整備レポート&転倒
【mixi日記 及び 旧ブログ から転載したものです】
乗鞍本番が週末に迫ってきた。いよいよ意気上がる毎日・・・のはずが、またもヘコむ事態が発生した。
日曜日(8/19)に本番に備えて自転車の整備をした。整備後のチェックのために家の近所をグルグル回っているときに、すっ転んだのだ。
何てことのない交差点を、さほどでもないスピードで曲がろうとしただけなのに、前輪がグリップを失った。チェックだけのつもりだったので、全く緊張感もなかったし、普段着でヘルメットもかぶっていなかった。
結果として、顔、肩、腕、腰、足に合計10箇所も擦り傷と打撲をこさえる羽目になった。幸い、大きなケガや腰痛の悪化はなく、乗鞍出場はできそうだが、身体の節々が痛く影響は残るかもしれない。
新品のタイヤは表面が一皮むけるまで性能を発揮できないのはわかっていたつもりだったが、気圧を上げた極細タイヤは予想以上に滑りやすかった。全く、油断は禁物だ。せめて、乗鞍本番の高速ダウンヒル中にすっ転ぶ前に気付いて良かったと思うことにしよう(その頃には一皮むけて、タイヤも性能を発揮していると思うが・・・)。
本番に備えた自転車の整備内容は下記の通り。
・タイヤ交換:練習用23C→パナレーサー ストラディアス クライマー 19C
・ブレーキワイヤー交換(インナー&アウター)
・バーテープ交換
・ハンドルバー再固定
・リアキャリア取り外し
・ボトルケージ取り外し:2個→1個
・左ペダルグリスアップ
・フロントハブ シールドベアリング交換
・マッドガードクリアランス調整
・チェーンクリーニング
・各所クリーニング
トレーニング中に気になっていたのは、時々ハンドルバーがずれること。半年ほど前に入手したメーカー不詳のチタン製ステムとハンドルバーの相性がよくないようで、かなり強く締めこんでも大きなショックがある度に少しずつずれてくる。何とかせねばと思いながら、ボルト一本だけで固定する旧式のステムは、そう簡単に外せない。バーテープを引っぺがし、ブレーキレバーも外す必要があるのだ。
今回、ようやく対策を打つことにした。元の日東UI80ステムに戻すことも考えたが、できることならせっかくのチタンステムを活かしたい。そこで、ハンドルバーとの合わせ面の固着防止のグリスをよくふき取り、ロックタイト(ネジ留め剤)を塗布してから再固定してみた。しばらく走ってみないと効果はわからないが、うまく行って欲しい。
ステムをいじるこの機会にブレーキワイヤーも交換した。特にアウターワイヤーはバーテープを剥がす必要があるので、交換はなかなか面倒だ。インナーワイヤーも3~4年交換していなかったので、そろそろ切れるんじゃないかと心配だったのだ。ホントは一年に一回くらい交換していると安心だ。
アウターワイヤーは専用工具で切断後、ヤスリで切断面を平らにし、ライナーの出口をキリなどを使ってキレイに丸く整形しておく。さらに、グリスガンでグリスを注入してからインナーワイヤーを通し、余分なグリスをふき取る。この辺をちゃんとしておくと、何年も調子よく使い続けられる。シフトワイヤーは半年ほど前に交換しているので、今回は注油のみ。
整備中にフロントハブを回すとゴリゴリとした感触。7/14にリアハブのベアリングを交換した際には、スムーズに回っていたのに、一ヶ月余で状況が変わっていた。前もってスペアのシールドベアリングを用意していたので、急遽交換。外したベアリングを見ると内側はシールドされていないタイプで、片方にサビが発生しているのが目視できた。最近雨の中を走ったこともないのに不思議だ。
最近、長距離を走ると、左足で踏む度にコリコリという感触が伝わってくるようになった。この辺の異音の原因はなかなかわからないが、まずはペダル(シマノPD-M747)を疑って、今回グリスアップ。短距離では発生しないので検証できていないが、ひょっとするとチェーンホイールや、ボトムブラケット(ワールドクラス チタン製)が原因である可能性もある。今回のグリスアップで改善しなければ、消去法で順番に整備・交換して調べてみるしかない。
久々に手を入れてみると、それ以外にも色々と消耗が目に付いた。最近、フロントの変速がスムーズでなく、リアの5速目のギアに入るとチェーンがチャラチャラ音鳴りする。フロントはディレーラーのリンクの軸の受けがずれてきているようだ。近いうちに交換が必要だろう。
リアコグもリアディレーラーも消耗しているが、コグをセットする軽合製フリーボディーもかなり痛んでいるので、コグ位置がずれる可能性があるとも思う。スペアハブは入手済なので、いずれ交換しよう。
実のところ、コグやディレーラーのプーリーも、一応スペアを用意してある。とは言え、後がないオールドパーツなので、そうちょくちょく交換する訳にもいかない。他のパーツも骨董品ばかりなので、だましだまし使っていくしかないだろう。