紀州街道平地ラン
【mixi日記 及び 旧ブログ から転載したものです】
体調不良は回復傾向だが、まだ本調子ではない。通勤ライドで少し気合いを入れて(自転車で)走っただけで足がむくみ、翌日は筋肉痛になる。加えて腰痛が少し悪化している。ウィークデーに少しジョギングを試みたが、1kmも走らないうちに腰の痛みと身体のしんどさで走り続けられなくなる。
先週自転車で走ったので、今週はジョギングをしたかったが、自分の足で走るのは厳しい。本格的なトレーニングはムリでも、自転車で少しでもまたがっておこうと思った昨日土曜日、目が覚めると右肩が痛い。
同じ布団に寝ている子供の寝ぼけ攻撃(パンチ&キック)に追いやられてムリな姿勢で寝ていたせいか、寝違えたようだ。元々、関節が弱い男なので、肩にも五十肩の持病がある。腕を上げると痛む典型的な症状。逆に言うと、自転車に普通に乗る姿勢ならさほど痛みはない。ただ、上りでダンシングをするのは厳しそうだ。残念ながら峠越えは断念。
2月中にしなきゃいけない仕事を失念していたこともあって、取りあえず通勤用MTB(1997年製GIANT MCM-TEAM)で堺東駅近くの勤務先に向かった。仕事はすぐに済んだので、今日はワイズ・ロード大阪店に行ってみることにした。
堺筋本町駅近くにある同店は、首都圏では最も有力なスポーツ自転車チェーン店として著名なワイ・インターナショナル(旧サイクルメイトヨシダ)が、関東以外に初めて進出したものだ。業界人としては一度見学させて頂こうと思っていたが、昨秋のオープン以来、なかなか機会を持てなかった。
ルートを考えて地図を見ていると、R26と府道31号線の間に堺から道頓堀付近まで、ずっと続く道がある。車に追われる主要道より自転車向きかもしれない、と走り出した。阪神高速堺線の高架下を北上し、大和川の土手に上がると阪堺線の踏み切りがある。大阪に残る唯一の路面電車として知られる同線だが、今日のルートはほとんどすぐ脇を通る。
大和橋を渡ると、石碑が橋に埋め込んであり、この橋は紀州街道に架かる橋だと解説されていた。そう言えば以前見たことがあるのにすっかり忘れていた。つまり、今日走るルートは旧紀州街道ということだ。元々競技志向の人間ではなく、旅好きの自転車乗りとしては興味引かれる道のりになりそうだ。
大阪市内に入ると安立中央商店街のアーケードの中を通る。当然、自転車では走りにくいが見物がてら通過してみた。衰退している商店街も多い中、ここは人通りも多く活気のある商店街だった。
商店街を抜けてしばらく走ると、R479(長居公園通)を越える。阪堺線と合流して道が広くなり、住吉神社の前を通過。この付近は広い道とさほど多くない交通量、そして路面電車が昭和初期を感じさせる懐かしい雰囲気だ。
と、進行方向の真正面に通天閣が見えた。路面電車とパチリ。今日はデジカメを持っていないので携帯電話で撮影。シャッターチャンスがつかみづらく、路面電車も半身。写りもいまいちで、せっかくの通天閣が分かりにくい。
南港通りを過ぎると、阪堺線は専用軌道にそれ、すぐ東側を走っている。松虫通を越えると天下茶屋の商店街を横切ると道が広くなり、要塞のような西成警察署の脇を通る。この近辺は日雇い労働者の街として知られるあいりん地区だ。昨日も多くの日雇い労働者が路上にたむろしていた。
この近辺を通るときには、いつも複雑な気分になる。暴動もしばしば起き、治安も良いとは言えない地域だが、これが大阪、そして日本の一面の真実だ。現実に目を背けることはしたくないので、あえて避けることはしていない。
やがてJR環状線の新今宮が見えてくる。BMXで有名な丸美輪業さんが駅の高架下にあるが、その脇を抜けて高架をくぐると、経営破綻して閉鎖したフェスティバルゲートが見える。入札で業者と大阪市がもめて、なかなか再開発が始まらいようだ。
やがて、阪堺線の終着駅、恵美須町だ。その脇で通天閣を背景にパチリ。
ここからは、旧紀州街道から少し東にそれて、堺筋を北上した。そろそろPCがくたびれてきているので情報収集がてら、日本橋の電気街「でんでんタウン」に立ち寄ったのだ。パソコンショップを何軒か覘き、マウスやらの小物を購入した。ここも秋葉原と同じく家電→パソコン→マンガ・アニメと主流が移りつつある。コスプレでメイド喫茶のちらしを配っている姿も見受けられた(女性だけでなく、男性のメイドも・・・)。
寄り道を終えて、堺筋を北上。メインストリートのひとつだけあって、ペースは一気に上がり、あっと言う間に堺筋本町のワイズ・ロード大阪に到着。アパレル問屋街の一角にあるのはいささか場違いな気もしたが、アパレルウェアと同じように、ショーウィンドー越しに高級バイクをライトアップして展示して、高級感のある店造りだ。
女性やファッションに興味のある人にアピールするには有効かもしれないとは思ったが、実際に通りがかりの女性集団が、「見てみたい」と入っていく場面に出くわした。どマイナーな時代からの愛好家としては、隔世の感がある。
ワイズ大阪を見学した後は帰路についたが、堺筋本町は日本橋から北向き一方通行なので逆走はさけ、松屋橋筋まで東進して南下した。恵美須町からは元来た紀州街道を南下した。帰路は通過に時間のかかる安立中央商店街を避け、少し東の阪堺線沿いの小径を走った。大和川の手前に阪堺線の車庫があり、何人か鉄道ファンがカメラを構えていた。
大和川を越えた後も紀州街道を南下してみたところ、「紀州街道」の碑があった。大阪市内は旧街道の面影はあったが、特に標識などは見当たらなかった。堺市は観光名所として紀州街道も重視しているようで、道沿いにいくつか標識や解説が立っていた。
府道187号線を越えると道幅が一気に広がり、阪堺線が再び路面を走るようになる。堺のメインストリート大小路だ。阪堺線は浜寺まで通っており、旧紀州街道も和歌山まで通じているのだろうが、今日はここまで。東向きに進路を変え、いつもの通勤路を帰宅した。
街中の平地だけ、しかも短距離の走行だったが、これでも身体はかなり消耗する。早いところ本調子に戻って欲しいものだ。
■本日の走行記録(自転車)
走行距離:約36km
自転車が違うため、詳細記録無し
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