銀輪が 枯野を駆ける 泥祭り [関西シクロクロス第9戦堺グリーン広場]
今日は関西シクロクロス第9戦堺グリーン広場が行われた。地元で開かれるとなれば足を運びやすいので、年末の第6戦くろんど池に続き今シーズン2回目の観戦。今回は近所の友人も同行。
会場のみなと堺グリーン広場にはちょうど9時に到着し、まさにCM1(40歳以上上級)とCL1(上級者女性)がスタートしたところ。幸いなことに寒さはさほどでもない。まずはコースをぐるっと回りながら、観戦。
早速、レベルの高いレースが目の前で繰り広げられた。かつてMTB界を賑わしたビンセント・フラナガンも関西シクロの常連。度々マスタークラスの表彰台に上っている。
ゴールから遠方にいるうちに、CM1とCL1は終了。コースを横切って人の多い南側に移動した。
続いてC2(中級男性)クラスがスタート。鋭角のクランクコーナーに陣取ったが、スタート直後は集団がバラけていないので狭い走路は大渋滞。前に進めないので、自転車を降りて押す選手もいる。
このステージに私の新フレーム「猛虎四號」を作ってくれた自転車工房エコーの唯店長は参加していない。チーム員の方々は何人かエントリーしている。後で話を聞くと、平坦だからラクというわけではなく、どのステージもラクな所はないそうだ(^_^;)。「ダートは漕がないと進まないから」とは同行の友人の弁。
シクロクロスにつきものの、転倒が目の前で発生。それでも、ロードレースのような大ケガには繋がりにくく、このライダーもすぐにレースに復帰していた。
関西シクロには、勤務先のお得意先であるサイクルショップの店長さんも、多く出場している。こちらはビチコルサアヴェルの阿部店長。
40分のレースの半ばで、砂場のあるカーブのそばに移動。深い砂にタイヤを取られるので、多くの選手は自転車を押したり担いだりしてクリアしていく。
一部の選手は走路の一番外側の比較的砂の浅い所を乗車して通過していくが、走行距離が長くなるし、スピードも落ちる。砂場を通過するまでは押しか担ぎでインコースを通ったほうが明らかに早いが、乗車し直すためにスピードが落ちるので、乗車したままクリアするのも一概に不利とはいえない。どちらの戦法をとるか、選手それぞれの選択が面白い。
コーナーの内側で撮影していたが、ちょっとコーナーを離れた途端に多重転倒が発生。さっきまで撮影していた場所に自転車が飛び込んでいた。クワバラクワバラ。
懲りずにコーナーそばで撮影をしていると、サイクルベースあさひネットワーキング店の岩田店長を発見。アヴェル阿部店長も周回を重ねていく。
40分でC2クラス終了。優勝者は痛ジャージ(^_^;)。
その後はキッズやユース、レディスのクラスのレースが行われていたが、我々はちょっと昼食で中座。
昼食を終えて会場に戻ると、本日のメインイベントとも言えるC1(上級者男子)とCJ(ジュニア)がスタート。
C1は、これまで一番早いスピードで通り過ぎていく。砂場やシケインなどの障害では、むしろ下のクラスより自転車を降りる比率が高いが、素早く乗車と押したり担いだりを切り替え、しかもほとんどスピードを落ちない。やはりさすがだ。
トップの丸山厚(MASSA-FOCUS-SUPER B)が終始独走。二位争いは熾烈だったが、中盤からシマノの島田真琴が二位に浮上。お膝元だけあって、気合が入っている。
そして、今回はファンである辻善光選手が久々に出場している。故障からのリハビリ中とのことだが、力強い走りで周回を重ねるごとに順位を上げていく。
撮影ポジションを変える中で、友人が見つけてくれたのがこのスポット。鋭角コースの頂点に寝転んでカメラを構えると、選手の視線がちょうどこちらに向く。まるでカメラ目線を向けてくれているようだ。
少しずれたカーブの外側でも撮影。カーブの立ち上がりで迫力があるのだが、私のカメラの腕ではC1のクラスのスピードになかなか追いつけない。
コースギリギリで撮影していたら、選手がすぐ側まで寄ってきてビビった。
他のクラスより長い60分の激闘の末、C1クラスが次々ゴール。辻さんも5位まで順位を上げてゴール。
関西シクロとは縁の深い有名選手なせいか、表彰台に上れない順位にも関わらず実況のガラパさんがインタビュー。周囲も暖かい拍手。ぜひ、リハビリを乗り越えて、来シーズンは本格復活して欲しい。
ゴールシーンを撮影しているとある選手がカラーコーンをなぎ倒しながら、こちらに突っ込んできた。最初はわざとかと思ったが、おふざけにしては度が過ぎている。
幸いぶつかることなく通り過ぎ、少し先でひっくり返った。よく見ると片足がピクピクと痙攣して動けない様子。何とかゴールして力尽きたのだろうが、ここまで自分を追い込めるところがスゴイ。
そしてC1の表彰式。
続いて、C3A(初心者男子A)、U17(1998~1997年生)、CL2(初級者女性)の各クラスが時間差スタート。割烹着姿の女性も激走(^_^;)。
続いて、C3B(初心者男子B)を含むグループがスタート。C3はエントリーが多く3グループに別れている。
C3Bにはサイクルショップ スマイルの布施店長がエントリー。スタート前はレースに集中しているのか、鋭い目つきで前を見据えている。
サイクルスポーツ誌の最速店長選手権にも出場しただけあって、勝負に対する意気込みが違う。本日もトレードマークのイボ付き軍手を着用。
次第にバラける集団の中で、布施店長は上位グループに位置して周回を重ねていった。
Cクラスになると上を目指す人ばかりでなく、仮装などを楽しんで走っているライダーもいる。自転車もMTBやシングルスピードなど色々な車種や仕様があって、面白い。
今日はここでお暇。細かくクラス分けがされているので、上位クラスの卓越した走りを楽しめると同時に、初心者や子供も出場して楽しめるのが関西シクロの魅力だ。再来週の最終戦、桂川ステージに行くのはちょっと難しいが、できれば足を運びたい。
※当ブログに掲載したものだけでなく、多くの写真を高解像度で下記のフォトアルバムに収録しています。ご入用な方はご自由にダウンロードして下さい。なお、掲載を希望されない方は直ちに削除しますので、ご遠慮なくお知らせ下さい。
■本日のフォトアルバム
130120 関西シクロクロス第9戦堺グリーン広場 – 写真共有サイト「フォト蔵」
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