久々の峠越え100km [鍋谷峠-犬鳴峠]
前回も最後に記したが、本日も6:29出走だった。同じ5時に目覚ましを仕掛けているとはいえ、3回連続で分単位まで同じ時間に出走となった。少々不思議な偶然を感じながら、今日もTORACLE-COZ(CARACLE-COZ DB)で自宅を出走。
今日は一人旅だが、第1回南大阪サイクルロゲイニング大会に向けて、少しでも距離を走ってスタミナをつけておきたい。ひとまず鍋谷峠を越え、体調に問題がなければ犬鳴峠(通称)を越えて帰阪する、峠2発を交えた100kmライドを目指すことにした。
走り出してすぐの荒山公園前からは、行く手の和泉山脈がよく見えた。やや雲が多いが今はまだ晴れている。しだいに雲が多くなる予報だが、雨の心配はないだろう。気温は少し肌寒く、指切りグローブでは指が冷たく感じるほど。身体を動かせば暖まるし、すぐに気温も上がるだろうとそのまま走り続けた。
とは言え、少し身体が重く(このところホントに重くなったが)、脚がスムーズに回らない。ペースが上がらないままダラダラ走っていると、後ろから「久行さんおはよう!」と声を掛けられ、サイクルショップカワハラダの剛さんがスパッと抜いていった。速度差がありすぎて追いすがる気にもならず、すぐに前方に消えていった。剛さんは毎日のように開店前に鍋谷峠往復しているので、帰路にまた会うだろう。
重い身体に鞭打って先に進んだが、左ヒザに痛みが出てきた。一昨日、昨日と雨で電車通勤だったので、駅までと駅からランニングで身体を動かした。久々のランニングでヒザに負担が掛かったのだろうが、昨日から少し違和感があった。先行き不安な体調ではあるが、とにかく鍋谷峠に上ってから後のことを決めようと先に進む。逢阪トンネルを抜けると和泉山脈がだいぶ近づいてきた。
父鬼集落下の温度計は12度を表示。薄曇り状態で日差しが弱いこともあって、少し止まっていると肌寒い。
少しでも身体に活を入れようと缶コーヒを買って八坂神社でカフェイン注入。ホットが飲みたいところだが、すでに自販機はすべて冷たい飲料になっていた。
それなりに気合を入れてアタックしたが、やはり身体も脚も重い。途中で剛さんと挨拶を交わしてすれ違い、鍋谷峠に8:20頃到着。タイムは25分28秒の自己ベストは遥かに遠く、30分27秒と大台を超えるひどいものだった。一度落ちた能力がなかなか戻ってこないのがもどかしい。これも歳だろうか。
身体は重いが、幸いヒザの痛みは和らいだ。少なくとも紀見峠を越えて戻ることはできるだろうと、和歌山側に下り始めた。薄曇りの合い間に日が射すと平の集落の家々の屋根が輝いていた。
下に見下ろしていた平集落を過ぎて国道480号線バイパスに合流して、道の駅くしがきの里まで一気に下る。ここで5thシーズンが4/28から始まっているモバイルスタンプラリーWAKAYAMA800にチェックイン。毎度のことながら、広大な和歌山県全域にチェックポイントが分散しているので、応募基準にすら達することが難しい。春~秋はヒルクライムやブルベ系トレーニングが優先になりがちだし、冬場は山奥のポイントまでたどり着くことが難しい。なまじ開催期間が長いので、「ついでの時に」と思っているうちに1シーズン経過してしまうのが毎度のパターン。春~秋に集中して走る日を何回かつくらないと、10スタンプ賞やエリア賞の応募基準に達することが難しい。ついでの時にある程度ポイントを回っておき、秋に遠方や山奥をしっかり回る機会を作りたいものだ。
同じような絵面だが(笑)、引き続き紀の川沿いまで下って道の駅紀の川万葉の里に立ち寄り。ここもWAKAYAMA800のチェックポイントなので、少し遠回りした。ここで休憩されていた自転車乗りのスチールバイクは、京都のI’S BICYCLEのオリジナルブランドETOILE(エトワーレ)のもの。比較的新しいコンポも装着されているがプロダイのクランクにサイクロンらしきFDが懐かしい。
ここで一瞬考えたが、ここで距離の短い紀見峠に逃げるほど体調も悪くなさそうだし、天気予報よりも強い東風が吹いている。これなら、と当初の予定通り西に向かった。
国道24号線から紀の川沿いに横滑りしようと思ったが、適当に左折したら途中で道がuターンして国道に戻ってしまった。何か癪だし、追い風が快適でもあったのでそのまま国道を進み、WAKAYAMA800のチェックポイントである粉河寺に立ち寄った。
ここでスタンプをゲットして今日3個目。あとはこの近くと言っても、岩出市まで足を伸ばさないとチェックポイントが無いので、本日のWAKAYAMA800チャレンジはここまで。
このエリアは紀の川南岸を走ることが多いので、粉河まで国道24号線を辿るのも珍しいことだった。粉河寺への立ち寄りで山沿いに近づいたので、粉河からも久々に県道7号線を辿ってみることにした。画像ではわかりにくいが緩いアップダウンが繰り返しているルートで、交通量もほどほどで景観も悪くない。ただし、粉河より東側の延長線上の県道122号線の区間は、かなりアップダウンが大きく消耗させられる(さらに山寄りの広域農道に比べれば遥かにマシだが)。そんな訳で、近年は上り返しの峠に備えて紀の川沿いの平坦路を辿ることが多かった。ところが、久々に通るとCOZ+追い風の今日は勢いで乗り越えられる程度のアップダウンで、快適に西進できた。
北勢田で右折して県道62号線に入り、山越えルートに入る。紀の川IC前を通過すると本格的な上りが始まる。
普段はここから左の旧道に入って峠を越えるのだが、雨上がりの今日は路面が濡れているだろう。今日は久々のルート続きなので、このまま県道62号線を上って峠越えすることにした。
普段は交通量が多く、日陰も少ない県道62号線を避けている。旧道の方が傾斜がキツいかもしれないが、車がほぼ通らないのでのんびり上れる。とは言え、県道を久々に通るとCOZの軽さのお陰で上りもさほど辛くなく、今日は交通量も少なく日差しも弱いので、それほど辛くは感じなかった。
10:07にピークの池田トンネル到着。旧道も含めてこの峠に衆知された正式名称が見当たらず、先人に習って「犬鳴峠」と私称している。下界への景観はほぼ無く、この点では旧道の方が満足度が高い。以前の印象より楽に上りきり、これからはちょくちょくこちらを通っても良いかもしれないと思った(真夏以外)。トンネルの向こう側が採土場なので、以前通った時にはダンプカーの落とした土がトンネル内の漏水でドロドロになっていた記憶があるのだが、今日は気にならない程度だった。
ピークが府県境という訳ではなく、2.5kmほど下った曲がりくねった急坂の途中で大阪府に入る。さらに2kmほど下ると犬鳴山温泉。池田トンネル(や旧道のピーク)を犬鳴峠と呼ぶ人がいるのは、ここが由来だろうが地理的にはかなり離れている。池田トンネルもその上にある旧池田隧道の名前を継承したものだが、トンネルのある狭い地域を表す地名ではなく、旧和歌山県池田村に由来するものだろう。トンネルが作られた峰はかつて幸左ヱ門峠と呼ばれたとの情報があるが、現在一般的に使われている様子はない。
今回あらためて検索していると、トンネル開通以前は薦坂峠のある大坂街道を越えたとの情報もあり、この方のブログによると普段越えている旧道のピークが薦坂峠らしい。旧道は細道とは言え旧街道らしい風情がなく大坂街道とは思えなかったが、どうやら昭和26年に開通した林道重行線(薦坂線)らしい。
山麓まで下り、間道をショートカットして国道170号線旧道に入る。水間寺の脇を通って貝塚IC付近。青空はほぼなくなり、全天が薄曇りになってきた。まだ雨は大丈夫そうだ。
いい加減へばってきているが、頑張って家路を目指す。木積のだらだら上りもツラい。上りがツラければもっと平地に下ればよいのだが、交通量の多い街中よりはこちらの方がマシ。
その先はさらにキツい神於山の肩を越える峠を乗り越え、下った内畑町でだんじりを引き出して地元も方々が集まっていた。だんじりは収穫祭である秋祭で最も活躍するが、他の季節にも引き出しているのを見かけることがある。田植えの前に豊作を祈願する御田植祭だろうか?
春木川出口交差点で左折して府道226号線に入ると、久井集落で片側行き違い通行でしばし停止。ここではだんじりを曳行していた。だんじりは見かけなくても、地域の人が地域会館(公民館)に集まって集落が他にも何箇所かあり、今日は御田植祭や農作業の準備をする好日なのだろう。
さらに泉北の丘陵を乗り越え、クタクタになって帰宅したのは12:21。走行距離は101kmで、「ほぼ」午前中に100kmを越え、かつ峠を2本越えたのは今年初めてだったりする(平地で午後遅くまでかけてなら1月16日にもあるが)。今年の立ち上がりの遅さを物語っているが、とにかく坂を上り、距離を走るのが一番の解決方法だ。この調子で頑張っていこう。
■STRAVA
久々の峠越え100km [鍋谷峠-犬鳴峠] | ライド | Strava
■Ride with GPS
久々の峠越え100km [鍋谷峠-犬鳴峠] – でのサイクリング 堺市, 近畿地方
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2022/05/15 6:29:53
自転車完了: 2022/05/15 12:21:07
バイクタイム: 4:30:00
停止時間: 1:21:10
距離: 101.51 km
平均スピード: 22.56 km/h
登り: 1103 m
カロリー: 3164 kcal
平均心拍数: 130 bpm
最大心拍数: 181 bpm
平均ペダルペース: 63 rpm
最高ペダルペース: 145 rpm
今月の走行距離: 467 km
今年の走行距離: 3363 km
先月の走行距離: 653 km
昨年の走行距離: 8954 km
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