高野山往復
【mixi日記 及び 旧ブログ から転載したものです】
今日は嫁さんが早朝に外出する用事があり、子供の面倒を見るために、トレーニング出発がいつもより約3時間遅くなり9:30ごろになった。代わりにというわけではないが、夕方まで時間が取れるので、先週のリベンジで高野山へ向かうつもり。
不安材料は、日中の暑さ(予想最高気温31度)と、少し身体が重くて調子がもうひとつなこと(寝冷え?)。それと、腰の調子だ。
実は、出発までに時間があるので、久々にドリンクこぼれにの汚れを拭いていたら、ボトムブラケット下でリアシフトワイヤーのほつれを発見。慌ててワイヤーを交換した。考えてみれば、もう2年近くワイヤーを交換していない。以前はしばしば自転車をいじっており、ワイヤー類も最低1年に1回は交換していた。でも、腰を痛めてからは負担がかかるので最小限の整備しかしていない。特に自転車の下側を覗くことは、かなり負担が大きくめったにしない。たまたま発見できて良かったが、今日のワイヤー交換でも、出発前から結構腰にきた。
いずれにしても、出先でワイヤーが切れたら難儀なので、しんどい作業だが、他のワイヤー類も近日中に交換しなければ。以前は予備ワイヤーを持って走っていたが、経験的に1年に1回交換していれば切れることはないとわかり、最近は持ち歩いていない。でも、結局2年近く交換していないんじゃあ・・・。
ともあれ、調子もいまひとつだし、長丁場なのでペースを抑えつつまずはR371旧道、紀(伊)見峠に向かう。例によって、三日市駅を過ぎてからはR371に並走する旧線路跡の歩行者自転車専用道を上るが、日かげが多いので、暑い時期は助かる。
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紀見トンネル手前で旧道に入ってから、紀見峠まで9分11秒。先週以上にゆったりしたペースで、心拍数を150前後に抑えた。この時点で11時ごろ。上りは暑さがコタえたが、紀(伊)見峠からの下りは歓声を上げたくなるほど気持ちがよかった。
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先週のようにハンガーノックになる前に早めに昼食を摂ろうと、ちょっと寄り道。橋本駅前の食堂で消化のよい冷やしうどんを食べ、15分ほどで再スタート。
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今日も橋本橋を渡って紀の川南岸へ。今日は東から高野山に入るつもりなので、橋を渡ってすぐの分岐を左折してR371をたどれば近道だが、画像の通り「横座で崩土のため通行止め」とのこと。自転車なら通れるかもしれないが、ひと山越えるこの道も結構ハードだ(昨年9/27走行)。ここは紀の川沿いのR370を西進するが、先週と違って今日は向かい風。ペースがなかなか上がらない。
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R370は九度山で紀の川沿いから離れ、南に向かって方向を転じる。一般的にはこのままR370で高野山に向かう人が多いが、車が結構多く、特に上りは走りづらい。高野下駅手前で左折してR370を離れ、丹生川沿い(県道118→102号線→R371)を進む。
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丹生川沿いのこのルートは途中まで玉川峡と呼ばれ、小さなアップダウンはあるが傾斜の緩い道が続く。道幅は狭いが、交通量が非常に少なく、自転車ライドにお勧めの道だ。ただ、川の両側は急峻な山が立ち上がっており、ときおり山肌に貼りつくような集落が現れる。ルート自体は気持ちのいい道なのだが、暑さもあってか、脚がスムーズに回らない。腰も少し痛むので、どうも気分も乗らず、だらだらと走り続けた。
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そうこうするうちに、高野山方面と富貴方面への分岐に到着。R371はここから丹生川を離れ、高野山に向かって距離約7kmで一気に500m近く高度を上げる最後の難関。気分が乗らないが、ここまで来たら引き返す気もない。アタックをかける余裕もなく、心拍140程度のスローペースでタラタラ上りはじめたが、予想以上にキツい。
R371はなぜかこの辺だけ整備が進んでおり、比較的道幅がある。つまりは日かげが少なく、暑さがコタえる道だった。途中で緩んだマッドガードの留めネジを締め直したりという小トラブルもあって、距離7kmにほぼ1時間かかる体たらくだった。
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ようやくのことで、本日の最高地点の摩尼トンネルに到着。高野山中心部に向かって少し下る。
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高野山のバスターミナルに到着したのは14:30ごろ。約5時間もかかって到着した高野山も残念ながら、思ったほど涼しくない。すでに疲労困憊だし、こんなペースでは帰路を急がなくては夜になってしまうので、観光する余裕もない。中心地を西から東に通りすぎがてら、根本大塔裏手で撮影するのが精いっぱい。何度か高野山を訪れているが、なかなかじっくり観光することができない。
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それでも、飲料を補給したりで高野山を通りすぎるだけでも20分くらいかかり、西端の大門(本来は高野山の入り口)に到着したのは14:50ごろ。写真を撮っていたら、高~大学生くらいの自転車4人組が通りすぎていった。
帰りは一般的な高野山行きルートR480→R370で九度山方面に向かう。交通量はそこそこ多いが、下りであればまずまず走りやすい。途中の工事箇所で片側交互通行があり、そこで先ほどの4人組に追いついた。ロードバイク3人とクロスバイクが1人、それなりに乗り込んだ仕様の人もいたが、ビンディングでないペダルの人もおり、皆メッセンジャーバッグ風にショルダーバッグを背負っている。全員がレース系というわけではなく、今日は自転車好きの仲間が集まったツーリングという風情だ。
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若人と競う気力も体力も残っていないので、ちょっと言葉を交わして彼らの後をついていった。ペースはほとんど同じで、ちょっとだけもの足りないペースだが、先に彼らいるので、対向車や路面状況にあまり気をつける必要もなく、走っていて非常に楽だ。恐らく、一人で走ると、結局このくらいのペースになるのだろう。
九度山まで戻ってきたところで、彼らがいったん停止。コースを検討しているようなのであらためて声を掛けてみると、彼らも紀見峠を越えて大阪まで帰るとのこと。結局全く同じルートを走ることになった。
「とりあえず先行するけど、遅かったら遠慮なく抜いてな」と走り出したが、彼らはぴったりついてきた。「遅ないか?」と尋ねたが「ちょうどいいです」との返事。思いがけず久々のコースリーダー(学生サイクリング部用語で、先頭をひっぱる人のこと)をすることになった。
疲れているはずだったが、恥ずかしい走りも見せられないと、気合いのスイッチが入った。ペースが落ちないように気をつけ、帰りは追い風だったこともあって橋本まで快調にたどり着いた。
橋本からは紀見峠(や紀見トンネル)へ向けて、交通量の多いR371を上ることになる。快適とは言えない道とは言えず、いつも気が乗らないが、今日は後ろがいるので気合いが入る。大人気ないが、平地はともかく上りで抜かれるようなことになったら悔しい。
疲れきっているはずの最後の上りだが、徐々にペースを上げていく。それでも最初は4人ともぴったりついてきた。林間田園都市駅に向かう道との分岐付近で、3人が遅れ出した。結局、1人は振り切れず、紀見トンネル前の旧道への分岐までついてきた。
彼らも旧道の紀見峠を越えるつもりとのことだったが、彼は「ここで仲間を待つので、先に行ってください」とのこと。年寄りがこれ以上つきまとっても不自然なので、そこで別れることにした。
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旧道に入ってからは、本格的にアタック開始。心拍を170超まで上げて一気に峠まで、と思ったが、さすがに無茶が過ぎたようで、途中から失速。分岐から13分57秒で本日2回目の紀(伊)見峠に到着。すでに16:30ごろ。
往路と同じ経路で帰宅したのは、18時前。帰路は下り主体だったのと、若人たちのプレッシャーのお蔭でペースが上がり、所要時間3時間半ほど。往路で5時間かかったことを思えばいいペースで、暗くなる前に帰宅できた。
それにしても、思ったより高野山は遠かった。125.2kmは記録の残っている2006年11月以降で、走行距離の最長記録。恐らく、前回の高野山往復以来の長距離だろう。3年前のことですっかり忘れていたが、後で確認してみたら前回(2006年8月)も往路だけで5時間くらいかかっていたようだ(復路所要時間不明)。
走行後は疲労困憊して腰も痛んだが、よほど恵まれた日でないと、8時間も走行時間を確保できないので、今回は貴重な機会だった。
■本日の走行記録(自転車)
平均心拍数:123
最大心拍数:175
心拍数ターゲットゾーン:131-165
ターゲットゾーン内時間:2:35:08
ターゲットゾーン以上時間:0:07:48
ターゲットゾーン以下時間:5:42:01
消費カロリー:3798kcal
走行距離:125.2km
平均速度:18.6km/h
最高速度:50.3Km/h
平均ケイデンス: 74
最大ケイデンス:118
計測時間:8:24:58
走行時間:6:43:05