ビワイチ1日目 その1
【mixi日記 及び 旧ブログ から転載したものです】
いよいよビワイチ(琵琶湖一周)本番。初日5/8はJR野洲駅を出発し、湖北の国民宿舎「つづらお荘」までの北湖東側を北上するコース。
集合地点の野洲駅に向かって、私はJR三国ヶ丘駅から朝6:34発の関空快速に乗り込んだ。腰を痛めて以来約3年間、自宅出走・自宅帰着のライドばっかりだったが、今回は思いきって輪行に再チャレンジしてみた。それでも、乗車・乗換・下車駅のエレベーターを確認し、時刻表をにらんで、プランを練った。
結果、この関空快速に乗れば乗換は大阪駅での一回だけ、しかも新快速への乗換時間も14分確保できる。これなら慌てる必要もなく、腰への負担も最低限にできるだろうということだ。前後の電車だと乗換回数が増えたり、乗換時間が3分しかなかったり(逆に30分以上待たされたり)する。
三国ヶ丘駅では、輪行袋を抱えた青年がいたので声を掛けてみると、奇遇にもこれから琵琶湖に向かうとのこと。ところが、彼は仲間と一緒に日帰りで完全一周するとのこと。大学院生とのことなので、20代半ばと思われるが、まったく若さは力だ。二日間に分けて、北湖だけを一周する計画の我々とはえらい違い。
大阪駅で同行者と落ち会う彼と別れ、首尾よく予定の7:15発の新快速に乗り込んだ。腰への影響を心配していたが、輪行袋を担いで歩いても思ったより負担は感じない。この調子なら、今後輪行ツーリングを復活できるかもしれない。
新快速に乗り込んで約1時間、集合地点JR野洲駅に8:12到着。仲間たちも輪行や車、自走で続々集まってきていた。前日に飛び入りもあり、関西在住者3名、名古屋から1名、関東から6名の計10人。今回は全員が日大、同志社大、神奈川大、東京理科大、拓殖大といった大学のサイクリング部出身者。学生時代の縁や、ノリクラへの参加を通じて知り合った仲間たちだが、私を含め多くはすでに40歳前後。かれこれ20年以上の付き合いだ。
9:45頃野洲駅を出発。2班に分かれ、サイクリング部時代と同様に集団走行。私は後ろの第2班のコースリーダー(先頭走者)をすることになった。なるべく幹線道路を避け、田植え時の田んぼや麦畑の間を通り抜けて琵琶湖岸を目指す。走り始めてすぐに平坦で開けた風景が広がり、天気もいい、サイクリングには最高のシチュエーションになった。
ところが、後ろの仲間から「ストップ!」との声が掛かった。何か落としたのかと、班全体を止めて、様子を見にUターンをしたら前輪が「ぐにゃり」とした嫌な手応え。・・・パンクだ。
慌てて前の班に携帯電話で連絡し、チューブを交換したが、タイヤがヤバイ状態。以前からタイヤに切れ目があり、内側から布ガムテープを当てていたが、ガムテープにも切れ目が走っている。張り位置を替えて再補強したが、不安が残る。
いきなり私自身が足を引っ張ってしまったが、同時に自転車をひっくり返しているメンバーがいた。シフトワイヤー絡みのトラブルのようだが、二人とも一応走行できるようになったようなので、再出発。
いきなり時間ロスしたが、マイアミ浜近辺で琵琶湖岸に出て、いよいよ本格的に琵琶湖一周の開始。一路北に向けて湖岸をひた走る・・・はずだったが、その後も2班にメカトラが続出。先程のシフトワイヤーのトラブルは、BB(ボトムブラケット)裏の樹脂製ワイヤーリードが割れたことが原因で、変速の度にワイヤーがずれてしまうとのこと。ひとまず、針金とナイロンコードでBB裏から外れないように応急処置したが、ナイロンコードの耐久性に不安が残る。また、チェーン外れが度々起こるメンバーもいたが、フロントシングルの小径車なので、前ディレーラーの調整不良という訳でもない。交換したチェーンホイールとの相性が悪いようだ。
そんなこんなで1班からずいぶん遅れて、休暇村近江八幡に到着。ここは、最初のびわ湖一周認定のチェックポイントだ。携帯電話でQRコードを読み込んで、簡単なクイズに答え、4つ以上のチェックポイントを回れば、一周認定証がもらえる(有料)。となりには、ウォーキング版の一周認定スタンプもあり、先行した1班からスタンプ帖をもらった。併せてチャレンジしたが、こちらは自転車版よりかなり認定条件が厳しく、今回だけではムリそうだ。
小休止の後、再スタート。休暇村付近は県道25号線の旧道で、アップダウンはあるが車が少なく景色もいい。
堀切新港を過ぎて、バイパスとの合流地点のコンビニで買出し。すでに12時目前なのに、昼食の予定にしていた彦根はまだ20km近く先。私のパンクを筆頭に、メカトラ続きで押している。
買出しで小腹を埋めて、とにかく彦根近辺まで走ることになった。さざなみ街道(県道25号線)の車道は平坦ながら、大型車も多くて走りづらい。たまらず、歩道に逃げ込んだ。
13時過ぎにようやく彦根に到着。メンバーのBB裏ワイヤーリードの割れを何とかしようと、ホームセンターに立ち寄った。自転車コーナーでワイヤーリードを売っていないが尋ねたが、店員は目も合わせず「ない!」の一言・・・。針金やナイロンコードも買い込んだが、最終的にメンバーの発案でアルミパイプとクランプ部品を組み合わせてワイヤーリードを新設した。これなら2日間くらい不安なく走れるだろう。
ホームセンターの飲食コーナーで昼食を摂り14時頃再出発。まだ行程も半ばだというのにこの時間。残念ながら、彦根城見学どころではない。それでも、びわ湖一周認定のチェックポイント、彦根港には立ち寄った。
さあ、次のチェックポイント長浜港まで一気に走るぞ、と走り出したものの、ほどなく私の前輪から「パーン! プシュー」という快音が響き渡った。先程のタイヤの切れ目から再度のパンクだ。これで予備チューブを使いきってしまうので、これ以上のパンクは許されない。仕方なく、バーストに備えて持参していた古タイヤの切れ端を、タイヤとチューブの間に挟んだ。走行感の悪化を恐れていたが、走りを再開しても、さほどの違和感はない。これなら1回目のパンクで対処しておけばよかった。
「ぐるっとびわ湖サイクルライン」は、時折県道を離れる。これは磯漁港近辺だと思うが、車の少ない海沿いの道は快適だ。
電話すると、あまりの遅さに2班が行きすぎたかと思って出発したとのこと。私のパンクのせいだ・・・。
先行する1班は全員ロードバイク。我が2班は小径車とMTBが混ざり、ペースがなかなか上がらない。長浜市街を抜けると人家も少なく、景色はいいが気は焦る。黙々と走り続けていると1班が「奥びわスポーツの森」で待っていた。ここで、15:40頃。
次のチェックポイント「道の駅 湖北みずどりステーション」には、16時頃到着。薄曇りのせいか、すでに夕方の雰囲気で肌寒いので、アームウォーマーを取り出した。
夕やみ迫る湖岸をひた走る。多くのメンバーはかなり疲労が溜まってきており、やはりペースは上がらない。水鳥をたくさん見かける景色はなかなかのものだが、止まって楽しむ余裕もない。
「ビワイチ1日目 その2」に続く