溽暑の 峠の道に 朝陽射し [蔵王峠-鍋谷峠]

 酷暑が続いており、本日も最高気温35度の予報。とは言え、今日から8月。ノリクラ本番まで、いよいよ1ヶ月を切った。身体を壊さない範囲という条件付きだが、トレーニングの手を抜いている場合ではない。

 とは言え、この暑さの中で長距離ライドはさすがに負担が大きいし、午後から用事もあるので早めに帰宅する必要もあった。そこそこ上りがあって距離が短いルートを考えたが、CARACLE-Sのローレシオ化はまだ完了していない。和泉葛城山のような激坂だけでは心肺トレーニングにならないだろう。そこで、蔵王峠を越えて鍋谷峠で戻るルートを取ることにした。蔵王峠は激坂系だが、折り返しの鍋谷峠で心肺トレーニングもできるだろう。それに、このルートなら体調と気温次第で長短の調整ができる。

150801_070154 今日は近所の友人の都合が付かず、一人旅。6時過ぎに自宅を出走して、まずは西高野街道を河内長野方面へ向かう。国道170号線を経由して府道218号線に入り、石川沿いに遡る。高向の集落を過ぎた付近からは、石川で削られた河岸段丘がよく分かる。

150801_071854 日野の集落を過ぎると、ここも石川によって削られた深い谷。街のすぐそばにある絶景だ。

 暑さもあるが、絶好調だった先週に比べると、今日は体調がもうひとつ。心拍数もなかなか上げられず、重い身体でダラけたアプローチ走。

150801_073918 滝畑ダムサイトに駆け上がる急坂もフルインナーでダラダラ上り、ようやくダム湖に到達。今日は珍しくダムの堰堤上は通らず、東岸の府道61号線を通って上流へ。

 ダム湖が尽きた先は渓流になっており、川遊びができるキャンプ場がいくつもある。夏場は混みあうところで、すでにちらほら車が入ってくる。とは言え8時前なので、まだ静かだ。

150801_074920 光滝寺キャンプ場入り口から、本格的な急傾斜が始まる。いきなり円形の滑り止めが設けられたコンクリート舗装の細道。フルインナーでしがみつくように上る。これでも数年前に舗装し直されたのでずいぶん改善した。

150801_075632 奥河内のユイの壁(?)はこんなものでは終わらない。続いてパヴェ(石畳)まで現れる。落ち葉が積り、水に濡れた箇所もあって滑りやすく、慎重な体重移動が必須。


150801_080042 序盤の難所を乗り越えると傾斜はやや緩くなるが、引き続き道幅は細く、荒れた路面で、水が流れている箇所も多い。しばらく晴れが続いたのでもう少しマシかと思ったが、結構自転車が汚れてしまった。渓流沿いに遡るので、景色は涼しげだが、やはり蒸し暑さはかなりのもの。過酷な路面状況もあって、ペースを保って上れるようなルートではない。

150801_080920 心拍数も上げられないまま、ジリジリ高度を上げるのが精一杯だったが、こんな美しい光景も見られた。木々の間から朝もやに陽が射して、光の筋が現れた。

150801_082302150801_083424 8:20頃、蔵王峠に到達。今のギア比ではなかなか厳しい上りだった。上空は青空だが、和歌山側は霞んでおり、山並みも見えにくい。

 峠の和歌山側にある蔵王権現神社を詣でるのも億劫な暑さで、体調ももうひとつ。となれば、紀の川沿いまで下ってから上り直すのは正直なところ気が乗らなかった。とは言えそのまま引き返すのも走り足りないし、濡れた路面を下るとさらに自転車が汚れる。

150801_084716 そこで鍋谷峠方面へ横滑りすることにした。蔵王峠の大阪側にある分岐から府県境に沿ってもうひと登りすると、切通しの峠があり再び和歌山県へ。

150801_085236150801_085534 峠を越えるとすぐに堀越の集落がある。北斜面の大阪側にはほとんど人家がないが、南斜面の和歌山側にはかなりの高標高地点まで集落が点在している。

 癪病(お腹の疾患)の霊験あらたかと言われ、花の名所としても知られる堀越観音に立ち寄ると、住職さん(?)に声を掛けられた。「この小さいタイヤじゃ大変やろうね」と言われるのは毎度のことだが、「暑さの方が大変です」と答えておいた。秋にはよく来ているが、夏場に立ち寄るのは珍しい。

150801_090602150801_090814 堀越からつづら折りの急坂を下って行くと、あちらこちらで絶景が拝める。この界隈は串柿の里として知られ、晩秋にはオレンジ色に染まった集落が拝める。

 過去3回、個人的な串柿ツーリングを実施していたが、昨年は骨折の後遺症が不安だったこともあって実施を見送った。今年は実施できるといいなあ。

 串柿ツーリングの際には大久保から鍋谷峠方面に抜けたりもしたが、そちらは人気のない区間も多く、とんでもない激坂が待っている。この暑さの中で、まだローレシオ化していないCARACLE-Sで挑むにはリスキー過ぎる。

 今回は広い車道を下って行き、中谷、東谷と集落を通過して、四郷の中心地である広口の集落の上で国道480号線に突き当たる。ここから鍋谷峠に向かって上り始めるが、暑さはさらに苛酷さを増している。心肺トレーニングどころではなく、消耗を抑えて上り続けるのが精一杯。しかも、途中の平の集落で飲料の補給をするのを忘れた。

150801_100002150801_100248 普段なら水分を摂らなくてもひょいっと到達できる鍋谷峠が、今日はとても遠く思える。残り少ない飲料を少しづつ摂取し、体調の変化に気をつけながら消耗を抑えて上り続ける。ようやくのことで、鍋谷峠に到着したのは10時頃。何とか最後まで飲料も保ち、熱中症を起こすこともなく乗り切った。

 距離も標高差も特に過酷というわけではないが、何より暑さが難易度を上げている。平地よりマシとはいえ、峠の上でも26度とかなり高い気温。

 この酷暑の中だが、次々自転車が上がってくる。みなさんお疲れ様。

150801_102540 あとは大阪側に下って走り慣れた帰宅路なのだが、ずいぶん遠く思えた。しばらく前から気付いていたが、大野町交差点には「父鬼街道」という新しいモニュメントが立った。この場所には、つい数年前に別のモニュメントが立ったばかりだったのだが・・・。

 このところ正午過ぎの帰宅が多かったので、11:15頃に帰宅したのは早い方なのだが、時間の割には過酷なライドだった。午前中だけでももう少し涼しいと助かるのだが・・・。

 

■コースマップ

・ルートラボ http://yahoo.jp/43apyc

 

■本日の走行記録(自転車)

Cyclemeterの記録
 スタート: 2015/08/01 6:06:41
 自転車完了: 2015/08/01 11:14:33
 バイクタイム: 3:24:40
 停止時間: 1:42:59
 距離: 68.81 km
 平均スピード: 時速 20.17 km/h
 登り: 1004 m
 カロリー: 2316 kcal
 平均心拍数: 129 bpm
 最大心拍数: 166 bpm
 平均ペダルペース:    rpm
 最高ペダルペース:    rpm
 今月の走行距離:   68 km
 今年の走行距離: 3828 km

 

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