娘のジュニアロード整備[ステム交換、タイヤ交換]
娘のために近所の自転車愛好家からお借りしているGIOSのジュニアロードだが、娘の体型からするとハンドルが遠すぎるのが気になっていた。今まではサドルを一番前よりセットしてハンドルを近付けていたが、適正ペダリングポジションではないし、それでもかなり前のめりでノリクラの長い下りが心配。
その他気になっていた点も含めて友人に相談したところ、実車を計測した上で素晴らしいグレードアッププランを提案してくれた。
今は私の新フレーム導入を控えており、娘の自転車の大改造はもう少し先になりそうだが、その過程でわかったのがハンドルバーのクランプ径が25.4mmであること。いい加減な測り方をして、特殊なサイズだと思い込んでいたが、25.4mmならかつてはドロップハンドルでも日本の標準規格で、その後もフラットバーでは主流のサイズだった(今はオーバーサイズ化された31.8mmが主流になりつつある)。中古の玉数も多いだろう。
そこでひとまず、ステムを突き出しの短いものに交換することにして、新品や中古品を物色。最終的にネットオークションで2,400円で落札したのが、この日東テクノミック(突出長50mm)。3,000円ちょいで新品が購入できるのでちょっと割高感があるが、送料を加えると定形外郵便で送ってもらえるこちらの方が、1000円近く安い。急ぐこともあり、これで妥協した。
到着した商品を見ると、かなり古い時期の製造品のようで、引き上げ臼が鉄。ロゴが「TECHNOMIC」でなく「NITTO」。突き出しの下面にはざらつきもあってそれほど仕上げは良くない。まあ、味があるとも言えるだろう。
そんな訳で、先週日曜に交換作業を行った。元々付いているGIOSロゴのステムに当てがってみるとかなり短くできる。
バーテープを剥がし、ブレーキレバーを外してフォークコラムから抜く。
開口部にハブスパナを当てがって広げ、ハンドルバーを抜く。専用の工具も売ってるけど貧乏人は工夫で補う。
改めて、外したステムを並べて測ってみると、約25mm短くなる。コラムが長く、ハンドルを約20mm高くすることもできる。かなり楽なポジションにできそうだ。
ハンドルバーを再びセットし、ステムをフォークコラムに装着。ブレーキワイヤーにVブレーキ用のリードパイプを装着していた(左図)が、この機会にこれを外し左右ともにやや短めにワイヤーを調整し直した。
このGIOSのフレームは、右のブレーキレバーで後ろブレーキを操作する欧州仕様に合わせ、トップチューブの左下からワイヤーが出てくるように内蔵工作がされている。幅の狭いジュニア用ハンドルバーで、左が後の日本仕様でワイヤーを通すと、ただでさえワイヤリングがシビア。そこへさらに補助ブレーキを装着するため、Vブレーキ用のリードパイプでスムーズにカーブを作ろうと試みたが、残念ながら逆効果だったようで、ワイヤーの戻りが鈍くなってしまっていた。
今回は、バーテープの下に巻き込む部分のアウターワイヤーも、やや余裕を持たせてバーテープで締め付けられても影響がでないように調整した。ワイヤー全体が短くなった効果もあってか、完璧とはいかないが、やや改善。
パンクするまで、とケチって使い続けているうちに、フロントは変形まで起こしていたので、廃棄確定。
カッターでぶった切って、一気に引き剥がす・・・と、チューブラタイヤ裏側のフラップがボロボロと剥がれてリムに付着してしまった。これがなかなか剥がれずに苦労した。
古いタイヤを無理やり再接着すると、こんな悲劇を招く。反省だ。
リムセメントを塗る前に、一度新タイヤをセットしてエアーを入れてなじませる。これだけで、装着がだいぶ楽になる。
仮セットしたタイヤを外してリムセメントを塗り、再度装着。軽く空気を入れてセンターを出した後、8気圧まで空気を注入。
フロントの交換を終え、続いてリア。新タイヤは2本しかないので、パンク時の予備タイヤとしてリアは丁寧に外した・・・が、やっぱりフラップはボロボロと剥がれていく。うーむ、早めに予備タイヤを手に入れなければ・・・。とは言え、なかなかそこいらの店では24インチチューブラ、それも安いモデルなんて、なかなか置いてない。
リアタイヤの交換も終えて、娘を呼び、ポジションの調整。サドル位置を適正にしようと思うとかなり後ろに下げる必要があるが、25mm以上動かしてしまうと今までよりハンドルが遠くなってしまう。
結局15mmほど後ろに下げ、今までより改善することで良しとした。差引き10mmほどハンドルが近くなり、ハンドル高が20mmほど上がったので、だいぶ楽に乗れるようになったようだ。娘もすぐに成長し、逆に調整する日もそれほど先ではないだろう。
今年のノリクラ出場に向けての娘の自転車の準備は、ほぼこんなものだろう。残るは、予備タイヤの調達だ。