451化TORACLE-Sの遠出用ホイール組み等 [CARACLE-S]

無理矢理451化とキャリパーブレーキ化したTORACLE-S(CARACLE-S 2016試作車)に、その後もいくつか手を入れ、リフレクター装着やプチ軽量化したり、ガタの出たBBを交換したり、ペダルを交換したりしていた。今のところは通勤や街乗りメインだが、451化により走行安定性と速度維持のしやすさが大幅に向上し、とにかく走っていて気持ちよかった。自社製品ながらCARACLE-Sの秘めた力を改めて知り、8kg台をめざす軽量化への気持ちも高まった。

とはいえ、並行してTORACLE-COZのディスクブレーキ載せ替えを進めていたので、なかなか手が回らなかった。載せ替えで浮くパーツの転用するので、まずはTORACLE-COZ 2を完成させないと、という事情もあった。

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そんな訳で、小改造が続いた。通勤用にTORACLE-Sを使い始めて一年間以上、CARACLE-S純正のCSスポーツサドル2を使用してきた。カーボンレールの軽量サドルの割にクッション性も高く、滑りにくい表面プリントが、ペダリングの際に力を掛けやすいのだが、私のお尻にはどうも合わない。10数キロの通勤や街乗りなら問題も少ないが、100kmライドは不安。そこで、とりあえずは以前装着していたブルックススイフトを復活。チタンレールモデルでも約390gと、今となっては重量級だが、200kmブルベでも痛みは出ない。これで繋いでいる間に、軽くてお尻に合うサドルの調達を目指す。まあ、私のお尻の形が独特なのか、なかなか合うサドルがないのだが。

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その際に課題に気づいた。TORACLE-Sには純正オプションのCSロングシートポストカーボンを装着しているのだが、2本ある固定ボルトの前側が上面からキャップボルトを調整するタイプなのだ。CSスポーツサドル2のように穴開きサドルを装着するなら支障はないが、スイフト穴無し。高さのあるサドルなのでアーレンキー(ヘックスレンチ)と突っ込むことができたが、最近の薄型サドルでは調整が大変だろう。

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そこでこの機会に調達したのがゴールドのチタンボルト。前側のボルトはあえてキャップボルトでなく、六角頭ボルトにすることで、横からスパナを入れられるようにしようという目論見。後ろ側のボルトはキャップボルトのままだが、元々のボルトの先端が飛び出していたので、少し短いものを調達した。

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わずかながらの軽量化を果たしたが、革サドルのスイフトの場合、交換前のキャップボルトの方がアクセスしやすかった(笑)。

スイフトに変えてから、お尻が快適なのでどこまでも走っていけそうな気がしていた。ただ、通勤用にクロスレシオのカセットスプロケット(11-25T)と耐パンク性の高いスチールビードのタイヤ(ミニッツ・タフ)を装着しているので、峠を交えた長距離は厳しい。できれば、ワイドレシオのスプロケットと軽量タイヤを装着した遠出用ホイールをもう一つ用意したい。といって、フロントOLD(エンド幅)74mmのETRTO451ホイールは、現在テック・ワンにも余分がない。

TORACLE-COZのディスクブレーキ化で軽量なホイールZ-LIGHTが余っているが、これはフロントOLD100mm。そこで、OLD74mmのハブと組み替えることを考えた。せっかくならトリプルバテッドの軽量ストレートスポークをそのまま活かしたいが、OLD74mmで、ストレートスポーク対応で、16Hで、なおかつ軽くてお値段が手頃なハブなんて、そうそうある物ではない。

・・・と思っていたが、探し回っていたら可能性のあるものが見つかった。軽量ハブで知られる台灣のDATI製のようだが、製品にブランドやモデル名の表示がなく、DATIのウェブページにも掲載されていなかった。

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いささかアヤシイが、価格が手頃だったので、モノは試しと入手してみた。重量57gと、元々のOLD100mmハブより18g軽い。残念ながらシルバーは無かったが、未採用サンプルを装着したZ-TOUGH2も前ハブがゴールドで前後のカラーが違う(笑)。スポーク装着部分の直径が元々のOLD100mmハブよりやや小さいが、OLD74mmなので相殺できる可能性もある。

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四の五の言う前に、元々のスポークが使用できるか実際に検証してみることにした。ホイールをバラして、元々のOLD100mmハブを取り外す。

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OLD74mmハブにスポークを通して仮組み。とりあえずホイールの形に組み上げることはできた。

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スポークテンションを上げていき、振れ取りをして本組みしていく。

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案ずるより産むが易しで、さほど苦労なくOLD74mmハブに交換できた。スポークの先端がニップルの底面より1mmほど凹んでいる状態で、嵌合もちょうどよい。

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組み上がったホイールの重量は約1,070g。ETRTO451ホイールでこの重量はなかなかのものだろう。通勤用に使用しているZ-TOUGH2と比較して100g以上の軽量化になる。軽量タイヤ&チューブを装着すれば、さらに150g程度軽量化できるので、ホイール周辺だけで約250gは軽量化できることになる。計算上はこれでカタログ値(ペダル抜き)9kgを切れるが、他の手法を組み合わせて8kg台を確実なものにしたい。できればペダル込みの走行可能状態で8kg台なら完璧だ。

というようなことを考えながらも、その後なかなかTORACLE-COZ2の組み換え作業もできず、パーツが浮かないのでTORACLE-Sの改造作業も滞っていた。そして、引越し前後のバタバタで、カスタマイズどころか週末ライドもブログ更新も2ヶ月間封印。実はその最中に、事件が起きていた(続く)。

ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。

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これまでのコメント

  1. […] のホイールZ-TOUGH2は欠品中。幸い、後輪にダメージはないし、再入荷までは通勤でも遠出用軽量ホイールの前輪を流用してしのいでおこう。残りのパーツはほとんどをそのまま移植するが […]

  2. […] 今回の軽量化策の目玉が、COZ用のホイールZ-LIGHTとRECON製アルミスプロケット。ホイールはリアはそのまま使用できるが、フロントはOLD(エンド内幅)が異なるのでハブを交換していた。RECONスプロケットは11-25Tをノリクラ用に使用したこともあるが、今回は同僚が使用していた11-29T(10速)を使わせてもらう。RECON製スプロケットはシマノ製チェーンとの相性は今ひとつで、変速性能ははっきり体感できるほど低下するし、チャラチャラと音鳴りがうるさい。それでも、KMC製チェーンを使用するとかなり改善する。個人的な判断では、エンデューロ等の変速の多いレースではシマノ製スプロケットを使用する。一方で、ヒルクライムレースやツーリングなら、RECON製の軽量というメリットが大きいと考えている。 […]

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