日が高き うちに夕餉の 声掛かり [続チェーン交換]

140413_161230 先週、通勤自転車のチェーンをサンツアー製SP-6200に交換したものの、実走するとどうにも調子が悪い。チェーンの伸びによるチャラチャラ音は解消したが、アウター×ローに近い組み合わせなどでゴリゴリいう別種の異音が生じる。非インデックス時代の製品なことに加え、前ギアのチェーンラインがやや外にずれていることで、負担が掛かっているのかもしれない。

 やむ無く再度のチェーン交換をすることにしたが、ふと思い出したのは先週コネクティングピン不要の例えに出したシマノUGチェーン。もしブラックモデルで許容するなら、まだ1本700~800円で流通している。確か手持ちがあったよな・・・と探してみたが、残念ながら発掘できず。代わりに出てきたのが、猛虎四號用に確保している合計6本の未使用サンツアー製チェーン。

140413_161910 「・・・いいか、1本くらい」

 手持ちの中でも3本の手持ちがあるCH-AP11をチョイス。このチェーンはサンツアー最後期のAP II規格のもので、一説にはそれ以外の規格のコグに使用すると、絡みやすいとか、切れやすいとの噂も聞く。

 以前使用した時には特に問題はなかったようにも思うのだが、記憶が曖昧。AP I規格のコグに使用することに一抹の不安があったので、検証を兼ねて通勤用車で使用してみることにした。

140413_162324 まずはSP-6200を切断して外す。短いお勤めだった。

140413_163424 長期間放置して汚れが落ちなくなった前回の反省からすぐにクリーニング。

 固着した汚れは落としきれないが、歯ブラシでもこすってちょっとキレイに。インナー側のプレートには、真新しい傷が多数付着している。ゴリゴリ音で想像はしていたが、やはり負荷のかかる状態でギアとこすれていたのだろう。

140413_163412 これから装着するCH-AP11を脱脂すると、プレートはキレイだが、ピンにうっすらサビが出ている。早いところ使い始めることにして正解だったか?

140413_164504 前後のギア回りもクリーニング。ついでに汚れていたフレームも、バイクポリッシュで磨く。

140413_164802 装着前にポリ袋の中でCH-AP11に注油。飛び散らせずに確実にオイルを浸透させることができる貴重な機会だ。

140413_165926 適正なコマ数に切断し、通勤車に装着。コネクティングピンが不要なので気楽だ。

140413_170146 ちょろっと試走してみたが、これまでよりは大きく改善。シフティングもまずまずスムーズで、異音もほとんど生じない。これまでのもどかしさがスッキリ解消した。

 ただ、猛虎四號と比較すると、シフティングのスムーズさが少し劣り、ごくわずかなチャラチャラ音も残っている。これはリアコグの消耗の差で生じていると思われるが、AP IIとAP Iが混在していることで性能を発揮しきれていない可能性も考えられる。

 しばらくはこれで様子を見てみるつもりだが、いざとなったらAPIIコグを調達することも考えている。望むズバリのギア比を入手するのは非常に困難だが、11-28Tのワイドな組み合わせのMD規格の8Sなら、まだまだ流通している。ロー側の28TとMD専用の11T、12T一体型コグを抜いて、手持ちのAP Iの12T、13Tを足せば、12-24Tの7Sコグセットが出来上がるという構想だ。これでもちょっとワイド過ぎるのだが、AP IIの性能を検証することはできる。1セットだけ所持している11-28TのMD7Sコグ(MDなので現状使用不可)を見る限り、トップコグはAP IとAP II共用でないかと思われる。

 長らく7S/AP I/非MDで統一していた私のサンツアーコンポだが、入手困難を補うためにも調達範囲を広げる段階に来ているのかもしれない。

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