ホワイト・ヒルクラスマス [和泉葛城山]
忙しい年末、しかもクリスマス寒波がやって来ているところではあるが、先週末も食当りでロクな運動をしていないので、ヨメさんとも相談して今日土曜日の午前中はトレーニング時間をもらった。
寒いわ眠いわでふとんが恋しいが、必死の思いで4時過ぎに起床。ちょうど6時に自宅を出走。池の水が凍っている様子はないので、氷点下までは下がらなかったのだろうが、寒さに慣れていない身体にはコタえる。
天気予報では西風が強そうだったので、東(奈良方面)に向かうと帰りがツラそう。そこで今日はまず南(和歌山方面)に向かい、和泉葛城山を越えて和歌山側に降り、紀の川沿いを追い風に乗って東進。鍋谷峠を越えて帰阪するプランを立てた。
まずは和泉葛城山へ向かい、次第に薄明るくなってきた和泉市納花町付近。行く手の和泉山脈には、ちょっとヤバそうな黒雲がかかっている。
山に近付いた内畑町付近。路面が濡れていて、路肩にチラホラ白い物が・・・。どうやらつい先ほどまで雪が降っていたようだ。空模様も怪しいし悩むところだが、iPhoneで雨雲レーダーを見るとごく小さな雨雲のようだ。取りあえず行けるところまで、と前進続行。
牛滝に向かう府道40号線を上っていくと、路面にうっすら雪が積もった箇所が増えてきた。ところが、いよやかの郷の前まで来るとむしろ雪は減ってきた。和泉葛城山へ向かう分岐でしばし考えたが、(またも)取りあえず行けるところまで・・・。
いきなり現れるコンクリ舗装の急坂には毎度てこずらされる。とは言え、上り始めは意外に雪も少なく、路面も乾き気味だったので、後輪のスリップもほどほどに何とかダンシングでも上っていける。
しかし、上るにつれてやはり白い物が出てきた。それでもうっすらと積もっている程度なので、何とか上っていける。
尾根筋が近付くと木々の合間から平野が見下ろせる。あちらは晴れているが、こちらの上空は黒雲だ。
谷筋から上り詰め、尾根筋に上ってくると傾斜はゆるくなるのだが、雪は次第に深さを増してきた。ここまでは足を着かずに上ってきたが、もはやタイムを計るような状況ではない。木々の間から見下ろす大阪平野は晴れているが、こちらは銀世界。毎度、進退に悩みながらも、取りあえず行けるところまで(^^;。
ここまで積もってくると、傾斜がゆるくてもダンシングは難しい。シッティングで後輪にトルクをかけながら必死で上り続ける。マッドガードの間に雪が固まり勝手にブレーキがかかるので、時々わざと前輪を持ち上げて雪を落としながら上り続ける。
9時前に、無事和泉葛城山頂に到着。幸い、積雪はせいぜい5cm程度で、車の轍の上を走ればナロータイヤでも上ってこられた。辺りは一面雪景色。今日は、予想していなかったホワイト・クリスマス(イブ)。いや、ホワイト・ヒルクラスマスか?
ここまでは勢いで上ってきたが、山頂で頭を冷やした。雪中ヒルクライムでかなり疲れたし、状況のわからない和歌山側に下るのは危険と判断。素直に来た道を引き返すことにした。
雪道は当然下りの方が危険。慎重にゆっくり下っていく。雪の上には車の轍ばかりで、自転車のタイヤ痕はない。車にしては細い轍があったので、ひょっとしてMTBかと思ったが、途中で停車しているオートバイに追いついたので、これも自転車ではなかった。こんな積雪の上を、しかもナロータイヤで上るバカは私くらいだろう。ま、年中峠ばかり上っていると、年に1回くらいは、こんなこともある。ある意味、慣れたものだ。
林間からはよく晴れた関西空港が見下ろせるが、こちらは非常に寒い。特に手の指先が凍えてブレーキ操作がツラい。手の平にミニカイロを入れているのだが、指先までは暖まらず、時々停まってカイロを握りしめる。
尾根筋を離れ、谷に向かって下り出すと、途端に路面の雪が減る。上ってきた道ながら、急な変化に驚き。こうなると、下りのペースも上がるのだが、手の指先はさらにツラい。
このルートは木がジャマで、大阪平野をちゃんと見下ろせる場所がなかなかないが、かなり下ってきたこの地点からは絶景。
ふと気が付くと心拍計が全く機能していない。キー操作も受け付けない。このところスピードセンサーの調子が悪いが、ケイデンスも心拍数も表示されず、「E→3」という謎の表示が出ている。この後も回復せず、結局家に帰ってからリセット操作をして復旧した。残念ながら、今日の心拍データは無しだ。
府道40号線に戻ったが、身体が冷えきったせいか、頭がボーとして、目の焦点も合わず視界がぼやける。これはヤバいとペダルを回して身体を暖めてようとしたが、下り坂ではそれも限界がある。一番近いコンビニ駆け込もうと、R170旧道は素通りして、市街地に向かって下り続けた。
R170新道との交差点ですれ違った団体。どうやらコスミッククリエイトさんのチームらしい。牛滝までならよいが、和泉葛城山は止めといた方が、助言すれば良かったのだが、こちらにも余裕がなかった。
積川町交差点でコンビニを見つけ、暖房のある店内に入ってひと心地。トイレに入って鏡に写った自分の姿を見ると、ヘルメットのせいで髪は逆立ち、寒さで目は充血、鼻は真っ赤で、かなりの不審人物。うーむ、気を付けねば。
暖かい缶コーヒーを飲んで気合いを入れ、走りを再開。といっても、もうひと上りする余裕は、時間的にも体力的にもない。ちょっと行きと違う道を辿ったりもしたが、基本的に素直に家路をたどり、11:15頃帰宅した。
雪上走行に関しては慣れてもいるし、充分に安全に配慮して走行したつもりだが、人に勧めるものではない。私自身、今年は身体がまだ寒さに順応していないせいか、今日は後半に体調が良くなかった。雪に限らず、自分の体調やスキルと相談しながら、少しずつレベルアップしていかないと、痛い目に遭う。特に単独行で、ムチャは禁物だ。引き返す勇気も大事だ、と(自分の行動を棚に上げて)言っておこう。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2011/12/24 6:00:35
完了: 2011/12/24 11:15:19
バイクタイム: 3:31:20
停止時間: 1:43:15
距離: 67.27 km
平均スピード: 時速 19.10 km
最高スピード: 時速 77.08 km
登り: 909 メートル
カロリー: 1598 kcal
■本日のフォトアルバム