真っ直ぐな道が先に見える。坂嫌いの自転車乗りなら気持ちの萎える類の道だが、身体の様子を見ながら軽くアタックを掛けてみた。
事故後初めてだし、ほぼ2週間まともに自転車に乗っていなかったし、この時期の体調不良の影響も心配だったが、苦しいながらもそれなりに足は回る。15:15頃、鳥羽展望台に到着し、仲間も次々と到着。
展望台が設けられるだけあって、三方を海に囲まれた絶景。伊勢湾対岸の渥美半島も見えるが、少しだけ霞んでいるので富士山は見えなかった。
景色を堪能してからは、もうひと踏ん張り。パールラインから降りて海岸沿いの県道750線に入り、小さなアップダウンを越えた先に目的地の相差町が現れた。
16:30頃に今回のお宿「あおやま荘」に到着。風呂に入って一息ついたところで、早速ビール。寒かったとはいえ、一日走った後は格別のノド越し。
大ビン6~7本のビールを空けた後で、いよいよ夕食。またもビールや日本酒が並び、鯛の姿造りや伊勢エビのお造りに舌鼓を打ち、お腹いっぱい。
夕食後も宴会は続き、学生時代のバカ話を中心に大いに盛り上がる。買い込んだ日本酒や焼酎、ワインが次々空いていった。どう考えてもアスリート集団ではない。単なる呑兵衛の集まりだ。卒業から約20年を経過しても全然進歩がない集団だが、それでも若い頃のように夜通し呑むと次の日が心配。22時頃にはお開きにして、明日に備えて就寝した。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2012/05/12 10:07:37
完了: 2012/05/12 16:29:38
バイクタイム: 3:01:24
停止時間: 3:20:29
距離: 51.28 km
平均スピード: 時速 16.96 km
最高スピード: 時速 76.79 km
登り: 253 メートル
カロリー: 1200 kcal
POLAR CS200CADの記録
※センサー類不調のため未掲載
■本日のフォトアルバム