虫達も 垂れて楽しむ 皐月かな [小豆島合宿2日目]

素肌過ぐ 風心地良し 半ズボン [小豆島合宿1日目]からの続き

140511_062017 乱痴気騒ぎの夜が明けて、小豆島の2日目。いささか二日酔い気味ながら、今日も朝からほぼ快晴のいい天気。6時過ぎに宿のある土庄港付近の散歩に出ると、近くの工場のごま油の匂いが漂っている。すでに太陽は上がっているが、山々に朝もやが残り神秘的な風景。

140511_065804 朝食は地元のだし醤油をかけて卵かけご飯を頂く。朝からお代わりの連続で、おひつが何度も空になる。

140511_080330  8時に一晩お世話になったビジネス民宿 マルセさんをお暇。新築間もない建物にリーズナブルな価格で、居心地の良い宿だった。

140511_083819 昨日は山だったが、今日は海岸沿いを東へ。国道436号線はやや交通量が多いが、路肩や歩道も幅があり、まずまず走りやすい道。いくつか低いアップダウンがあるが、好調なペースで進む。

140510_191818 今回、狙っていたのがオリーブ・ナビと二十四の瞳映画村を結ぶ渡し船。自転車も乗船可能とのことだった。上手く使えば時間短縮になるし、風情のある旅の思い出になるだろうということだ。

ただ、決まった時間で運行しているわけではなく、「乗り場に船がいない場合は電話して下さい」とのこと。8台もの自転車が載せられるのかも不明。

140511_085028 ともあれ桟橋を探して西村のオリーブ園付近から海岸沿いに出てみると、景色は良いが石畳で走りづらい(^_^;)。

140511_085518 「あった」と見つけた桟橋には、残念ながら渡し船はいない。パンフレットの指示通り電話をしてみると「(運航は)9:30からです」とのこと。自転車が何台載せられる、とか言う以前の問題。

140511_094749 この時点で8:50だったので、自走で先に進むことに。海沿いに走り続けて内海で県道28号線に入り、古い町並みの中にあるマルキン醤油記念館に立ち寄る。

140511_093820 入場料は210円だが、フェリー乗り場に置いてあるフリーペーパーEedee!のクーポンを使うと50円引き。しかも入場者には醤油の小瓶が進呈されるので、かなりお得だ。

 古い醤油工場を利用した展示は、醤油を中心とした小豆島の近現代史がわかる興味深いもの。今は交通が不便にも思える小豆島だが、海運という面では至便の地とも言えるのだろう。各地から原料を運び、そして出荷する記録がそれを裏付けている。

140511_092533 イメージキャラクターを利用したユニークな展示や、表の記念撮影コーナー、売店のしょうゆソフトクリームなど、結構楽しめる。

140511_100203 再出走してすぐの町内にあった「早めの手信号確実に それは自転車乗りの常識です」という立て看板。かなり古いもののようだが、他の地域でもなかなか見ない先進的な呼びかけ。

140511_101635 ここからはさらに海岸沿いに内海湾を回りこむ県道249号線に入る。田浦岬の海岸線の道は、緩いアップダウンで交通量が少なく、自転車向きで爽快。

140511_102543 高いところと先っちょが好きなサイクリストとしては、まずは岬の突端まで。と思ったが、途中から私有地で先端までは進めず。振り返ると先ほど素通りした二十四の瞳映画村が見える。

140511_103337 せっかくなので入場していく。700円の入場料はやや高いようにも思えたが、施設内のシアターで上映されている「二十四の瞳」を観られると思えば割安とも言える。

140511_104045 海に面した分教場のセットからの景色は見事なもので、こんな学校に通っていたら勉強なんかしていられないだろう(私だけか)。

140511_104214 映画のセット以外にもいろんな施設があるが、じっくり見られなかったのが残念。先はまだ長いので、のんびりとはしていられないのだ。

140511_110550 来た道を戻る途中、(セットでない)本物の分教場に立ち寄り。こちらも急ぎ足で見学し、早々に出発。見た目はそっくりの建物だ。

 時間が押しているなら素直に内海まで戻って国道436号線にはいるのが一番楽そうなルート。とは言え、少しでも違う道を走ってみたいし、距離は2~3kmしか変わらないので、海沿いの県道248号線を進む方が景色が良さそうなので、半ば強引に皆を引っ張っていった。

140511_112833 ところが、坂手港を越えるといきなり激坂が出現。これを皮切りに次々とアップダウンが現れ、ペースはかなり遅くなった。

140511_113824 なかなかいい景色が断続的に現れるが、これはかなりの難路だった。時間を考えて、大角鼻灯台に向かう大回りの道は断念して、ショートカットすることにした。

140511_115550 おまけにこの道の木立の下を通ると、大量のイモ虫、毛虫がぶら下がっていた。油断をすると次々身体に付着するので、空中にも気を払いながら走らねばならず、さらにはスズメバチやクマバチも現れた。「ウワッ」「ヒエー」と悲鳴が飛び交うなかなか大変な道だった。

140511_120006 厳しいアップダウンの連続に加えて虫に怯えながらの工程だったが、ムリヤリ引っ張っていった私に不満も言わず、着いてきて下さった仲間たちに感謝。でも、景色は結構良かったでしょ?

 橘峠でようやく国道436号線に合流したときには、すでに正午を回っていた。福田港13:15発のフェリーに間に合わせるために、残る約11kmを飛ばす。普通で行けば充分余裕があるが、パンクなどのトラブルもあり得る。急いでおくに越したことはない。

140511_121855 県道248号線ほどではないが、国道436号線はいくつも岬を乗り越えるアップダウンが続き、飛ばし放題の道ではない。

140511_122134 小豆島は大阪城の石材を切り出したところとしても有名だが、このルートにもいくつも丁場(石切り場)がある。

 じっくり見て回る時間があれば良かったのだが、今回は急ぎ足で小休止の際に入り口を伺うくらい。

140511_122903 これは珍しく道沿いに見える八人石。切り出す際に八人の石工が犠牲になったという伝説があるそうだ。

140511_124128 最後の峠には、ゴルフボールを型どった巨大な石。銘石の産地だけあって、ゴルフ場の看板までで石でできている。

 小豆島の最後のひと下りをして、出港25分前の12:50に福田港に無事帰着。ずっと晴天で、パンクひとつも起きず、順調過ぎる2日間だった。小豆島は自転車乗りにとって素晴らしい環境で、ぜひまた足を運びたい。

140511_130703 慌ただしく土産物や食料を買い込みんで、乗船。SNSでツッコミが入ったのだが、自転車を固定する手すりや輪留めがフレームと同じイエロー。もちろん、「これもオーダー」なわけはありません(^_^;)。

140511_131008 船室に入って100分の休憩。昼食も船の中で摂りながら、皆で旅を振り返った。白波が立ち、往きよりは風の強い海だったが、船が揺れるほどではなく順調に姫路港に入港。

140511_150118 済んでしまえばあっという間の大人の合宿。名残惜しいが、仲間たちと最後の集合写真・・・って、この写真、私が半分切れてる(^_^;)。

140511_154153 15時頃、解散。後は車、新幹線、夜行バスと、それぞれの手段で関東方面に帰宅していった。私自身は往きと同じ飾磨駅からの輪行で、19時前に帰宅した。

 さて、来年はどこに行くのだろうか? 多くのメンバーとは9月のノリクラで会うので、そこで話し合うことになるだろう。


■コースマップ

・ルートラボ http://yahoo.jp/kz2WI2

 

■本日の走行記録(自転車)

Cyclemeterの記録
 スタート    : 2014/05/11 8:07:11
 完了    : 2014/05/11 12:51:07
 バイクタイム    : 2:17:56
 停止時間    : 2:25:43
 距離    : 50.45 km
 平均スピード    : 時速 21.94 km
 獲得標高    : 480 メートル (ルートラボは685mを記録)
 カロリー    : 1104
 今月の累計走行距離    : 274 km
 今年の累計走行距離    :2617 km

POLAR CS200CADの記録
 ※割愛

 

■本日のフォトアルバム(フォト蔵)

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