輪がつなぐ 人の輪厚き 情あり [猛虎四號復旧作業]
事故から一夜明けた昨日。事故直後は身体のダメージを感じていなかったが、疲労感が強く、右腕に張りが生じていた。重い身体を動かして、朝から猛虎四號の状態を再確認。目に見えるダメージはヘッドチューブの凹み。フレーム本体の他の箇所にシワや変形はないようだ。
フォークは見てもよくわからないが、曲がっているようにも曲がっていないようにも見える。前輪には振れもなく、大きなダメージはない模様。
来週末にノリクラ仲間との小豆島ツーリングを予定しているので、とにかく早く結論を出す必要がある。午前中から自転車工房エコーさんに猛虎四號を持込み、フレーム製作者の唯店長にチェックしてもらった。
結果、フォークの変形はなく、ヘッドチューブの変形もインナーコラムに当たるほどではない。ブレーキ装着穴も問題ないので、「(使用を続けて)大丈夫」とのお言葉を頂いた。
最悪は廃車、そこまでは行かなくてもフォークやフレームの修理が必要になれば、再塗装を含めて最低でも2~3ヶ月はかかる事態も頭をよぎっていただけに、何はともあれホッとした。多額の出費を伴い、長期間まともに自転車に乗れない事態になっていたら、本当に大変だった。
エコーさんに長居したのと、ゴールデンウィークの渋滞で帰宅が夕方になってしまった上に、疲れがどっと出て、昨日は早々に寝入ってしまった。
明けて本日、修理と来週に備えたメンテを開始。疲れはだいぶ抜けたが、右手の張りは残っている。とは言え、作業に大きく差し支えるほどではない。
まずはチェーン、ギア周りを皮切りに各部のクリーニングと注油。
マッドガードも一度外して、ピカールで磨く。フレームもバイクポリッシュで磨く。
だいぶ減ってきているタイヤの前後を入れ替えて、延命を図る。タイヤサイドも傷んできているので、そう遠くないうちに交換が必要だろう。
昨シーズンからツールボトルを使用するようになったが、夏場はドリンクボトルだけで2つ必要なので3つのボトルケージが必要。取り急ぎは来週の小豆島ツーリングで輪行袋を収納するために、3つ欲しい。
昨シーズンは自社商品のBikeguyどこでもケージホルダーを使用して、ダウンチューブ下側にボトルケージを増設した。強度的にはワンシーズン問題なく使用でき、必要に応じてワンタッチで着脱できたので、これはこれでとても便利だった。とは言え、ベルクロテープ留めはやはり見栄えが良くないのと、外した後にフレーム表面に擦れた痕が残った。
そんなことが気になったのと、平日は通勤用自転車でどこでもケージホルダーで使用するようになった。ベルクロでワンタッチなのだから週末の度に移し替えても良いのだが、低い位置の付け外しは腰痛持ちにはキツいので、この機にさらに固定力が高い方法を採用して常時装着することにした。
ストックから引っ張りだしたのはゼファールの装着バンドと、対応するカーボンボトルケージ(カーボンと言っても「繊維混入」ということだろう)。ロード用ブレーキレバーと同じような装着方法で固定するため、固定力が高く、バンドを固定するたけのボルトが露出しない。ベルクロよりはマシな外観だろう。
約25年前の学生時代に使用して以来の復活だ。当時はキャンプコンロ用のガソリンタンクを装着していた。機能的にはこれで充分でもあるが、今思えば猛虎四號のオーダー時にダウンチューブ下側に台座を設けておいてもらえば良かった。
しばらく前からリアガードのダルマネジ付近にヒビが入ってきた。フレームサイズが比較的大きめなので、シートステーブリッジからダルマネジまでの距離は短めなのだが、やはり負担がかかるのだろう。
ダルマネジを2個にしたり、松葉ステーを採用すれば負担を減らせるだろうが、スタイル的に好みではない。
取りあえすの延命処置として、内側に直径の大きなアルミワッシャを入れて強化。
ここまではついでの作業をだったが、いよいよもっとも重要なフロントブレーキの修理。衝突でシャフトの曲がってしまったアーチの変わりだが、娘のロードレーサーに付けているシマノ105を間に合わせに装着しようかと思っていた。時代感やカラーリングに違和感が生じるが、取りあえず走れるようにすることが先決ということだ。フロントだけなら手持ちのシュパーブプロでも装着可能なのだが、ストッピングパワーと引きの重さが違いすぎる。
ところが、事情を知ったシマノ党の友人がこれまでと同じシマノ デュラエース(BR-7403)を提供してくれた。今回壊してしまったブレーキアーチも彼の提供品だ。貴重な高グレード品をこんなに早く再調達できるとは思っていなかったので、非常に助かった。重ね重ねの好意に感謝。
全く同じアーチなので、ワイヤー等はそのまま流用し、調整も最小限で済んだ。
ジルベルトウを加工した固定ナットを介してマッドガードも装着。
これにて猛虎四號は、無事に走行可能状態に復帰した。雨が降っているので試走はできなかったが、少し走ってブレーキシューの角度を調整すれば完璧だ。これで来週の小豆島ツーリングに参加できる見込みが立った。
事故からすぐに復旧できたのは、自転車工房エコーの唯店長にすぐに対応していただき、近所の友人にブレーキアーチを提供してもらえたから。それ以外にも事故直後からたくさんの方にご助力いただき、ご迷惑とご心配をお掛けした。不注意による事故をあらためてお詫びするとともに、深く感謝申し上げます。
私の方は大したことのない結果で済んで助かったが、昨日またノリクラ仲間の一人が滋賀で事故に遭ったとの連絡が仲間内で飛び交った。詳しい事故発生の状況はまだ判らないが、救急車で病院に搬入される事態になった。幸い、命に別状はないとのことだが、やはり事故は怖い。
私の事故直後は「自転車を乗り続けていいのか?」ということまで考えたが、やはり私から自転車を取ったら、大したものは残らない。やめられないからには、これまで以上に気を払い、走行スタイルも再考していくつもりだ。
避けられない事故もあるだろうが、注意していれば避けられる事故の方が圧倒的に多い。私自身はもちろんだが、周囲にも交通安全を呼び掛けていくつもりだ。
[…] そこでもう少し固定力の強いホルダーを装着することにした。ゼファル製も以前使用した商品の後継品、ギズモ ユニバーサルが出ているのが、今回はELITE製VIP ボトルケージクリップを試してみることにした。 […]