スズカエンデューロ決戦仕様解除・輪行準備 [TORACLE、他]
優勝という最高の結果でスズカエンデューロを終え、この週末は自転車ライドを休んで肉体的には少しのんびりした。土日共に見事な青空で、もったいない気もしたが、この機に諸々自転車いじり。
まずは頑張ってくれたTORACLE(虎来る號)の、スズカエンデューロ決戦仕様を解除する。
まずはスズカで使用したシマノ デュラエースCN-7901チェーンをチェーンクリーナーを使ってしっかりクリーニングしてから取り外す。
フロントチェーンリングとカセットスプロケットも、しばらく使用しないので交換前に念入りにクリーニングする。
チェーンリングは同じMicrOHERO製ながら53Tのブラックからゴールドの47Tに交換。
カセットスプロケットも同じシマノ アルテグラCS-6700ながら、11-25Tから11-28Tに交換し、ヒルクライム主体のワイドレシオ仕様に。
チェーンはチェーンリングとカセットスプロケットに合わせた長さのKCM製X10SLゴールドカラーに交換。
ホイールはスズカ直前に組み換えたが、新リムは旧リムより1本当たり約10g重い。さらにベロプラグとリムテープの二重防御もそのままなので、ノリクラを見据えると軽量化策を講じておきたい。
そこで、リムテープを外してベロプラグだけで運用できないか試してみることにした。ただし、チューブは決戦用のR-Airから、日常用の通常肉厚のものに戻した。
気になったのは、リムの継ぎ目付近に開いた小穴。高圧で使用するには不安なので、ひとまずはプラスチックテープで塞いでおいた。たっだ、これは力不足だと思う。もう少し丈夫な穴塞ぎがないか、探してみるつもり
しばらくこれで試してみるつもりだが、軽量(両輪で5g未満)なベロプラグだけで運用できるなら、旧リムより軽量化できるのでラッキーだ。
後マッドガードを装着するためにサスペンション後部の固定ボルトをチタン製の短いものから、ロングサイズのステンレス製に交換。
わざと飛び出させたボルトの先に、ワンタッチマッドガードの台座を装着する。
晴れた日や輪行時に簡単に外せるワンタッチガードは便利だが、普段使いにはより防御効果の高いフルガードの装着も考えている。
前マッドガードも、フォーククラウンの後にワンタッチガードの台座を装着する。こちらは台座が飛び出した先にマッドガードを装着するので見栄えが悪いのだが、ブレーキワイヤー、フレーム、タイヤとの干渉を考えると、この位置しか難しい。
サドルを決戦用のフィジーク製アリオネR1から、200km走ってもお尻が痛くならないブルックス製スイフトに交換。
CARACLE-Sのヘッドマークシールの下には16mm/30mmピッチの台座が設けられており、対応するのアクセサリーが装着可能。
私はボルトのロング化とスペーサーを挟んで強化したリクセン&カウル製のKR801を装着している(現在は後継品のヘッドチューブアダプターKR822が発売中)。
各社の互換バッグやバスケットが装着可能だが、私は容量7LのAgu製フロントバッグ(絶版)を装着している。
タイガースマーク入りバーエンドキャップ(一升瓶の栓)を外して、バックミラーも装着。
ハンドル周りには、モバイルバッテリー用のホルダーや、(写っていないが)ベルなども装着。
リフレクターをリアのカンチブレーキ台座の止めボルトに共締め。
ここまでは、日常のトレーニング&ツーリング仕様への復旧作業。加えて、今後輪行を増やしていくつもりなので、それに備えた作業を復旧作業と並行して行った(記載と実際の作業の順番は前後あり)。
チェーンリングの下側に、折りたたみ時のチェーンのたるみを取るチェーンガイドを装着。フレームへの固定ボルトは通常ステンrネスのところをチタンボルトを使用して、少しでも軽量化を試みた。
ただし、アーレンキー締めのボルトを使えるのはチェーンリングが47Tだから。通常の52Tチェーンリングを使用していると、アーレンキーが入らなくなる。
折りたたみ時の後輪位置を調整するボルトと、その当たり面の傷付き防止プレートは元から装着してあったが、プレートの固定ボルトをプラスネジからアーレンキー締めの皿型に交換した。整備性とこの方がカッコ良いかと。後輪位置調整ボルトもそのうちチタンかアルミにして軽量化したいところだ。
折りたたみ時にフレーム同士がぶつかって傷付くことを防止し、前後輪を固定するマグネットを装着。それなりに重量があるが、りん幸司にはあった方が便利だ。
後輪側はレバーが付き、協力な磁石を力を入れずに解除できるが、成人男子なら力任せに外せないわけではないので、レバーをカットして軽量化してもよいかも。
この受けプレートと後輪位置調整ボルトを調整して、折りたたみ時にピタッと付くようにするのだが、これは製造時の組立作業でも工夫が必要な箇所。
TORACLEはドロップハンドル化しているので、余計に大変。ワイヤーで繋がっているので、ハンドルが中途半端な位置でぶらぶらして、車体の重心が安定しないので折りたたみや調整の作業中に何度もひっくり返った。
ドロップハンドル化したCARACLE-Sの折りたたみ手順は、まずハンドルポストを途中まで倒して、テレスコピック(二段式)の継ぎ目からハンドルを抜き、その後ハンドルポストを完全にたたむ。
一般的なインナーワイヤーの長さをいっぱいに使用しても、ハンドルポストを立てたままハンドルを抜くのは難しい。タンデム用などのロングサイズワイヤーを用いる方法もあるが、長すぎると走行時に邪魔になりやすく、抵抗が増え、重量増ど短所も多い。ちょっと手間だが、短めにして途中まで折りたたんで抜く方がよいだろう。
続いて前輪を180右に回し、車体後部も下側に折りたたむ。
さらに車体中央を折りたたみ、シートポストを下げれば縦型に自立する。ドロップハンドルは横に添わせれば専用輪行袋トレバッグに収納可能だ。サドルが飛び出しているのはテレスコピック(二段式)部分を縮めていないから。ここは軽量化のためにアーレンキー締めのシートクランプを使用していたが、輪行用にQR式クランプを調達しなければ。
ここでひとつ問題がある。ペダル(シマノ製PD-A600)が干渉して完全に折りたためないのだ。本来、折りたたみ式や着脱式ペダルの使用を想定しているので当然なのだが、コンパクトなペダルであれば収まることもある。実際、CARACLE-S 2015試作車ではギリギリ折りたたむことができた。
2016モデルからは上記のアクセサリー台座をヘッドチューブに設けたことや、私のカスタマイズでパーツの位置関係が変化したのかもしれない。
ひとまずはペダルを外して作業を続行。ランドナーの輪行をしていた人間にすればペダルを外すくらいは大した手間ではないが、やはり折りたたみ自転車なら工具無しで折りたたみや展開ができるようにしたい。輪行時には着脱式ペダルの装着などを検討しよう。
完全に折り畳めたので、後輪位置調整ボルトと前後輪固定マグネットの受けを調整してピッタリ合わさるようにする。できるだけマグネットの受けはフォークブレードにできるだけ近い位置に来るように、後輪位置調整ボルトを調整すると折りたたみサイズを極小化できる。
しっかり固定しないと脱落の恐れがあるが、ホイールがあるとトルクを掛けるのが難しい。かといってホイールを外すと位置関係が把握しづらい。会社には作業しやすい工具を用意しているが、今回は位置を仮決めした後でホイールを外して本締め。
これでドロップハンドル仕様でも、折りたためる。今回はテレスコピックシートポストも縮めて完全輪行状態。
カスタマイズを加えたことで、ロードバイクに匹敵する走行性能を実現していると思うが、それがこんなに小さくなるのだから自社製品ながらすごい話だ。ほとんどどんな公共交通機関にも持ち込めるので、どこへ行こうかと夢も広がる。
ドロップ化でハンドルを外に出したので折り畳みサイズが大きくなってしまうが、一方で内側は空いた。
クランクとハンドルポストの間が1.5cmほど開いているので、前後輪固定マグネットを削って折りたたみサイズを小型化するなんて構想も浮かんでくる。
いくつか課題はあるが、ひとまずTORACLEで輪行できる最低限の準備はできた。これまで折りたたみが必要な場合は通勤用のCARACLE-S 2015試作車を使用してきたが、これからはTORACLEにも輪行の機会を与えていくつもり。
ついでに娘のCARACLE-Sも手を入れた。チェーンや各部のクリーニングと注油、各部点検に続き、サイクルコンピューターの装着を試みた。
最初は別のワイヤレスサイコンを装着しようとしたが、センサーが動作しない。電池を交換してもダメ。長らく使わないうちに故障したのか?
そこでこれまたしばらく死蔵していたPOLAR製CS200CADを装着した。本来はハートレートセンサーやケイデンスセンサーを組合せて使うトレーニング機器だが、今回はスピードセンサーだけ装着。
今の娘はケイデンス情報を活かせないだろうし、CARACLE-Sに装着するにはひと工夫必要。とりあえずスピードと距離がわかればよいだろう。このサイコンもスイッチゴムが劣化してきており、そろそろ寿命と思われる。使えるうちに使ったほうが良いだろう。
学業(?)とクラブ活動に忙しい娘とはなかな一緒に走れないが、期末テストが終わった7月に、どこかに走りに行きたいと思っている。できたら輪行で遠出したいところだ。
これまたついでに娘のもう一台の自転車である、ママチャリにも手を入れた。前回の作業で前輪(元々は後輪だが)を交換していたが、残る後輪(元々は前輪)もトレッドは残っているが、ヒビが入ってケーシングが覗いている。購入から3年以上経過しているし、もう寿命だろう。
変速がないだけマシだが、ママチャリ後輪は毎度のことながら面倒だ。
タイヤを交換して各部の点検調整をして作業終了。
最後にヨメさんの旧ママチャリにも手を入れた。3速変速ワイヤーのアウターケーシングが傷んで動きが鈍くなっていたので、交換した。屋外保存だとここが傷みやすく、これまでも何度か交換している。
新ママチャリ導入後は出番が減っているが、トラブル時のピンチヒッターや、私の買い物用にあると便利なので、現役続行のための作業。備考録として作業記録を残しておく。
都合4台に手を入れたが、まだやらなければならない作業が残っている。大物は通勤用のCARACLE-S 2015試作車。チェーン交換やハンドル交換を考えている。
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
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