残暑の山に汗落つる [和泉葛城山(塔原ルート)往復]
立秋を過ぎても尋常でない暑さが続いていた大阪だが、今日は昨日より最高気温が3度も低い予報。これはありがたいと思いきや、それでも最高気温は35度の予報。最低気温も28度とちっとも涼しくはないが、今週もTORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)で6:25に出走。
お互いタイミングが合わなかったが、今日は一ヶ月以上振りに友人とご一緒。近所のコンビニで待ち合わせて、さて今日はどこに行こうか?
この暑さで府県境を越えた遠出をするのは止めておいた方が良さそうだが、恐らく水越峠も鍋谷峠も和泉葛城山牛滝ルートも、引き続き通行止めだろう。残された手近なルートは千早峠(金剛トンネル)と金剛山ロープウェイ乗り場だが、こちらも最近走ったばかり。そこで、少し距離は伸びるが和泉葛城山の塔原ルートを上ることにした。
泉北ニュータウンの中を抜ける府道208号線(堺泉北環状線)を南下し、泉北高速光明池駅の東を抜けて、城山台4丁交差点を左折せずにそのまま成美高校の前を通って尾根をひとつ越える毎度のルートで南西の和泉山脈に向かう。
春木北交差点を左折して府道226号に入り、さらに春木川出口交差点を右折して国道170号線旧道に入る。通行止めの牛滝ルートへの入り口になる内畑町交差点を通過したが、後で考えればここで曲がって岸和田国際射撃場のある尾根を乗り越えればよかった。
暑さの中、神於山アップダウンがコタえる。河合町交差点で左折して府道36号線に入り、阪和道の高架下をくぐる、設置された温度計は27度を表示しているが、体感的にはもっと暑い。やや霞んでいるが、強い日差しが降り注ぎ、すでに汗みどろ。
府道の突き当り塔原バス停に到着。暑さにやられてすでに引き返したい気分もあるが、それではもったいない。トイレや自販機があるので何台もの自転車が駐まり、アタック準備や下山後のひと息を取っている。
ここからアタック開始。塔原バス停の標高が約300mで、和泉葛城山頂まで約550mのヒルクライムだ。比較的日陰が多く、和泉葛城山のヒルクライム7ルートの中では最も傾斜が緩いが、それでも平均8.6%の斜度で、終盤にアップダウンがあるのでほとんど区間は10%超え。路面も荒れてグレーチングや苔むした区間も多いので、雨上がりなどは苦労する。今日は路面が乾いているのでダンシングでもスリップしないが、体力温存のためできるだけシッティングで、ギアをフルインナーに落としてノロノロと上っていく。
こんな酷暑の日でも、多くの下山自転車とすれ違う。我々同様、話をしながらのんびり上っている自転車乗りも。
「こんな暑っい日に、わざわざ汗をダラダラ流して山を上るバカが、ようけ居てるわ」「マゾばかりだな」「オレらもだけどな」と、漫才しながらノロノロ上り続ける。
いい加減疲れてきたころでようやく牛滝ルートに合流し、ここからは尾根筋のアップダウンで山頂に向かう。
牛滝ルートの下山方向はやはり通行止め。約2ヶ月経ってもなかなか復旧しない。頻繁に利用する訳ではないが、やはり早く復旧して欲しい。
ここからはアップダウンとは言っても基本は上りなので、終盤も結構キツイ。速度が落ちたところをススメバチが身体をかすめて飛び回る。先週ハチらしき虫に刺されたばかりなので、肝が冷える。必死で速度を上げて振り切ろうとするが、しつこく追いすがってくる。
何とか2週続けてハチに刺される展開にはならずに、9:25に和泉葛城山頂に到着。この看板も写真の残る2007年に比べると、13年経ってずいぶん傷んできた。
尾根道でちょっと停車していた友人もにゴール。山頂も思ったほど涼しくはなかったが、売店後の日陰で休憩していると、日が陰り、風が吹いて涼風一陣。
ダラダラ休憩してるうちに一人の自転車乗りが上がってきて、「これ書いた?」と岸和田ツーリングクラブの掲示板を指差した。山頂の売店営業中からずっと設置されているこの掲示板は、上ってきた自転車乗りが日時や名前、チーム、ルート等を記載するもの。記帳内容や毎月の登頂回数ランキングが岸和田ツーリングクラブのウェブページに掲載される。私も何度か記帳しているが、今日はダラダラペースだったし、一日に2本3本と上る猛者に及ぶべくもないので、ちょっと気後れして記入していなかった。
強く記帳を勧めるこの方は、何とウェブページの管理人さんだった(ハシモトオサム氏?)。管理人だけあってさすがというか、今日は2本目とのこと。この暑い中、すごいことだ。お勧めに従って、私と友人も記帳した。こういう出会いがあると、次からもちゃんと記帳しようという気になる。
南大阪のヒルクライマーの間では、一日で和泉葛城山の7ルートを全て上る「七葛(ナナカツ)」という呼称がある。いずれも厳しい傾斜の和泉葛城山を一日で7回も上るのは、私には考えられない。特に中尾ルートは傾斜25%の区間もある超難関で、これを上ったら他のルートを上る体力は残らない(^_^;)。
有意義な出会いの後、距離を延ばしたくなかったので、上りと同じ塔原ルートで下山。今度は上ってくる自転車乗りとたくさんすれ違った。急傾斜に加えて、荒れた路面とグレーチングが多いルートはブレーキを握りっぱなしで結構疲れる。
塔原バス停まで降りて、ひと息。ここからはほぼノーブレーキで下っていける気持ちのいい区間がしばらく続く。阪和道の高架をくぐれば、まもなく河合町交差点。ここまできて、岸和田国際射撃場のある尾根を越えれば距離を短縮できたと気付いた。
山麓まで下りてくると、暑さが一段と厳しい。国道170号線旧道を引き返し、帰路は内畑町交差点で左折して府道40号線を下った。コンビニに立ち寄り飲料を補給したが、店前に日陰がなく暑さをモロに感じる。
岸和田和泉インター西交差点を右折して府道230号線に入り、ららぽーと和泉の前を通って往路と同じルートに合流する。暑さにすっかり消耗して、ちょっとした上りでペースダウンしてしまう。
終盤で仕事の電話が掛かってきたので、対応する間に日陰で停車したのが結果として良い休憩になったのか、時間は少し遅くなったが12:06に無事帰宅した。熱中症というほどではないが、この暑さの中では水分や栄養補給に気を使っていても消耗が著しい。今日は70km超と少し遠出になったが、もうちょっと涼しくなるまでは、短時間ライドに抑えた方が良さそうだ。
■STRAVA
残暑の山に汗落つる [和泉葛城山(塔原ルート)往復] | ライド | Strava
■Ride with GPS
残暑の山に汗落つる [和泉葛城山(塔原ルート)往復] – でのサイクリング 堺市, 大阪府
■CyclemeterGPS
CyclemeterGPSの記録
スタート: 2020/08/22 6:25:17
自転車完了: 2020/08/22 12:06:25
バイクタイム: 3:30:56
停止時間: 2:10:05
距離: 74.10 km
平均スピード: 時速 21.08 km/h
登り: 951 m
カロリー: 2659 kcal
平均心拍数: 136 bpm
最大心拍数: 176 bpm
平均ペダルペース: 57 rpm
最高ペダルペース: 147 rpm
今月の走行距離: 680 km
今年の走行距離: 5831 km
先月の走行距離: 543 km
昨年の走行距離: 9346 km
[…] 感慨に耽りながら、今週末もいつものトレーニングライド。TORACLE-COZ(CARACLE-COZ RB試作車)で6:23に出走。先週は少し距離を延ばして暑さに体力を消耗したので、今回は走り飽きたコースだが手短に千早峠(金剛トンネル)往復に決め、まずは国道310号線を河内長野駅方面に向かう。 […]
[…] 尾根道に出ると、終盤だし、一瞬下りがあったりしてペースが上がる。しかしながら最後に再びかなりの急傾斜があるので無理をすると失速する。心拍数を上げすぎないようにセーブしながらもできるだけペースを上げてラストスパート。息も絶え絶えで9:10に和泉葛城山山頂に到着。いつものように山頂の標識で撮影しようと思ったら、見当たらない。前回もかなり傷んでは来ていたが、撤去されてしまったのだろうか? […]