旧き友 春待つ日にぞ 蘇る [新フレーム乗せ換え作業その14]
【縁無くも カンパ到来 胸踊り[新フレーム乗せ換え作業その13]】からの続き
まずはシフトワイヤーを装着して、変速関係のセッティング。
フロントディレーラー(XC-PRO)は上下や左右の角度調整がシビアで、何度かセットし直し。
ようやく納得いくレスポンスが得られたが、リアメカのアウターワイヤーはやや長すぎたか? まあ、短くする分には後からでもできるので、様子を見ながら調整していこう。
ワイドなリアコグを使うことも想定して、チェーンはやや長めにセット。
続いてXTカンチブレーキのブレーキシューの角度を調整。今更ながらカンチブレーキは調整が面倒。このフレームはMTBほど剛性が高くないので、ハの字(トーイン)を大きくしないと音鳴りする。
しかも、ブレーキシューがロングサイズなので、 リムとのクリアランスがシビアになる。かなり時間がかかり、不満の残る状態だが、キリがない。どうせ最終的にはテスト走行をしながら微調整が必要なので、適当な所で見切りをつけた。
ブレーキレバーとブレーキワイヤーをセットしていく。最近のハンドルバーにはワイヤーを納める溝があるが、20年近く前のライタンライトにはそんなものはない。当然、バーテープ下に巻き込むと出っ張りができて真円でなくなる。それが嫌で、以前使用した時から穴を開け内蔵加工にしている。
先を少し曲げたインナーワイヤーを通していくだけで、さほど苦労なくワイヤーは貫通。インナーワイヤーをガイドにしてアウターワイヤーを通し、ブレーキレバーもセットしてアウターワイヤーの長さを決めカット。やや長めにして、ハンドルポジションが固まってから再調整予定。
カンチのアーチワイヤーもセット。これまたなかなかベストな状態にならず、時間がかかる。
これまた今更ながら、サイドプル(キャリパー)ブレーキは、調整が楽だと痛感。
余分な末端をカットして、前後ともひとまずワイヤーセッティング完了。
これまた、走りこみながら微調整をしていくことになるだろう。
ブレーキレバーとワイヤー関係の位置が、一応固まったのでバーテープ巻。レバー位置の微調整などがありそうなので、ストックのあった黒バーテープを使用。普段はズレ防止に下地に両面テープを別貼りしたりするが、今回は省略。
バーエンドキャップ(左)、バーエンドミラー(右)をバー末端にセット。ハンドル周りのアクセサリーも装着していく。ライトはこれまで通勤用MTB(GIANT MCM-TEAM 1997年型)で使用していたAKSLENコブラ。自社製品満載の愛社仕様だが、競合業者のサイクルコンピューターも使用。通勤用には走り始めにスイッチ操作が必要なく、動作が確実で、電池が長持ちする有線式が便利。
ゴム製のチェーンプロテクターを貼付け。長らく死蔵していたものだが、プリントされたロゴが自転車の反対側から読む向きになっている。まあ、実用性には何ら支障はないが・・・。
そして最後の大物。マッドガードの装着。10年ほど前に、勤務先で販売していたESGE製。以前もこのフレームに装着していたものを再活用した。アルミの芯をプラスチックでサンドイッチした構造は丈夫で軽量。折り曲げても元に戻る柔軟性を備えており、アルミ芯を電線代わりにライトの配線をすることが可能というユニークな機能を備えている。
残念ながら製造元の独ESGE社が倒産して、取り扱いを終了したが、スタンド類は製造を請け負っていたスイスのPLETSCHER社がESGEブランドを引き継ぎ、現在も販売中。
ペダル(XC-PRO)を装着して、あとは細かい仕上げ。使用しないキャリア装着用ダボやボトルケージ用ダボを、軽量なプラスチックボルトで封鎖。
まあ、今回はそこまで重量にこだわる必要ないんですが・・・。
熱収縮チューブで、ワイヤー末端のほつれ止め処理。
サドルバッグも装着。
重量測定を忘れたが、計るまでもなく・・・重い。まあ、子供とのサイクリングや、ちょっとした地道など、のんびり走れる太いタイヤの自転車も出番はあるだろう。
フレーム完成からすでに20年以上を経過した猛虎参號だが。これからも新たな通勤の足として、そして猛虎四號のサブ機として、まだまだ活躍してもらうことになるだろう。
一方、これまでの通勤車GIANT MCM-TEAMは、入れ替わりで今回手伝ってくれた友人に引き取ってもらうことにした。すでに多くのパーツ類が限界に来ているし、置き場所の問題でこれ以上自転車を増やせない。
元々このMTBは友人から2000年に譲ってもらったもの。左の画像はそれから間もない頃のものだ。2005年以降は通勤の足として活用していた。私のもとに13年間居て、元の持ち主のもとへ戻ることになった。友人は再塗装して当時のパーツで組み直すつもりとのこと。
ボロボロとは言えフレーム自体はしっかりしており、廃棄するのは忍びないのでホッとしている。私はフレームが壊れない限り乗り続けてしまうことがほとんどなので、自転車がなかなか入れ替わらない。時代遅れの自転車ばかりになってしまうが、長年の友というのも良いものだ。
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