雪の鍋谷峠
【mixi日記 及び 旧ブログ から転載したものです】
考えてみれば12/11以降、1ヶ月以上もまともに峠に行っていない。ジョギングなどの他のトレーニングや平地中心のLSDに取り組んだり、体調不良や天候不順と色々理由はあったが、さすがにそろそろ登坂力の衰えが心配だ。
そんな訳で、今日は峠を越えて大阪府外に出ることを考えていたのだが・・・。
いつものごとく5時起き。少し準備に手間取り6時半過ぎに自宅を出走した。少し日が長くなり、すでに薄明るくなっている。
走り出すと、今日もケイデンスを計測していない。センサー位置を挑戦してみたが、改善しない。ひょっとすると電池切れかとも思うが、ポラールのケイデンスセンサー(やスピードセンサー)はユーザーが電池交換できない。実質的に再購入しかないようなので、頭が痛い。ケイデンスセンサーの電池寿命は3500時間(スピードセンサーは4500時間)とのことなので、私の使用状況なら10年以上使えると思っていたのだが、さてどうだろう?
上半身は4枚重ね、下半身もロングタイツの上にサポートタイツを重ね履き、腰と手足に5つのカイロを仕込んで万全の防寒装備のつもりだったが、それでも寒くて仕方がない。
大阪の最低気温は2度の予報だったが、予想以上に寒く感じる。特に手の指先が凍えてツラい。グローブの中にミニカイロを入れているのだが、ほとんどぬくもりを実感できない。
寒さをこらえて、まずはR480鍋谷峠を目指した。アプローチでは身体が暖まらず、ギクシャクしてさっぱりペースが上がらない。ペースが上がらないから、身体が暖まらない。悪循環だ。
山に近付くと平地より一段と寒さを感じていたが、父鬼集落下の温度計はマイナス2度の表示。いよいよ氷点下だ。一昔前はこのくらいの気温でも大して苦労を感じていなかったが、その頃はトレッキングシューズにニッカポッカ、フリースシャツにフィールドジャケットという、ほとんど登山者のような格好で自転車にまたがっていたし、何より若かった。
最近は自転車用ウェアが中心で、防寒性がやや劣るのと、歳を取るに従って手足の末端が冷えやすくなった。
本格的な上りが始まれば暖まるだろうと思ったが、今日は身体がギクシャクしてアタックをかける気合いがなかった。集落のすぐ上にある温度計は先ほどよりさらに低く、マイナス3度を表示。下りの寒さを考えると上る気持ちが萎える。
それでも上りは心拍数も上がり、身体も少しずつ暖まってきた。ところが、少し上ると路肩に白い物がチラホラ。急傾斜や橋の度に凍結防止剤がまかれている。やがて、路上にも雪が現れた。
ますます上る気持ちが萎えるかと思いきや、ここまで非日常化してくるとむしろ楽しくなってくる。
路面の雪は途切れ途切れだが、雪のないところも路面が濡れていていつもの調子で上ると後輪がパワースリップする。腰痛持ちの私は普段ダンシング主体で上るが、こうなるとほとんど後輪に過重をかけるシッティングでしか上れない。ちょっと路面状況がよいところではできるだけダンシングも混ぜるが、これもできるだけ後輪に体重乗せるスタイル、いずれも腰に負担がかかりツラい。
上るにつれて路上の雪はますます増えた。気をつけて走れば何とかノーマルタイヤでも走れる程度だと思うが、こんな日はさすがに車も少ない。
製材所から39分18秒というのんびりペースで、雪景色の鍋谷峠に到着。日が当たっているせいか、気温計はふもとと同じマイナス2度を表示。
ここからどうするか悩んだが、和歌山側に降りればもう一回峠を越えて大阪に戻る必要がある。すぐ両隣の蔵王峠や和泉葛城山は標高もわりと高いし、交通量も少ないのでR480以上の凍結が予想される。もし通行困難なら難儀だ。
すでに8:30を過ぎ、いつもよりペースも遅い。これからさらに遠方の紀見峠や(通称)犬鳴峠などの低い峠を目指すと、距離がありすぎて昼までに帰宅できないかもしれない。
結局、今日は危険を避けて大阪側に引き返すことにした。若い頃と違って、歳を取るとこんな時にムチャはしなくなった。常に自分の対処できる範囲内で行動するので、ここ何年も自転車で事故などの大きなトラブルは起こしていない。とは言え、色々と冒険して日々自分の限界を乗り越えていた若い頃が懐かしくもある。
下りは凍結路面なので超スローペースで、ブレーキを握りっぱなし。予想通りの激寒で上半身はさらにレインウェアを羽織って5枚重ね。グローブはアウトドア用のオーバーグローブを重ねたが、それでも指が冷えきってブレーキ操作が困難になるので、何回か停まって身体で手を暖めた。元々、このオーバーグローブは私には指の長さが短く、操作しづらい。冷え性で、なおかつ指の長い人間はこんなときツラい。アウトドア用のインナーグローブや、オートバイ用のヒーター入りグローブなども物色しているが、通販ではサイズがわからず、貧乏人が試しに買えるような価格でもない。
父鬼集落まで降りてくれば、雪も完全に消え一安心。このまま帰路につくと、(最初の大阪脱出計画と比べて)さすがに短すぎるので、府道226号線を西進した。春木川町から間道を抜けて岸和田市大沢町へ、さらに間道を相川町へ。次々と低い峠を越えて西進していく。
さらに府道39号線を上り、塔原で府道40号線に入り、蕎原で左折して秬谷方面へ。この辺りの和泉山系の山麓をつなぐ道は、結構自転車が走っていた。冬場のLSDトレーニングには手ごろなルートだろう。私もできるだけ心拍数をLSD域におさめるように意識して走った。
農業庭園「たわわ」は、価格が手ごろなのでよく子供とイモ掘りやぶどう狩りに来る。駐車場では競輪選手が走る準備をしていた。恐らく地元岸和田競輪場所属の選手だろう。
岸和田IC付近まで降りてきたところで帰路についた。気温が低いせいかやたらとお腹が空くのでコンビニでアンパンをかじってから、R170旧道東進した。春木川出口交差点で左折してまた府道226号線を下り、松尾寺の前を通る間道を抜けて青葉台へ。納花町交差点を通り光明池駅へ向かう道はいい抜け道だったが、松尾寺トンネルが開通してから交通量が増えたのが難点だ。府道230号線と府道208号線を直結して、途中に岸和田和泉ICもあるこの道は、車にとっても便利な間道だろう。いずれ府道に昇格するのではないだろうか。
今日は緑道を通らず、府道208号線入ってすぐ右に折れて城山台入り、適当に進んだら美多彌神社の前に出た。昨年5/22にスタンプラリーでウォーキングをした時に昼食を食べた所だ。
その時のルートを思い出してたどってみると、和田川に沿った走りやすい道に出た。スタンプラリーのコースは泉北高速を越えてすぐに川を外れるが、そのまま川沿いに走ると府道215号線と交差する大森交差点付近で舗装路が途切れた。ちょっと中途半端だが、今後のアプローチ道のひとつとして使えるかもしれない。
自宅には正午直前に帰着。コースの割には、思ったよりも時間がかかってしまった。
年齢の話を書いたが、今日は私の誕生日。帰宅すると、娘が私の絵を描いてくれていた。42歳という年齢に相応しい大人になっているとはとても言えないが、これからも父親としてがんばっていこう。
■本日の走行記録(自転車)
走行距離: 69.8km
消費カロリー:2955kcal
計測時間:05:10:38
平均心拍数:131
最大心拍数:168
平均速度:17.4km/h
最高速度:51.3km/h
平均ケイデンス: —
最大ケイデンス:—
心拍数ターゲットゾーン:130-152
ターゲットゾーン以下時間:2:15:43
ターゲットゾーン内時間:3:23:17
ターゲットゾーン以上時間:0:30:59
走行時間:3:59:38
累計走行距離: 378.1km(2010年12月10日より)