屋根の雪 溶けて滴しる 変拍子 [河南町冬のデジタルスタンプラリー]
大阪狭山市のマスコットキャラ「さやりん」がプリントされた包みが2/7に到着。
以前も触れていたように愉快・爽快・空海ウォーク デジタルスタンプラリー2024の大阪狭山市賞に当選し、中村オリジナルぶどう園の大野ぶどうのジャム2個セットを頂いた。今シーズンはすでに周遊スタンプラリー「泉州・和歌山」CycleRide2024の泉州のお菓子詰め合わせ5000円相当と大和川サイクル月間のLAZER製COMPACT AF(実売5000円程度)を頂いており、3つ目の大物当選。参加する事自体が楽しいし、こんなご褒美もあるのでやめられない。
今週末は新ネタ「あなばへGO!河南町冬のデジタルスタンプラリー」を見つけたので、挑戦することにした。昨日は土曜出勤だったので本日の出走となったが、引き続き体調がもうひとつなことに加えて寒さで起きられず、かなり出遅れた。
7:15にTORACLE-COZ2(CARACLE-COZ DB)で自宅を出発。
大阪の最低気温は0.2度とのことで昨日の-2度よりは和らぎ、週半ばに吹き荒れた風もマシになっている。とは言っても、ほぼ零度の気温はやはりかなり寒い。7:43に狭山池のすぐ下流にある福池の周囲に整備された副池オアシス公園に立ち寄り。2022年にリニューアルオープンした公園はコメダ珈琲や遊歩道、子供向け遊具などが整備されたとのこと。賞品のぶどうジャムと一緒に入れられていた大阪狭山市のガイドブックで再認識したのだが、副池自体については「第2の狭山湖」という記述があるのみで、恐らくは狭山池を補完する人工のため池だろうが、誰が何のために作ったかネットにも情報が見つからない。
大阪狭山市駅の脇の踏切を渡り、富田林市に入って新興住宅地の急なアップダウンをいくつも乗り越えて国道309号線の側道に入り、川西大橋で石川を渡る。東は晴れているの日光が射しているが、PLの塔(大平和祈念塔)北の空はどす黒い。雪雲が近くを通過するようなので、油断せずに雨雲レーダーを確認しながら東へ進む。
左回りに7つのスタンプポイントを回ることにして、まずは寛弘寺古墳公園を目指したが、適当なルートがなく避けたかった国道309号線の板持トンネル(自転車通行止め)の上の丘越えを余儀なくされ、その先も最短距離のルートはダートだったので少し先から迂回してみたが、川を渡る道が無くV字に引き返すはめになり、最後は結局ダート。まあ、後のルートに比べれば可愛いものだったが。
初手から手間取ったが、8:23に寛弘寺古墳公園に到着。近辺の尾根上にある(あった)多くの古墳を寛弘寺古墳群と言い、多くは後の時代の開発で姿を消したが、今も残る4つの古墳を保存整備した公園とのこと。
一番高い5号墳の上からは360度の景観が拝める。東の金剛山系の山並みは先ほど北側にあった雲が流れてきて暗く、雲の下でモヤッとしているのは雪が降っているのだろう。ちょっと心配な雲行きだ。
整備された真っ直ぐな農道を1kmほど南下して、2つ目のスタンプスポット道の駅かなんに8:34到着。土日祝日は8:30から営業しており、新鮮な地場産農産物が販売されている。すでに多くの車や人が出入りしている。
ちょくちょく立ち寄る施設なので、2つ目のスタンプを獲得して速やかに離脱。
国道309号線沿いに南東に2.5kmほど進み、金山古墳に8:44到着。大小二つの円丘を合わせた双円墳という全国的にも珍しい形の古墳とのこと。
3つ目のスタンプを獲得。最初は手間取ったが、3個目のここまでは比較的近距離で標高差も少ないのでスムーズに獲得できた。
お次の弘川寺がある梅川沿いの谷との間には、ワールド牧場やさくら坂住宅団地のある丘が立ちはだかる。標高差を少なくするなら北側の府道200号線から迂回するルートが省エネだし、南側の国道309号線から回り込むルートもある。しかし、ここはトレーニングがてら正面突破で丘を越えることにした。一旦、画像の坂を下って馬谷川沿いまで降り、眼の前の丘の頂上近くを越えていくことになる。
標高差は140mほどだが、それを距離1.9kmで上るので、平均勾配8.7%とかなりの急坂。部分的に15%程度の激坂が立ちはだかる。前半は林の中の九十九折りで、上るにつれて道端にうっすら残雪が現れる。最後はワールドカントリーゴルフクラブとワールドヴィレッジの間の周囲が開けた直登。ピーク付近からは大阪の平野部を見下ろす絶景が拝めた。
自転車でこの丘を上るのは初めてだったが、見た目通りのハードなルートだ。景色はいいが住民はそれなりに大変だろう。さくら坂の住宅街の東端の道を下って梅川沿いの府道200号線に突き当たり、すぐ右前の細道を上っていくと弘川寺。9:15着。西行終焉の地として、そして西行の愛した桜で知られ、過去に何度かお参りしたことがある。
金剛山麓の境内は、うっすら雪が残っていた。ちょっとこの先が心配。
北に方向を転じて南河内フルーツロード(旧南河内グリーンロード)に入り、高度を上げていくと沿道に白いものが増えてきた。路面はほぼ乾いているのでそのまま上り続け、9:35に持尾展望台に到達。やや雲は多いが大阪平野から六甲山、淡路島まで見渡せる絶景は相変わらず。
持尾展望台を過ぎると道端にかなりの雪が残っているところもあり、こんな山中に小さな雪だるま。近くに人家があるわけでもないし、わざわざ車を降りる場所でもないので不思議だ。
平石川沿いまで下って右に曲がり、府道704号線で平石の集落を上っていく。家並みが尽きたところにある分岐を左折して、コンクリート舗装の激坂を上っていく。平均勾配が13%を越え、勾配17%を超える箇所もある本日で最もキツいルート。
上りきって舗装路の尽きたところに、役行者が開いたと伝わる高貴寺の山門。10時ちょうどに到着。
この山門前で6つ目のスタンプが獲得できたが、アプリの紹介で雪景色の境内の画像を見て、今日はこんな感じかも、と境内に入ってみることにした。
眼の前とは言え、山門までは階段のあるダートなのでTORACLE-COZ2を担いで、山門に至ると「写真を撮るよりも字を書け一句出せ」の立て看板があり、その時点では「?」だった。
先に進むと「ワン!」と吠えられてビックリ。といって噛みついて来るわけでもなく、一声吠えたあとはこっちらの様子をうかがいながら回りをウロウロしている。首輪はしていないが痩せこけているわけでもなく、毛並みも悪くない。餌をもらいたいのかもしれないが、飼い犬なら余計なお世話だし、犬に向いた食べ物も持っていない。以前は後ろからヤギに「メェ~」と鳴かれて驚いたことがあるが、このお寺は人懐っこい動物が居付くようだ。
本坊(宿坊?)らしき建物の横を通る道は平坦だったのでちょっと乗車したが、雪が残っており、溝が道を横切っているので途中から押し歩き。本堂などいくつかのお堂がある一角に至ると一面の雪景色、とはいかなかった。地面はかすかに雪が残る程度。本堂には「撮影禁止 それより俳句読め」という趣旨の看板ともに、紙片と鉛筆が置かれ、そばには郵便受けのような箱が置かれていた。撮影できないのは残念だが、そう指示されればヘボ俳人としては読まねばなるまい。
しばし考え込んだが、凍える寒さの中で思考力も落ちている上に、屋根の上に積もった雪が溶けてポタポタ落ちる音がやかましくて気が散る。……のだが、逆に滴り落ちる水音を句にすることを思いついた。
「屋根の雪 溶けて滴しる 一拍子」と紙片に書き込み、箱に入れた。実際には「一拍子」というような単調な音ではなく、あちこちで不規則なリズムが響いていたのだが、その場ではピタリと当てはまる単語が思いつかなかった。帰宅してから、最後を「変拍子」にすれば良かったと思い至ったので、ブログの表題はこれにした。
撮影より俳句を求める看板が面白いお寺だが、あちこちに落ち葉が積り、草が生えたままの場所が多く、水抜き用と思われる溝が境内のところどころを横切って、橋としてコンクリートの側溝用蓋が渡してあった。以前よりやや荒れた風情で、濡れた落ち葉や草が地面を覆っているので歩き回るのは避けた。暖かく、晴れたタイミングに来ることもあるだろう。
帰路もワンちゃんに見送られて高貴寺を辞去。濡れた境内の乗車や押し歩きでTORACLE-COZ2やシューズががかなり汚れてしまったが、お陰で諦めが付いた。やや濡れた路面も躊躇なく走行して下っていき、南河内フルーツロードに直接交差する手前の近道を北上してみた。ほとんど上りのない切り通しで、ピークに平石トンネルがある上りを回避できたのは幸い。
「此山頂平石城跡」の石柱が目に入り、上を見上げるが、ここはメインの登り口では無いようで、獣道にしか見えない。平石城は赤坂城の支城の一つとして機能し、楠木正成の三男正儀がこの城で戦ったとののこと切通しの反対側には高貴寺の鎮守社であった(明治期の神仏分離で離脱)磐船大神社への経路を示す道標もあった。現在は太子町との境界でもあるこの尾根筋が歴史の十字路であったことを伺わせる。
坂をひと下りして畑薬師山公園でトイレに立ち寄り。少し盛りを過ぎた山茶花(椿?)に囲まれた防火用水には、薄氷が張っている。
傍らには蝋梅と思われる花がちらほら咲き。盛りを過ぎた冬の花と、咲こうとしている春の花が、寒さの中でも季節の流れを感じさせる。
車道では河南町内を通るより短距離だったので、太子町から回り込んで10:49に近つ飛鳥博物館に到着。後で調べたら自転車は近つ飛鳥風土記の丘の中を通って近道できたかもしれない。
7個目のスタンプを獲得。寒空の下で右往左往したが、これにてコンプリート。
興味のある施設だが、そろそろ時間が押してきたので帰路を急ぐ。11:09に喜志大橋で石川を渡る。ここまで降りてくると、陽射しも途切れずかなり暖かい。大会でも開かれているのか、河川敷にいくつかある野球グラウンドのいずれも少年野球の試合が行われていた。球児たちはもちろんだが、監督コーチや両親たちといった大人たちも大勢いて、この寒空に頭が下がる。今は大学生の私の息子も中学生まで野球をやっていたが、私は自身がアスリートの端くれだったので、ヨメさんに任せきりだった。
11:59となんとか午前中に帰宅できた。帰宅後に特典応募を行ったが、今回のスタンプラリーの賞品は河南町のイチゴで、抽選で50名にプレゼントとのこと。抽選は3/23の開催期間終了後になるが、結構当選者数が多いので期待している。
■STRAVA
屋根の雪 溶けて滴しる 変拍子 [河南町冬のデジタルスタンプラリー] | ライド | Strava
■Ride with GPS
屋根の雪 溶けて滴しる 変拍子 [河南町冬のデジタルスタンプラリー]・Ride with GPS
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2025/02/09 7:15:09
自転車完了: 2025/02/09 11:59:47
バイクタイム: 2:45:17
停止時間: 1:59:21
距離: 56.90 km
平均スピード: 20.66 km/h
登り: 591 m
カロリー: 1941 kcal
平均心拍数: 129 bpm
最大心拍数: 166 bpm
平均ペダルペース: 58 rpm
最高ペダルペース: 142 rpm
今月の走行距離: 271 km
今年の走行距離: 804 km
先月の走行距離: 532 km
昨年の走行距離: 7989 km
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