TORACLE(虎来る號)組立て その3
「TORACLE(虎来る號)組立て その2」からの続き
7/24の和泉葛城山の後、昼から自転車いじり。まずはこの日も使用した猛虎四號を軽くケア。通勤にも使用しているので、汚れがかなり付着している。
チェーンをはじめとする各部の清掃とオイルアップ。
そして、通勤用にペダルをトゥクリップ付きフラットペダルに交換。
現在、唯一の実走可能車両なので、平日も週末も頑張ってもらう。
猛虎四號がきれいになった所で、CARACLE-S 2016モデル、TORACLE(虎来る號)の組立て作業再開。
ハンドル周りの強い屈曲でリアブレーキワイヤーの動きが渋くなっていた。パッと思いついたのは抵抗の少ないインナーワイヤーや、他の軽量アウター(ノコン等)の採用だが、これらの方法は改善の保証がないのに非常に高価。
頭を悩ませていたが、安価な解決策を思いついた。
・CARACLE-S純正のアウターケーシングは超軽量だが、屈曲に弱い。
・シマノ等の一般的なアウターケーシングは重いが、屈曲に強い。
このどちらかを取るのではなく、両方を組み合わせればよいのだ。つまり、屈曲の強いハンドル近辺だけシマノ製アウターを使用して、その先は純正アウターを継いでやれば、両者の長所を活かせる。
左側(リア)の仮巻きバーテープを剥がし、ワイヤー類を露出させる。
ハンドル近辺だけ通す短めのシマノ製アウターをカットして、両端をヤスリがけ。
その分、純正アウターも短くカットして、2本のアウターを繋ぐ機能を持ったパイプ(先輩に教えていただきましたが「アウタージョイント」というそうです)で繋ぐ。
このハイブリッドアウターを組み付けてためしてみると・・・結果は見事に改善。
純正アウターだけを使用する場合と比較すると重量は増えるが、ブレーキの操作性は命に関わる最重要機能。この辺りが貧乏人のバランス地点だろう。
しかも、諦めていたハンドルバーのワイヤー内蔵穴を通しても使用可能。これで当初の想定通り、フラット部分のバーテープを巻かずに露出させることが可能になった。
一応は作動している右(前)側をどうするか迷ったが、バーの内蔵穴を通したいので左(後)と同様にハイブリッド構成に組換え。
これで、左右ともにフラット部分を露出することができた。ただし、シフトワイヤーは外側を通る内臓穴の使用が困難なので、露出させてバーの下部に這わせ、ブレーキワイヤーにタイラップで固定した。見栄えは良くないが、おそらくフラット部分はめったに握らないので、機能的なデミリットはあまりないだろう。
問題は「アウタージョイント」が1つしかなかったこと。とりあえず、右(前)のアウターは仮にジョイント無しで継いでバーテープなどの処置を行った。
この状態のままではアウターがほつれる恐れもあるので、走行は危険。早急にアウタージョイントを入手したいところだが、最初はこのパーツの名称もわからずネット上でも情報を見つけられなかった。
どうしようもなければ自作するか、いざとなれば手持ちのラインアジャスターを装着しようかと思っていたが、大学時代の先輩の力を借りて「アウタージョイント」という名称を教えてもらい、シマノが発売していることがわかった。とは言え、これだけを入手するとなると送料が割高になってしまう。
さて、どうしようか?
アウタージョイントの問題さえ解決すれば、TORACLEはとりあえず走り出せる状態にはなった。後はライトシステムやサドル等の見直しもしていくつもりだが、これは後回しでもよい。重要なのはポジションの確認だ。場合によっては、ステムの再調達が必要になるかもしれない。
「TORACLE(虎来る號)組立て その4」へ続く
ご注意:本記事は、久行の個人的趣味とテック・ワンの技術検証を兼ねて行っているもので、同様のカスタマイズに対して安全性や耐久性を保証するものではありません(自動車会社のF1やワークスマシンみたいなものと思って下さい)。安全性に問題がなく、ご要望の多いものは純正品に取り入れる可能性もあります。興味のあるパーツや加工については、ご意見をお寄せください。
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