蕎麦白く 雨落つる宿 水入らず [2013ノリクラ参戦記・受付日]
私個人は「ノリクラ」こと「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」のために一年を送っているようものだが、大会数日前になって一時は台風直撃の予報が出されたり、その後も秋雨前線が活発化して、天気にはやきもきさせられた。基本的に雨天決行だが、荒天などで危険な状況になれば2003年のように中止もあり得る。不安を抱えながら、今年も乗鞍高原に乗り込んだ。
例年通りヨメさんの実家の車を借りたが、今年は息子の野球のためヨメさんと息子は大阪に残留。代わりに私の両親と近所の友人が加わり、私と娘を合わせて合計5人が同乗。道路が空いており、大きな寄り道をしなかったので、比較的早めに移動。昼前には木曽路から松本市内に入って、昼食。信州らしく、もりそば。
13時ごろには受付会場の乗鞍観光センター近くに到着。到着直前に松本駅から自走してきた同宿仲間のH田さんを追い越した。声を掛けると、ダッシュで追いすがってきたが、後続車もいるので容赦なくブッチ( ̄ー ̄)。
車を駐めて受付会場に入ると、受付開始直後のせいか、時折雨がぱらつく天候のせいか、例年より人出がやや少ない。
すでに受付を終えたH田君とも再会。我々は、まず娘の受付。こちらはガラガラで、すぐに完了。
続いて、私の受付。参加人数の多い男子Eは早くも結構な行列。待っている間に雨脚が強くなってきた。最近は郵送での案内はなくなり、受付のためには参加者が前もって参加証を打ち出しておく必要がある。
係員がゼッケン番号で照合すると、「あらっ、名前が違う」とのこと。参加証は本名、ゼッケンと計測センサーにはニックネーム「猛虎参號」が記載されていたため、混乱したようだ。申込時の記憶は曖昧だが、両方登録したのだろう。あとで確認すると参加者名簿やリザルトも「猛虎参號」で記載されていた。他の参加者も同じようになっているはずだが、受付開始直後でその係員は始めてのケースだったようだ。他の係員に確認して、無事に受領。
次いで、隣のテントで参加記念品(スポーツタオル)やパンフレット、ミネラルウォーター等の入った袋を受領。会場の出展ブースをじっくり見たいところだが、雨で落ち着いて見られないし、両親を車に待たせているので、パッと目についた黄色のグローブだけ入手して、車に戻った。
常宿「民宿 寿家」に到着するころには一時雨は上がったが、その後も降ったり止んだり。荷物を下ろして、別の宿に泊まる両親と娘を見送って、自転車組み立て等の明日の準備開始。天候がすぐれないこともあってか、仲間たちの到着も早め。14:30頃には、すでに10数名が集まった。
仲間と言っても会則も入会資格もなく、グループの名前すらはっきりしないゆるい繋がり。ノリクラのエントリーチーム名も「Team寿」「Team寿家」「Team寿 with ESCA Old Boys」等々、バラバラ(^_^;)。
関東や関西の大学サイクリング部出身者を核に、その同僚や家族、友人などが次々つながって同宿するようになった。今年も最終的には30名以上が集まる大所帯になった。
最近はノリクラ参戦だけでなく、メンバーの一部は5月の「大人の合宿」や、日帰りツーリングでも一緒に行動している。
最近はランドナー系のマッドガード付きツーリング車を復活させる仲間が増えた。もっとも、ランドナーで参戦するのは豪脚のむらよしさんだけで、あとは通称B班(応援やツーリング)。私自身もノリクラ本番のみマッドガードを外す(^_^;)。とは言え、普段はガード付きなのでお仲間が増えて嬉しい。
野球をしている息子に、ハルーアさんから少年野球のルールブックを頂いた。息子は自転車でなく野球を始めたが、これも私のタイガース狂いの影響なので文句は言えない。ハルーアさんの息子さんも中学までは野球をやっていたそうだが、今年から高校の自転車競技部に入って、今回のノリクラにも参加している(お父さんのハルーアさんは応援のみ)。こんな展開もあるので、好きな事をやらせてみよう。私も野球を見るのは嫌いじゃないし。
自転車の組立てなどを終えた仲間たちは、15時ごろから宴会を開始。
大広間には所狭しと皆が持ち寄ったお酒やつまみが並べられた。どう考えてもレース前日の様子ではない(^_^;)。
応援旗やスピーカー、応援ハッピなど、装備が多い私は準備に手間取り少し出遅れたが、後方集団から抜けだして先頭集団に合流。夕食前から好アタックの連続で大いに盛り上がる。
今回も山の幸満載のメニューに舌鼓を打ちながら、ビールが空いていく。「カーボローディング」という言葉が飛び交うが、別に炭水化物に限らず、要は食べ過ぎのこと。
食事中に地元放送局のニュースが始まったが、初っ端に「あすにかけ激しい雨などに注意」のテロップが流れ、どよどよ。
山の天気のコーナーで、乗鞍岳の天気はというと「曇りか霧時々雨」という予報。ビミョーな感じだが、少なくとも心配していた「暴風雨」という予報ではない。ネット上の情報などを総合すると、夜の間に強い雨が降るが、明日午前中は小康状態。午後に向かって下り坂という感じのようだ。中止の可能性は低そうなので、今年も夜通し宴会と言うわけにはいかないようだ。
それでも、夕食後はまた宴会。またもバカ話で盛り上がる。今年は家族がいないので宴会開始が早かったせいか、私は眠くて21時過ぎにはダウン。多くの中高年メンバーも、その後まもなく就寝したようだ。若いころのように、睡眠不足でもガンガン走る、ということはできなくなってきているジジイ集団(^_^;)。
雨がちの天気だったが、皆の集合が早く、旧交を温める時間を多く確保できたので悪いことばかりではない。例年のように子供の世話をしなくてよいのも、ある意味のんびりできた。睡眠時間はしっかり確保できそうだし、明日は精一杯頑張らねば。
「2013ノリクラ参戦記・走行日」に続く。
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