心地良き 日和ひねもす 五月晴れ [新フレーム乗せ換え作業その19]

130505_103148 今日は改良作業を終え、先日引き取ってきた猛虎四號の再組立作業。

 今日の作業に先立ち、4/27にシュパーブプロのブレーキレバーに一度は外していたスプリングを再セットしていた。シマノのSLRと同様に、ブレーキの引き軽くするサンツアーや吉貝のBRS(Brake Response Systemだったかな?)スプリングだ。

130427_161336 これまで、SLRやBRSの必要性はあまり感じていなかった。導入しなくても、ライナー入りのアウターワイヤーできちんとセッティングすれば、引きの重さやレスポンスに不満はなかった。猛虎四號に最終的に導入したデュラエース(BR-7403)も、非SLR設定(スプリング強)にしても充分に引きは軽いが、変速系ではコマンドシフターも採用するし、ブレーキ系もストレスフリー化してより実戦的にする試み。

130505_103050130505_103114 さて、パーツの下準備は完了したし、ほとんどは外していたパーツを戻すだけ。これならスムーズに作業が進む、かと思いきや、やはり色々とトラブルが起きて時間がかかるのは私の常(^_^;)。


 

130505_104446130505_104750 まずはボトムブラケット(BB)の装着。念のためアルミ製のワールドクラスのワンをねじ込む前に、スチール製ワンをねじ込んでチェック。やはり塗料が乗っているのか、最初はなかなか入っていかない。角度をずらさないように慎重にねじ込み、ネジ山をなじませておく。

130505_110418 作業中に気付いたBB裏の「eco 078」の刻印。再塗装前にもあったのだろうか?

 自転車工房エコーの唯店長製フレームの78号機を示す刻印であり、ガンダム世代には感慨深い番号。やはり、白地に青黄赤を配したカラーリングにすべきだったか? (^_^;)
130505_112238130505_112330 続いてワールドクラスのBBをねじ込んでいくが、トラブル発生。フレームを上下逆さにして立てて作業していていたら、BB工具が落下してトップチューブに当たり、傷がついてしまった(涙)。以降、横倒しにして作業続行。

130505_112402130505_113012 ワールドクラスのBBは無段階にチェーンラインを調整できるが、ばらす時にちゃんと計測しておかなかったので、左右の適正な位置がわからなくなってしまった。左が大体面位置だったよな、と仮セット。

 ついでに、ワイヤーリードにライナーを通しておく。

130505_113058130505_113634 続いて、シートピンのセット。スギノ製

 そしてブルックス スウィフトを付けたXTRのシートピラー(シートポスト)も仮セット。

130505_114344130505_115350 フォーク固定のためにはステムが必要なので、先にハンドル周りを仮セット。バーテープを剥がし、新兵器のコマンドシフターを装着。

130505_115840130505_120322 初めてなので、どこが適正位置なのかよくわからないが、取説に従って仮装着した。後は試走してみないとわからないだろう。

 装着してみると、やはり新鮮だ。バーテープは位置が決まってからにするので、後回し。
130505_120434130505_121614 続いてフォークの固定。ヘッドパーツにグリスをたっぷりくれてやり、セットしようとしたが、ステムを換えたせいで、今までのコラムスペーサーが合わない。

 ストックを漁ってみたが、カーボン、アルミ共に5mm高程度のものがなく、どうもよろしくない。
130505_135412130505_135736 ヒラメのアンカーを使用して、取りあえず無理やり固定した。カーボンとアルミ、それも肉厚や質感の違うものが混ざり、非常に不恰好。

 スペーサーに関してはいずれ日東製の薄手のものに交換するつもりなので、しばしのガマン。ちなみに、換えたステムは中古で見つけていた日東UI-I。細身の1インチコラムのスタイルを崩さない細身で、角度もほぼ水平になるのでホリゾンタルフレームに合う。ハンドル固定ボルトが1本だけなのも、(取り付けは面倒だが)スマートだ。

130505_141424130505_141632 バタバタしたハンドル周りを終えて、クランク(スギノPX後期型+TAギア)の装着。最終的に左のチタン製フィキシングボルトで固定するが、まずは右のスチール製ボルトで固定。

 恐らくチェーンライン調整が必要で、また外すことになりそうなので、取りあえずスチールボルトのまま。

130505_142648130505_142824 シュパーブプロの前後ディレーラーも装着。
130505_143142130505_143502 続いて、SEDI SPORT MTBチェーン。ビニール袋の中でチェーンオイルに浸してから、自転車に装着。この手はめったに使えない。
130505_143606130505_143816 大昔に自転車屋さんに教えてもらったテクニックで、チェーンを繋ぐ時は最初にプライヤーでピンを押し入れて、チェーン切りは最後の仕上げに使用する。手早いし、いきなりチェーン切りを使用して繋ごうとすると、ピンが斜めなったまま無理やり押し込んでしまうことがあるからだ。いずれにしても7S以前のコネクティングピンを使わないチェーンの話だが・・・。

130505_144306130505_145440 さて、無事チェーンをセットできた、と思ったらフレームが上下逆さだったので通し方を勘違い。ちょっといじったことがある人なら、写真を見ればわかりますね? チェーンを何度も切断するのは良くないので、Rメカのプレートを外して正しい経路に修正。

 ホイールを清掃して装着し、ようやく自転車らしいスタイルに。
130505_145708130505_150754 前後ブレーキアーチと、共締めするリアキャリアを装着。
130505_151414 新しく製作してもらったリアキャリアは、角型にしてもらっただけでなく、ブレーキアーチに合わせてギリギリまで前に寄せてもらい、荷台の位置も低くしてもらった。

 体感できるかどうかは微妙だが、積載物は車体の中心に近い方が有利だろう。
130505_151740130505_152134 そしてサンツアー純正のシフトアウター受けをダブルレバー台座に装着。いつか手元変速を導入する日のために、20年秘蔵していた。今日この日のためにおまえはいたのだ。
130505_153010130505_153422 続いてチェーンプロテクトシールを貼付け。

ちょっと気泡が入ってしまった。失敗の巻。
130505_155514130505_164214 そしてブレーキワイヤー。ブレーキアーチの試行錯誤でリアにセンタープルブレーキをセットしていたので、サイドプル用にはワイヤーが短くなっていた。そんなこともあって、アウターをより高グレードのものに新調。

130505_171136 カットしたアウターは切断面をヤスリできれいに整形してオイルを通す。出入り口はグリスをつけて浸水を防ぐ。そんな手間が、長期間良好なレスポンスを保つことになる。リアはフレーム内蔵なので、先を少し曲げたインナーワイヤーを先に通してそれをガイドにしてアウターを通す。

 手間と時間が掛かったが、ブレーキワイヤーは仮セット完了。ポジションを固めて、バーテープを巻いてから最終調整だ。

130505_174712130505_180534 続いて、シフトワイヤーのセットに入ったが、これまで経験のないコマンドシフターを導入するので、慎重に作業。

 念のため少し長めにアウターワイヤーをカットして整形。アウターキャップを被せたところで、本日は時間切れ。インナーワイヤーのセットは明日に持ち越しとなった。

 家の仕事もあるので、丸一日かけてもなかなか作業が進まないが、暑くなく、寒くなく、気持ちのいい気温だったので助かった。

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