梅雨の末 季節を追えぬ 吾が身体 [滝谷ダム-蔵王峠-鍋谷峠]
先週よりはマシだが、本調子でない体調が続いている。季節の変わり目は体調が思わしくないことが多くなり、歳を思い知らされる。加えて、昨晩はさっぱり寝付けず、結局睡眠時間は3時間ほど。トレーニングを明日に延期しようかとも思ったが、友人と約束していたし、天気もどうなるかわからない。集合時間を20分遅らせてもらい、いつも通り出走した。
気温が高いことに加え、南から強風が吹いており、走りにくいことこの上ない。帰りに逆風になるのは嫌なので南に向かったが、時折吹く突風に流されヒヤッとする。まるで台風の来る前のようだ。まずは蔵王峠を目指すことにして、まずは堺、大阪狭山、河内長野、三市境の丘陵を越えるカテ4(カテゴリー4、4級山岳)の上り。ツール・ド・フランス開催中とあって、表現に影響受けているのはお許し下さい。
睡眠不足の私はもちろん本調子ではないのだが、友人はもっと調子が悪いようで、この軽い上りでもかなりキツそう。少し天野街道を通って、旧R170、新R170を越え、府道218号線に入って石川沿いを遡り始めたが、友人は残念ながら日野集落でDNF(Did not finish、途中棄権、またロードレース用語です)。平坦なR310経由で帰宅するとのこと。
ここからは一人旅。日野集落を過ぎると山道になり本格的な上りが現れる。ひと登りすると石川ははるかな崖下に。いったん傾斜は緩くなるが、最後に滝畑ダム上る急坂がキツく、トータルでカテ2といったところか。石川対岸の関西サイクルスポーツセンターの前を通る道は、道幅こそ広いが激坂が待ち構えており、今回は回避。そちらはカテ1と言うところでしょう。
滝畑ダムのダムサイトに来てみると、ダム湖には白波が立ち、堰堤の上は烈風が吹きつけており、ただ立っているのもツラいほど。腕が揺れて撮影もひと苦労。
寝不足に、強風に、行く手の怪しげな雲。前進をためらう理由がいくつもあったが、ノリクラ本番まで2ヶ月を切り、のんびりしていられる時期ではない。雨雲レーダーをチェックしても雨雲は見当たらないので、とにかく前進。しばらくダム湖沿いの平坦路が続くが、地形の関係か風に強弱があり、風が吹き付ける場所では平地でもさっぱり進まない。先が思いやられたが、ダム湖が途切れて川沿いに上り出すと風はほとんど感じなくなった。この辺りはもう少し後の時間帯なると、川遊びの家族連れでごった返す。
しばらくは渓谷沿いの緩やかな上りだが、キャンプ場の入り口の過ぎると道が狭くなり、急坂が現れる。とは言え、まずはアスファルト舗装の坂で、まだギアにも余裕がある。楽々とクリア。
続いて、滑り止めの輪状の凹みを施したコンクリート舗装が現れる。先ほどを上回る傾斜だが、ギアをフルインナーにぶち込んで、これもクリア。
キツイといっても、この辺りはまだ常識の範囲内。脚力さえあれば、ロードバイクでも上れるだろう。
断続的なコンクリート舗装の急坂の後に、 いよいよ一番の難所、パヴェ(石畳)の急坂が出現。
正確には石畳というより、手のひら大ほどの石を埋め込んだコンクリート舗装なのだが、凹凸が激しく、埋め込んだ石が滑る。落ち葉や、路上に流れる清水も摩擦を低くして、ナロータイヤではかなり厳しい。この峠道は、間違いなくカテ超(カテゴリー超級、超級山岳)だ。
ライン取りに気を払い、前後輪のバランスを取りながら、かつ一気に上りきる。幸い、距離は短く、100mもないだろう。
この蔵王峠のユイの壁(有名なベルギーの激坂)を過ぎると、傾斜はやや落ち着く。とは言え、荒れた路面に、流れる清水、積もった落ち葉と、ロードバイクにオススメできるルートではない。交通量が絶無で、木々に覆われた暗い道筋も、初めての人には不安だろう。
とは言え、脇を流れる渓流は涼しげで、今日みたいに暑い日はホッとする。
さほど追い込んだわけではないが、和歌山県境の蔵王峠に9時前に到達。峠まで上っても、風はさほどでもないのが意外だった。
雲行きはますます怪しいので、もう一度雨雲レーダーをチェックすると、小さな雨雲がいくつか発生しており、それに挟まれている状態。悩ましい展開だったが、さほど強い雨雲ではない様子で、やがて消滅する模様。今上ってきた道は路面がびしょ濡れで、引き返しても自転車が確実に汚れる。その意味では少々の雨も似たようなものなので、一番手近な鍋谷峠に横滑りすることにした。
蔵王峠の分岐から西に向かって、ゆるやかな坂をひと上り。ピークは切通しになっている。
これを越えると堀越観音。真上の空はどんよりとしており、景観はもうひとつだが、雨は降らずに済んでいる。
急坂を下っていく途中から、谷底や谷の向こう側の集落を見晴らす絶景。天気も徐々に回復してきた。
これはR480に向かって下る途中、西方寺付近の分岐から伸びていた道。平集落に抜けるショートカットになるのだが、入口からして荒れたコンクリート道路の急傾斜の上り。興味深いのだが、今日はアクシデントがあるとリカバリーする気力体力に不安があるので、無難に下り続ける。広口集落の上でR480に突き当たる。
R480を鍋谷峠に向かって上り始める。先日はアタック途中で素通りした鍋谷峠トンネルの工事事務所付近で、一時停止。工期は平成27年までとなっていたが、たった2年で開通するのだろうか? 周辺の環境が大きく変わると思われ気がかり。
停止している間に、後ろからロードバイクが迫ってきた。今日はのんびりのつもりだったが、ついついペースを上げてしまう。結局、心拍を185まで上げる全開走行の末、10:30頃鍋谷峠に到達。体調不良だ、寝不足だ、と言ってた割にはよく追い込んだものだ(^_^;)。
残るは勝手知ったる帰宅路。麓で振り返ると、すっかり夏空。気温も30度近い。関東は本日梅雨明けとのこと。先を越されたが、近畿地方の梅雨明けも間近だろう。例年のパターンだと、そろそろ梅雨時の体調不良も改善するはず。ノリクラへ向けて追い込みを加速しなければ。
山中ではあまり風を感じなかったが、麓まで降りてくると強い追い風。快調に飛ばして昼前に帰宅した。距離は短かったが、獲得標高は1500m超と、そこそこ上った。終わってみれば、まずまず。
■コースマップ
・ルートラボ http://yahoo.jp/B46d1Z
・Googleマップ http://goo.gl/maps/oz7ia (途中誤中断あり)
■本日の走行記録(自転車)
Cyclemeterの記録 http://p.tl/lcue
スタート: 2013/07/06 6:26:32
完了: 2013/07/06 11:51:39
バイクタイム: 3:49:00
停止時間: 1:36:00
距離: 65.22 km
平均スピード: 時速 17.09 km
登り: 1905 メートル (より正確と思われるルートラボは1530mを記録)
カロリー: 1850
POLAR CS200CADの記録
走行距離: 67.1 km
消費カロリー:2725cal
計測時間:5:24:53
平均心拍数:129
最大心拍数:185
平均速度:17.9km/h
平均ケイデンス: 72
最大ケイデンス:113
心拍数ターゲットゾーン:130-152
ターゲットゾーン以下時間:3:04:06
ターゲットゾーン内時間:1:21:57
ターゲットゾーン以上時間:0:58:49
走行時間:3:44:55
累計走行距離:6223.7 km(2010年12月10日より)
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