自転車初走り、4府県走破 [大阪-奈良-京都-滋賀]
新春の自転車ライド初走り。どこに行こうか考えていたが、天気予報では少し強めの北風が吹くようなので、南に向かうと帰路がツラい。かと言って真北には大阪市街地があり、走っても面白くないので、そこで北東の奈良方面に向かうことにした。寒さも厳しいようなので、峠を避けてロングライド。今日は丸一日確保できたので、どこまで遠くに行けるか限界に挑戦することにした。あとは風の様子や体調で成り行き、と決めた。
念のため輪行袋も携行して、6:40頃自宅を出走。なかなか起床できなかったことと、寒さで準備に気合が入らず出遅れてしまった。今日も寒いといえば寒いのだが、先週よりはマシに感じた。
まずは、阪和道の高架下を走る府道36号線-府道2号線(中央環状線)を経由して、大和川沿いを東に向かう。7:40頃、柏原付近で遠くに黒煙が吹き上がっているのを目撃。消防車などのサイレンが聞こえたので、おそらく火災だったのだろう。かなり広範囲に煙が流れており、大きな火災だったのかもしれない。
府道183号線を経て青谷の交差点で右折。そこで道端にブルーの自転車フレームが放置されているのを発見。一度は行き過ぎたが、気になって引き返してみると GIANT エスケープR3 のフレームだった。見たところ新品同様だが、防犯登録や車台番号が削られている。
どう見ても盗難車だ。部品だけ売り払い、足の付きやすいフレームは捨てたのだろう。ショップシールも半ば剥がされていたが、ワイズロードのものだった。恐らく大阪店で購入した新車が、すぐに盗まれてしまったのだろう。よく聞く話だが、こうも露骨に(出来心でない)悪意の犯罪の跡を見ると、自転車乗りとしては腹が立つ。今日は自転車なので、明日にでも車で来て警察に届けよう。
田畑間の小径を通って河内堅上駅前に抜ける。今日もR25に出ることなく、大和川北岸の細道を走り続けた。ちょっと(?)アップダウンはあるが、車がほとんど通らず、自転車向きの道だ。
三郷駅(関東の方、「みさと」じゃありません「さんごう」です)を過ぎて、大和川南岸に渡り、王子駅を横目に見ながら土手上を走り続ける。今日は雲は多い目だが、晴れと言っていい天気。早朝のうちは風もさほどではないが、もうひとつペースが上がらない。体調が悪いというほどではないが、良いとも言えない状態だ。
法隆寺IC付近で富雄川沿いに北上。紆余曲折する自転車道ではなく、東岸の県道108号線を通る。車は多いが少しでもペースが上がるだろう。
郡山城付近のアップダウンを避けるため、R25を東進し県道108号線(バイパス?)を北上。秋篠川沿いの自転車道に入った。奈良は道は東西もしくは南北方向に走っているが、JR大和路線(関西本線)は斜めに走っているため、奈良県に入ってからだけでも5回も交差した。そのたびに踏切や高架、トンネルがあるので効率が悪い。
薬師寺付近に9:20頃到達。五重塔のひとつを改修中なので、残念な景観。
以前、大和西大寺駅までは到達したが、ここからは未走ルート。自転車道を進み続けようとしたが、平城宮の大極殿が見えたので、ついつい寄り道。確か一昨年再建されたはずだが、初見。金色の鴟尾が雲間から射した日に輝いてキレイ。創建当時はこんな姿だったのだろうか?
トイレに寄ったりで時間をロスしてしまったが、県道751号線で北上し、10:20頃、京都八幡木津自転車道に入った。このまま北上するつもりだったが、次第に強くなってきた北風がコタえる。対向する自転車は風に乗って気持ちよさそうだが・・・。
たまらず、吹きさらしの土手を降りて一般道を走ることにしたが、近鉄木津川台駅付近で線路を越えられず右往左往。また時間をロスしてしまった。
交通量の多い府道22号線を北上。土手上よりはマシだが、向かい風に20km/h程度でしか走れない。京田辺市役所付近で時刻11時近く。そろそろ引き返さないと暗くなるまでに帰宅できない。さて、どうするか? お腹も空いてきたので、早めの昼ごはんを食べながら検討。
自転車道で追い風に乗って一気に引き返すルートや、R307で帰阪するルート、八幡まで北上して淀川沿いに下るルート、などなども考えた。が、せっかくここまで来たのでびわ湖を目指し、帰路は輪行という結論に達した。
まずは木津川を渡る。宇治川沿いに上るとかなり遠回りになるので、R307で宇治田原に抜けショートカットすることにした。
標高130mほどの低い峠を超えて宇治田原へ。この辺りR307は大型車が多く楽しくない道のりだが、走るのは2回目。20年近く前、JCA(日本サイクリング協会)のサイクリング指導者育成合宿に参加した際に、城陽のサイクリングターミナルに泊まって、この辺りを走った。
車では通ったことがあるが、自転車では初めて。川沿いでアップダウンが少ないし、今日は車も少なく、山に遮られてか風も弱い。走りやすい快適なルートだ。
12:30頃に滋賀県境に到達。時おり雪がパラつくのが、気がかり。
滋賀県に入って宇治川は瀬田川に名を変える。びわ湖も近づき、人家も増えてきた。遮る山がなくなって向かい風も強くなってきたが、もうひと踏ん張りだ。
13:30頃、瀬田の唐橋に到着した。工事中でちょっと残念な風情だったが、ともあれ、びわ湖到達と言っていい地点だろう。距離は100kmちょいと大したことないが、今日は向かい風で疲れきった。これから輪行で帰っても暗くなる前に帰宅できるかどうかという時間でもあり、早めに駅に向かうことにした。
少し湖岸を走りながらJR大津駅にでもと思ったが、次第に黒雲が増えて寒々しい風景。本格的に雪が降ってきたので、手近なJR駅に向かった。
輪行作業中には雪がかなりの勢いになり、まもなく路面もびしょ濡れになった。早めに駅に向かって正解だった。膳所駅前にチケットショップがあったので、そこで昼得回数券を購入。切符代\1,280のところが、\960で済んだ。
14:41発の網干行き快速に乗って帰路につき、自宅最寄りの三国ヶ丘駅で下車。自転車を組み、帰宅したのはすでに薄暗くなった17:00前だった。
何年も前から日帰りびわ湖到達は狙っていたが、北風の今日やることではなかったかもしれない。どうせ輪行で帰るなら、南の和歌山方面に向かえば追い風に乗って気持ちよく走れただろう。それでも、今日は一日で4府県(大阪、奈良、京都、滋賀)を走破したことになり、達成感は充分。
輪行するとその分、走行時間が減る。トレーニングとしてはもったいないし、電車賃もかかる。それでも、自走日帰りではたどり着けない遠方を走ることができるのが、魅力だ。数年前に腰を痛めてからは自転車をかつぐのがツラく、どうしてもという時以外は輪行を避けていたが、今日は思ったより楽に動けた。オフシーズンには、これからもっと積極的に輪行を利用しようかとも思っている。ただ、今日のような寒い日は輪行作業で凍えきってしまう。マッドガードの着脱に時間がかかることと合わせて、対策を考えなければ。
ちなみに、今日から新タイヤだ。走行初日だというのに、道に迷ってルート探しで、ダート走行をしたので、すでに汚れている(涙)。年が変わったら交換するつもりで用意していたが、タイミング悪く大晦日にパンクに泣かされた。黄色で安くてそこそこ軽いタイヤということで、今回白羽の矢を立てたのはパナレーサー・クローザー。
これまで使用していたビットリア・ルビノプロ3は、軽量で走行感も軽く、その割に値段も手頃で良いタイヤだったので、先代のルビノプロ2から使い続けていた。ただ、消耗が早いのと、ウェット路面で滑りやすいのが難点だった。今回のクローザーも軽量タイヤなので消耗は早いだろうが、より低価格なので試して見ることにした。
今日はルビノプロと同じ8気圧で走ったが、ややベタッとした重めの走行感。ただし、推奨気圧が7~10.5気圧と高い方に広いので、8気圧で重いのは半ば予想通り。空気圧を上げれば、軽快に走れる可能性が高いと思われる。一方で8気圧での振動吸収性はよく、路面の細かい凹凸が気にならない。ロングライドの時は、これくらいが良いかもしれない。
ただ、問題は骨董品のリム、アラヤCTL-385だ。以前アラヤの方の話す機会があったが、このリムは高気圧タイヤがない時代に作られたため、「あんまり高気圧にしないでくださいね。10気圧とか入れると、膨らんじゃうかもしれません」とのことだった。できれば8気圧くらいで使用したかったのだが・・・。
■コースマップ
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2012/01/07 6:42:10
完了: 2012/01/07 14:01:20
バイクタイム: 4:45:19
停止時間: 2:33:44
距離: 105.48 km
平均スピード: 時速 22.18 km
最高スピード: 時速 44.53 km
登り: 542 メートル
カロリー: 2686 kcal
POLAR CS200CADの記録
走行距離: 109.1km
消費カロリー:3793kcal
計測時間:7:18:51
平均心拍数:127
最大心拍数:—
平均速度:21.6km/h
最高速度:45.0km/h
平均ケイデンス: 86
最大ケイデンス:117
心拍数ターゲットゾーン:130-152
ターゲットゾーン以下時間:4:13:09
ターゲットゾーン内時間:2:34:38
ターゲットゾーン以上時間:0:31:04
走行時間:5:04:20
累計走行距離:3273.0km(2010年12月10日より)
■本日のフォトアルバム