出逸れて 寒さの緩む 冬の雨 [ママチャリ整備]
まだまだ仕上がらない猛虎四號に、再塗装の上がってきた猛虎参號と、イジらなければいけない自分の自転車はあるのだが、何かと忙しい年の瀬。なかなかまとまった時間が確保できない。
ヨメさんの自転車の前輪から異音がするとのことで、今日は取り急ぎ緊急対応。結婚した年だから、もう13年前に買ったママチャリ。子供が小学生になって子供乗せこそ外したが前後に大型かごを装着し、傘を装着する「さすべえ」まで付いた完全に大阪のおばちゃんの自転車だ。
今回は入手したばかりのグリスガンを初使用。今まで使用していたフィニッシュライン製の調子が悪く、エーゼットの直売通販で購入した。お試しグリス付きでわずか600円という商品価格に加えキャンペーン期間中で送料無料だったので、飛びついた。
残念ながらグリス容器を装着するネジ部分の形状はフィニッシュラインと違っていて共用はできないが、容器の詰替えなどで対応できるかもしれない。ただ、先端部が太いので、シュパーブプロやXC-PRO等のサンツアー製ペダルのシャフト裏から挿入してグリスアップするのが困難だろう。
雨の吹きこむ駐輪場に置いているこの自転車は、特に前のほうがかなり錆びている。タイヤのエアーを抜き、固定ナットを緩めてホイールを外し、前ハブを開けてみる。
やはり、グリスはほぼ完全に無くなり、カラカラの状態。長年の使用もあるが、雨ざらしでグリスが流れやすかったのかもしれない。とは言え、こちらの椀のベアリングは一応無事のようだ。
反対側の椀は・・・サビサビ。ベアリングもサビで茶色くコーティングされた状態。
ベアリングを取り出して拭いてみたが、左右でハッキリ色が違う(^_^;)。それでも数が揃い、恐れていた割れや欠落がないのはラッキー。
パーツクリーナーと歯ブラシで玉受けを洗浄。片側にサビは残るが、虫食いもなく、意外にきれい。
錆びていた方の玉押しに虫食いもなく、これは重畳と思ったが・・・錆びていなかった方の玉押しが虫食い状態だった。
とは言え、替えの玉押しがあるわけでもなし、取りあえずはそのまま組み戻す。
ベアリングは大丈夫そうだが、径を計測しておいた。約4.7mmということは、JIS通りの3/16インチということだろう。
玉受けにグリスをたっぷり充填して、ベアリングを並べる。
玉押しをセットして玉当たり調整。多少ゴリゴリはするが、虫食いの影響は少なく、意外とスムーズ。ママチャリだし、これなら交換なしでいけるだろう。
前輪を再セットして、エアーを再充填。簡単に各部をチェック。オイルを差しや増し締めを行ったが、サビ取りまではヤル気はないので、外見はほとんど何も変わらない(^_^;)。
最近は安い自転車も出回っているので、ヨメさんは買い換えようと思っていた。とは言え、買い換えても雨ざらしの駐輪場ではどうせすぐサビる。
この自転車は今はなきDEKI製。3段変速やローラーカムブレーキを装備しており、基本がしっかりしている自転車だ。安物に買い換えたら、きっと別の不満が出るだろう。そこで、この一年で後ろカゴ、ワイヤー類、タイヤ、ダイナモライト等を交換しているが、この調子で消耗品を交換して調整をちゃんとしていれば、まだまだ使えそう。まあ、一般車の整備は手間が掛かって大変だし、私も普段はほったらかしだが・・・。
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