2004乗鞍参戦記

【旧ホームページから、修正の上で転載したものです】

昨年は荒天のため当日になって惜しくも中止。

「今年こそ記録更新」の決意を胸に乗鞍に乗り込んだものの、九州方面から台風が接近中。またも天候に気を揉まされる展開となりました。

宿は例年通り「寿家｣さんにお世話になりました。乗鞍を始めてから、在学中のご縁が復活したり、新たなご縁が広がって、日大経済学部、日大工学部、神奈川大、東京理科大、同志社大のＯＢ諸氏やＮＥＣ府中ＣＣの方々が一堂に集う展開になっています。今年は残念ながら同志社大やＮＥＣ府中ＣＣの方々が少なめでしたが、総勢１１名(だったかな)が参集しました。

8/28(土)の受付日は天候も晴れ間が多くまずまず。例年の虎ッピ(阪神タイガースハッピ)に加え今年は自転車にタイガース旗を取付け、注目度もアップ。早速、テレビ取材も受けました。

宿に入ると次々に懐かしい顔がやってきました。みんな、何とか天気が持って欲しいと思いつつも、昨年の悪夢が頭をよぎります。天気予報も決してよい予報ではなく、山岳予報では乗鞍岳｢だけ｣がはっきりと｢雨｣を宣言されてしまいました。苦笑いしながらも立ち直りの早い大学サイクリング部ＯＢたちは｢走り｣から｢宴会｣に方針を切り替えました。これで、もし中止になっても悔いは残りません。つまみや酒がどこからともなく集まり、例年にない盛大な飲み会が開始されました。

さすがに学生時代のようなバカ呑みはなく、翌朝8/29(日)は4:30頃にはみんな起床。雨が降ったり止んだりと、生憎の天気の中スタート地点へ。今年は3900余名と定員を大幅に上回る人数がエントリー。今年も雨を嫌って出走しなかった人もいたんでしょうが、昨年と比べれば人と自転車の多いこと、多いこと。幸い、開会式前には雨も小やみになり、レインウェアは脱いで出走することにした。滞りなく開会式も終わり、いよいよスタート。

スタート直後は乗鞍高原の中心部を通り、沿道では応援に来た同宿メンバーも手を振ってくれている。すぐにつづら折りの山道に入り、まずは快調に飛ばす。虎ッピ＆タイガース旗はやはり注目度が高く、何人もの参加者から｢タイガース頑張れ！｣という暖かい声援をいただきました(その他大多数の冷たい視線も・・・)。また、数分間に渡って中継車に張りつかれたりなんてこともありました。必死で登っているときにこれは表情に困りましたが、コミックエントリー大成功といったところです。コミックエントリーといえば、毎年、セーラー服＋婦人車で檄走する｢男性｣がいらっしゃいましたが、今年は猿の着ぐるみを身に付けてご参加。相変わらず、並み居るロードレーサーを婦人車でぶち抜いて消えていきました。いったい、普段はどんな練習をしているんだろうか？

さて、実はボトルを宿に忘れ、間に合わせにペットボトルのスポーツドリンクを買って走っていました。走行中には飲みづらく、タイムロスが心配。とはいえ、まずまずの調子で高度を稼ぎ、この調子なら大幅な記録更新も夢ではないとテンションも上がりました。しかあし、人生万事塞翁が馬、コンクリート舗装の荒れた路面を何ヶ所かクリアするうちに、前輪のマッドガードから異音が・・・。

少し破損したガードを無理矢理取りつけていたのがたたり、ネジが緩んできたのです。やむを得ず停車して調整。５分ほどロスして再スタートしたものの、精神的にも、そして肉体的なダメージは大きく、一度崩れたペースはなかなか戻りません。ボトルを忘れて、愛用の｢ヴァーム｣を飲んでいないせいか、ハンガーノック状態にもなってしまいゴール前５km地点辺りからは息も絶え絶え・・・。何とかゴールしたもののタイムは1h40m07s。目標の1h35mには、残念ながらまたしても及ばず。

ゴール後の畳平は再び雨がパラつきだして視界数十メートル。気温は高めのようでしたが、体感では例年にも増して寒い、寒い。続々ゴールする同宿のメンバーも｢さみいよ！｣の連発。幸い、寒いのを我慢した甲斐あって、メンバーがそろうのを待つうちに、再び雨はやみました。それではと、下山を開始しようとしたところで、テレビカメラに捕まりました。スタート会場の大型ビジョンに写っているとのことで、インタビューに答えて六甲颪を熱唱いたしました、はい。スタート会場で待っていた応援メンバーは｢(大型ビジョンから)六甲颪が聞こえてきたときは笑った｣とのこと。