心地良き 日和ひねもす 五月晴れ [新フレーム乗せ換え作業その19]
今日は改良作業を終え、先日引き取ってきた猛虎四號の再組立作業。
今日の作業に先立ち、4/27にシュパーブプロのブレーキレバーに一度は外していたスプリングを再セットしていた。シマノのSLRと同様に、ブレーキの引き軽くするサンツアーや吉貝のBRS(Brake Response Systemだったかな?)スプリングだ。
これまで、SLRやBRSの必要性はあまり感じていなかった。導入しなくても、ライナー入りのアウターワイヤーできちんとセッティングすれば、引きの重さやレスポンスに不満はなかった。猛虎四號に最終的に導入したデュラエース(BR-7403)も、非SLR設定(スプリング強)にしても充分に引きは軽いが、変速系ではコマンドシフターも採用するし、ブレーキ系もストレスフリー化してより実戦的にする試み。
さて、パーツの下準備は完了したし、ほとんどは外していたパーツを戻すだけ。これならスムーズに作業が進む、かと思いきや、やはり色々とトラブルが起きて時間がかかるのは私の常(^_^;)。
まずはボトムブラケット(BB)の装着。念のためアルミ製のワールドクラスのワンをねじ込む前に、スチール製ワンをねじ込んでチェック。やはり塗料が乗っているのか、最初はなかなか入っていかない。角度をずらさないように慎重にねじ込み、ネジ山をなじませておく。
作業中に気付いたBB裏の「eco 078」の刻印。再塗装前にもあったのだろうか?
自転車工房エコーの唯店長製フレームの78号機を示す刻印であり、ガンダム世代には感慨深い番号。やはり、白地に青黄赤を配したカラーリングにすべきだったか? (^_^;)
続いてワールドクラスのBBをねじ込んでいくが、トラブル発生。フレームを上下逆さにして立てて作業していていたら、BB工具が落下してトップチューブに当たり、傷がついてしまった(涙)。以降、横倒しにして作業続行。
ワールドクラスのBBは無段階にチェーンラインを調整できるが、ばらす時にちゃんと計測しておかなかったので、左右の適正な位置がわからなくなってしまった。左が大体面位置だったよな、と仮セット。
ついでに、ワイヤーリードにライナーを通しておく。
そしてブルックス スウィフトを付けたXTRのシートピラー(シートポスト)も仮セット。
フォーク固定のためにはステムが必要なので、先にハンドル周りを仮セット。バーテープを剥がし、新兵器のコマンドシフターを装着。
初めてなので、どこが適正位置なのかよくわからないが、取説に従って仮装着した。後は試走してみないとわからないだろう。
装着してみると、やはり新鮮だ。バーテープは位置が決まってからにするので、後回し。
続いてフォークの固定。ヘッドパーツにグリスをたっぷりくれてやり、セットしようとしたが、ステムを換えたせいで、今までのコラムスペーサーが合わない。
ストックを漁ってみたが、カーボン、アルミ共に5mm高程度のものがなく、どうもよろしくない。
ヒラメのアンカーを使用して、取りあえず無理やり固定した。カーボンとアルミ、それも肉厚や質感の違うものが混ざり、非常に不恰好。
スペーサーに関してはいずれ日東製の薄手のものに交換するつもりなので、しばしのガマン。ちなみに、換えたステムは中古で見つけていた日東UI-I。細身の1インチコラムのスタイルを崩さない細身で、角度もほぼ水平になるのでホリゾンタルフレームに合う。ハンドル固定ボルトが1本だけなのも、(取り付けは面倒だが)スマートだ。
バタバタしたハンドル周りを終えて、クランク(スギノPX後期型+TAギア)の装着。最終的に左のチタン製フィキシングボルトで固定するが、まずは右のスチール製ボルトで固定。
恐らくチェーンライン調整が必要で、また外すことになりそうなので、取りあえずスチールボルトのまま。
シュパーブプロの前後ディレーラーも装着。
続いて、SEDI SPORT MTBチェーン。ビニール袋の中でチェーンオイルに浸してから、自転車に装着。この手はめったに使えない。
大昔に自転車屋さんに教えてもらったテクニックで、チェーンを繋ぐ時は最初にプライヤーでピンを押し入れて、チェーン切りは最後の仕上げに使用する。手早いし、いきなりチェーン切りを使用して繋ごうとすると、ピンが斜めなったまま無理やり押し込んでしまうことがあるからだ。いずれにしても7S以前のコネクティングピンを使わないチェーンの話だが・・・。
さて、無事チェーンをセットできた、と思ったらフレームが上下逆さだったので通し方を勘違い。ちょっといじったことがある人なら、写真を見ればわかりますね? チェーンを何度も切断するのは良くないので、Rメカのプレートを外して正しい経路に修正。
ホイールを清掃して装着し、ようやく自転車らしいスタイルに。
前後ブレーキアーチと、共締めするリアキャリアを装着。
新しく製作してもらったリアキャリアは、角型にしてもらっただけでなく、ブレーキアーチに合わせてギリギリまで前に寄せてもらい、荷台の位置も低くしてもらった。
体感できるかどうかは微妙だが、積載物は車体の中心に近い方が有利だろう。
そしてサンツアー純正のシフトアウター受けをダブルレバー台座に装着。いつか手元変速を導入する日のために、20年秘蔵していた。今日この日のためにおまえはいたのだ。
続いてチェーンプロテクトシールを貼付け。
ちょっと気泡が入ってしまった。失敗の巻。
そしてブレーキワイヤー。ブレーキアーチの試行錯誤でリアにセンタープルブレーキをセットしていたので、サイドプル用にはワイヤーが短くなっていた。そんなこともあって、アウターをより高グレードのものに新調。
カットしたアウターは切断面をヤスリできれいに整形してオイルを通す。出入り口はグリスをつけて浸水を防ぐ。そんな手間が、長期間良好なレスポンスを保つことになる。リアはフレーム内蔵なので、先を少し曲げたインナーワイヤーを先に通してそれをガイドにしてアウターを通す。
手間と時間が掛かったが、ブレーキワイヤーは仮セット完了。ポジションを固めて、バーテープを巻いてから最終調整だ。
続いて、シフトワイヤーのセットに入ったが、これまで経験のないコマンドシフターを導入するので、慎重に作業。
念のため少し長めにアウターワイヤーをカットして整形。アウターキャップを被せたところで、本日は時間切れ。インナーワイヤーのセットは明日に持ち越しとなった。
家の仕事もあるので、丸一日かけてもなかなか作業が進まないが、暑くなく、寒くなく、気持ちのいい気温だったので助かった。
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