串柿ツーリング下見 [滝畑ダム-蔵王峠-三重の滝-鍋谷峠]
昨年は骨折後で開催を見送ったが、毎年串柿を見に行くツーリングを企画している。串柿とは正月飾りにも使われる縁起物の干し柿で、10個の柿を串に刺していることが特徴。和歌山県かつらぎ町の四郷は串柿の産地で、毎年11月には山の斜面に貼り付くような集落が一面柿のオレンジ色に染まる風景が拝める。山腹の集落は狭い道が多く、串柿見物には自転車が最適なのだ。・・・激坂を除けば。
今年は11月に予定がたくさんあり、日程がタイトだが11月後半に実施できればいいなあと思っている。そんな訳で今日は近所の友人と下見ライドに出掛けた。7時頃出発し、南下していくと、雲一つない晴天が待ち構えていた。
府道38号線から天野山金剛寺に向かう天見街道の細道に入ると堺市・大阪狭山市・河内長野市の三市境が接するところに穴地蔵。目鼻など体中の穴の病にご利益ありとのこと。
小山田の稲田を見下ろす旧街道は、黄金色の稲穂に遠くの山並み、そして抜けるような青空。友人曰く「これぞ日本」という風景だ。
この区間の天見街道はやや荒れているがナロータイヤでも走れる。車の通行はほぼ皆無で、自転車向きのルートだ。
下里からは天野街道と府道217号線の間の2車線道路を進む。田畑の中を走る。この辺りは刈り入れの済んでいる稲田が多い。
今日は再び自社商品CARACLE-Sの出番。やはり猛虎四號と比べてもあまり違和感はなく、快適に走れる。700C車輪には適わないまでも、ホイールベースが長く走行感が安定しているので、少々荒れた路でも結構不安なく走破できる。
国道170号線旧道に出て、天野山金剛寺前交差点から、滝畑ダムに向かって南下する。
この道は途中の関西サイクルスポーツセンターまでかなりの激坂。もっとも、今日のコースの中ではこんなものはオードブル程度だ。
普段はこんな坂でも上るときにはめったに使わず、府道218号線を使うことが多い。
関西サイクルスポーツセンターを越えると軽い(?)アップダウンをいくつか繰り返した後で滝畑ダムに向かって下っていく。坂の途中から行く手の滝畑ダムが見下ろせる。
今日はスタートが遅かったし、これからの道のりを思うとあまりのんびりはしていられない。滝畑ダムサイトに立ち寄らずに素通りし、ダム湖岸を進んでいく。
と、後ろから声を掛けて来る方があった。コルナゴのロードバイクに乗ったその方は、勤務先の別部門のお得意先で、CARACLEにご興味をお保ちいただいていたようだが、実際に走っているのを初めて見て追いかけて下さったようだ。
しばしCARACLE-Sのご説明や、その業者さん担当の同僚のうわさ話(^^)などをしてからお別れした。
ダム湖が尽きた先は渓流沿いに遡る、府道62号線を進み続ける。夏場や紅葉シーズンは混みあうが、ちょうど間で人出の少ない時期なのだろう。
静かな道を進んでいくと次第に道が狭くなり、傾斜が増す。コンクリート舗装の激坂に続いて、石畳の激坂までが現れる。私はこのルートを奥河内のユイの壁と勝手に呼んでいる。
8月にも上ったので記憶に新しいが、やはりキツいルートだ。
上り口の激坂をいなすと少し傾斜はマシになるが、その後も石や木の枝、落ち葉が散乱した荒れた道が続き、断続的に急坂や路面が濡れた箇所が現れる。今日はナロータイヤでもなんとか走れる程度だが、雨上がりには路面が川になる(笑)のでオススメしない。
谷伝いの道は一部を除いて暗く、一人だと寂しいルートだ。それでも、時折り渓流に陽が射し込むと流水が輝いて綺麗。
9時過ぎに県府境の蔵王峠に到着。峠の蔵王権現神社で祭礼があるようで、下の集落の方の車が何台も上がってきていた。
8月にも訪れた時のように蔵王峠の分岐を西方に進むと、串柿の多い東谷地区に向かうことができる。以前の串柿ツーリングで逆ルートをたどったこともあるが、今回は新ルートを考えている。分岐を南下して、そのまま県(府)道61号線を紀の川方面に下っていく。
少し下ると、紀の川方面から遠くの山々まで、ほぼ180度見渡せる場所がある。
私のお気に入りの場所の一つだが、今日の晴天だと見事なまでの絶景だ。しばし馬鹿のように見とれてしまう。
大阪側から峠を超えても、和歌山側から上っても大変な道だが、皆をお連れしたいポイントだ。
今から下る道が、グネグネと曲がっている姿も見下ろすこともできる。こんな山中でも柿などの畑があり、下の集落から通ってこられるのだろう。
短野の集落まで下ると、串に刺さっていない吊るし柿を発見。正月飾り用の串柿はもう少し遅い時期に吊るすのだろうか?
そのまま一気に紀の川沿いまで下って、国道24号線に突き当たる。串柿ツーリングの本番ではこの辺りのかつらぎ町中心地で昼食を摂ることを考えている。事前に調べておいた中華(和歌山ラーメン)系を中心に、国道沿いの飲食店を確認しながら西進。人数や曜日に応じて調整可能ないくつか当たりをつけておいた。
紀の川沿いでは今週末に秋祭りのところが多いようで、国道沿いにも幟などが立ち並んでいた。ちょっと違和感があったのは、あちこちに万国旗が飾られていたこと。万国旗は運動会のイメージが強いが、この辺りの風習なのだろうか?
笠田小南交差点を右折して、県道125号線に入り北上。ひと上りして「めのこ峠」を越え、国道480号線に入る。
このめのこ峠にも、ラーメン倉庫という2~4月の日曜日しか営業しない幻のラーメン屋があるのだが、タイミングを合わせるのが難しい。一度訪れた友人によると、営業日にはすごい行列らしく、自転車ライドのついでによるのは難しい店だ。
ここから素直に国道480号線を進めば、おなじみの裏鍋谷峠ルートだが、今日は四郷の広口集落を過ぎたところで左折する。
川沿いのこの道は、いきなりコンクリート舗装の急傾斜が続く。路面もスムーズとはいえないが、ナロータイヤでもそれほど苦労はない程度。
農作業用の小屋がいくつかあるが、人家らしい人家はなく、農地も以前より耕作放棄地が増えているようだ。
寂れた雰囲気のコンクリート道を進んでいくと突き当りに三重の滝のある一言主神社の前に到達する。この時点で11時を過ぎており時間が押しているので今日は参道前で撮影のみ。
数年前に訪れた記憶では、ここまでは川沿いのゆるい上りで、ここからキツい傾斜になると思っていたが、ここまでも結構大変。記憶が当てにならないので、下見に来ておいて良かった。
ただ、ここから傾斜がさらにキツくなるのは記憶通り(^_^;)。路面も荒れてきて、猛虎四號より少しギア比の高いCARACLE-Sにとっては厳しい戦いになった。
やっとのことで串柿の里のひとつである下津川集落に到達したが、まだ串柿や吊るし柿は見当たらない。剥いた皮が廃棄されていたので、集落のどこかには吊るされているのだろうが・・・。
下津川集落を過ぎると道路状況はさらに悪化して、路面に石(というより岩)がゴロゴロ転がり、小径ナロータイヤのCARACLE-Sではさすがに苦労する。それでも何とか押しはせずに上り続け、ようやくのことで国道480号線に合流。鍋谷峠まではあとわずかだが、一気に上る気力がなくなり、合流地点で小休止。
ひと息入れて上りを再開し、すぐに鍋谷峠に到着。ここまでくれば気は楽だ。
時刻は11:30過ぎ。最高の日和に次々と自転車が上ってくる。こんな晴天に串柿ツーリングの本番が開催できれば、などと考えていたが峠にあったのがこの看板。
「えっ? 通行止め!」
12月18日まで鍋谷峠の大阪側が通行止めになるようなのだ。串柿の里にアクセスするには往復のどちらかに国道480号線を使わないと、コース取りが厳しい。これでは開催できるかどうか・・・。かなりマズい事態だと青くなった。
大阪側に下って父鬼集落近くの鍋谷トンネル工事現場を見ると、かなり進行している。新旧道路の分岐などの工事のために通行止めにするのだろう。
後はいつもの帰宅ルート。途中からは往路と同じルートで帰宅したのは13時前。午前ライドのはずが、予想以上にハードでちょっと遅くなってしまった。
鍋谷峠の大阪側の通行止めについては、「自転車も通れないのか?」、「(今日のように)日曜は解除されないのか?」を、看板に掲載されていた番号に電話して聞こうと思っていた。そこで、家に帰って写真をよく見てみると、10/13~12/18という通行止め期間とともに、「日・祝日は除く」という一文と、21:00~6:00という時間が記載されていた。どうやら通行止めは夜間のみらしい。これなら昼間に走る分には問題なさそうだ。
コースについては今日の下見を元に、もう少し検討が必要だろう。開催日は11/22(日)、11/29(日)、12/6(日)辺りが有力だ。調整の上で改めて参加者を募集するつもりなので、興味をお持ちの方は少々お待ちいただきたい。
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/0Aimba
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録
スタート: 2015/10/18 7:04:36
自転車完了: 2015/10/18 12:57:22
バイクタイム: 4:03:06
停止時間: 1:49:32
距離: 81.67 km
平均スピード: 時速 20.16 km/h
登り: 1234 m
カロリー: 2850 kcal
平均心拍数: 132 bpm
最大心拍数: 177 bpm
平均ペダルペース: rpm
最高ペダルペース: rpm
今月の走行距離: 508 km
今年の走行距離: 5705 km
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